外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

バスにBASSにばすにバス…解剖の日々(グロ注意) 

2012-05-07 18:43:00 | 研究
どもども☆技術担当者です

GWおわっちゃいましたね~
季節が過ぎるのは早いものです;

さてさて、先日、4月29日に神上沼で捕獲したオオクチバスの解剖について、
遅れましたが投稿します

解剖の相手は、10%ホルマリン腹腔注射をしたオオクチバス(体長300㎜超えの個体)たち...

大物どもがゾロゾロと…最近、私の魚の大きさの感覚がおかしくなってきています;

さあ、今回の解剖の内容ですが、

1.全長・体長・体重の測定

2.胃内容物の同定・重量測定(被食生物ごとに測定)

3.生殖腺重量の測定(→GSIでるかなぁ)

4.耳石の摘出

です

書いてみると色々やっているなぁって思いますが、基本です。

とりあえず、ここから、




           “グロ”注意!!です 





こやつらです


測定板に乗せて全体長を測ります


胃内容および生殖腺を見るために、お腹を割ります。

↑これはメスなので黄色い卵が見えますね☆


↑オスが白い精巣があります。ちょっと隠れていてこれは見にくいですが、
本来は浮き袋に張り付く形で白いのが2つあります。人と同じです(笑

ここからが大仕事!!
耳石の摘出です


まず、頭だけにします。人によっては尾頭付きで頭をかち割る人もいますが、
私は頭だけにしてかち割る方が楽です。

↑かち割った頭です。
ピンセットの先に耳石があります。その前にある白っぽいのが脳みそですね☆
場所は目の横、脳の後ろに耳石がに2つあります。人と同じです


↑これがバスの耳石です。石のように堅く、骨とは違う堅さです。
これに年輪のような輪があって、それによってそのバスの年齢が分かるのです。
(年齢以外の情報も盛りだくさんですが)

↑採集日・場所・標準体長を記載して保管します

これは体長300㎜以上の個体なので、大きいですが、
普段捕れている20㎝くらいの個体はかなり小さく、薄いので割れやすく、探しにくいです;

取り出した耳石は小袋に入れて70%エタノールを入れて保管します


すべて作業が終わったバスはゴミ袋に入れて処分します

実験台や器具をきれいに掃除・片付けて(においは残りますが;)、
ふぅって感じで、解剖作業は終わりです

以上、オオクチバスの解剖でした。