春を待つ心

団地横の遊歩道の、もみじ、桜、梅などの木々は葉をすっかり落として立ち並んでいる。一見、荒涼とした風景だが、静かに春の訪れを待つ姿である。自然にさからわずに
散り行く木々のように、私たちもすなおに人生の冬に向かっていくのがよいのかもしれない。５０代は、ちょうで人生の秋から冬に向かう時期である。夏のころの勢いは失ったが、吸収した知識に経験が合わさって深い知恵に結晶していく円熟に向かう時期でもある。静かに深く内側に目を向けつつ、人生の冬に向かおう。自然のままに生きるのが
最善だと悟ったこのごろである。死ぬことは人生の終わりではなく次の段階に飛躍する
一つの段階の終了である。ちょうど葉を落として春を待つ木々のように、私も静かに
終了に向かっていきたい。

　　　葉を落とし　並んで春待つ　冬の木々　　＜蛇庵＞
FC2 Blog Ranking

日記、ダイアリー