外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

オヤニラミ、ムギツク、そしてビワマスまで

2012-05-04 17:32:37 | 水生生物観察
こんにちは。
てらです。
最近、暑くなったり雨が降ったりしてますね。


昨日のことですが、水生生物観察会を行いました。
参加者は、おかか、つー、まいさん、カナディアン、あっちゃん、ヨシヒロ、僕の7人でした。
1回生のヨシヒロは観察会に初参加でした(#^.^#)


一昨日まで雨が降っていて天気を気にしていたんですが、当日は風が結構きつかったものの何とか雨は降りませんでした。
というより観察会の後半はむしろ晴れてました


まずはオヤニラミを探索しに行きました
オヤニラミは前々回くらいの観察会の時に一目見たいという思いで探索したんですが、姿を確認することができませんでした。

現地に到着すると、一昨日までの雨が原因なのか、水が濁っていました
それでもオヤニラミは生息しているに違いないと思い、早速探索を開始しました。

ところが、がんばって探索してもオヤニラミはタモ網に入りません。
オヤニラミは駆除されたのかと思っていたら、捕れた!!!の声が!!!

何かと思ったら、つーのタモ網の中にオヤニラミが入っているではありませんか!!!
これがオヤニラミです↓


初めてオヤニラミを見ました!!
ブルーギルに似ていて、とても厳つい顔をしていました。

オヤニラミをよく見ると、体の模様や色に個体差がありました。
また、お腹がパンパンになっていた抱卵個体も見られました。


あっちゃん、おかか、カナディアンもオヤニラミを捕獲しました。
あっちゃんが捕獲したオヤニラミはかなり大きかったです。
しかし、僕のタモ網の中にはオヤニラミが入りません

センスがないのか、そこにオヤニラミがいないのかわかりませんが(後者であることを願いたいです)、やはり自分で捕獲したいものです。

というわけで、少し場所を変えて探索してみると、アブラボテがタモ網の中に入りました。


このアブラボテには、黒っぽいような寄生虫はそこまでいなかったように思いました。


そして、やっとの思いでオヤニラミを捕獲できましたっ(^^)☆



みんなで探索した結果、下の写真くらいの数のオヤニラミを捕獲しました。



また、ドンコやヌマムツ、ドジョウなども採捕されました。

下の写真がドンコです。
ドンコは大型の個体から小型の個体まで採捕されました。




上の写真がヌマムツです。
これはまいさんのタモ網に入りました。
なかなかと大型な個体でした。


他にも、アメリカザリガニやブルーギルも捕獲されました。
ブルーギルのサイズは5~6cmくらいで、小型の個体が多かったように思いました。
これらはもちろん駆除しました。



そして次の場所に移動してお昼ごはんを食べてから探索開始しました!!!

この場所でも水が濁っていて、増水していました
ここでは、ムギツクを狙いました。

ヨシヒロは初めての観察会ということで、僕がいろいろとレクチャーしながら探索しました。
つーは、テンカラ釣りをして狙うことに。


まずは、アブラハヤです。


アブヤハヤはぼちぼち採捕されました。

タモロコです。


大型の個体になるとホンモロコとの区別がなかなか難しいと個人的には思います。


そして、琵琶湖固有種のビワマスです。


前々回くらいの観察会の時にも採捕されました。
もちろん逃がしました。


またサワガニも採捕されました。


ヨシヒロが採捕しました。
思ったよりたくさん生息していました。



本命のムギツクですが、増水していたからなのか全くにタモ網に入りません
この場所はテンカラ釣りに向いていないと判断したつーは、タモ網を持って探索していました。


すると、アカザが採捕されました(*^ω^*)


以前、濃尾で姿を見た以来だったので、久しぶりに見ました。
アカザには背鰭と胸鰭にトゲがあり触ると痛いので、触りたくはないです。
ですが、一度くらいはその痛さを体験しといてもよいとは思っています。


そんなこんなしているうちにムギツクを採捕することができました♪( ´▽`)
これがムギツクです↓


ムギツクも初めて見ることができ、テンションマックスでした
熱帯魚みたいでした。
いかにもつつきそうな細くて尖った口をしていました。


スジエビも採捕されました。



また、カメも生息していました。イシガメかクサガメかは分かりません。
前足が両方とも欠損していましたが、ここまで大きく成長できるものなんですね。



他には、アブラボテやヌマムツなどが採捕されました。




ムギツクを採捕できた喜びに浸りながら、最後の場所に移動しました

ここでも水が濁っており、流れがかなり速くて探索しにくかったです。


まずはトウヨシノボリです。


結構生息していました。


タモロコです。


口ひげがなんともいい感じを醸し出しています!!

アブラボテです。


このアブラボテも寄生虫だらけではなかったように思います。
今回の観察会で調査した場所すべてに生息していました。


そして、スナヤツメです。


このスナヤツメは大型の個体で20cm弱ありました!!


ドジョウです。


あっちゃんが採捕しました。


カマツカです。


このカマツカは5cmくらいの小型でした。
こんなに小さいカマツカは初めて見ました!!


いろいろと探索していると、スジシマドジョウ大型種が採捕されました(^^)♪


この場所での本命です。
スジシマドジョウは大型種や小型種琵琶湖型など多種生息しており、同定がややこしいです。
このスジシマドジョウ大型種は河川で採捕しました。
河川に生息しているスジシマドジョウ大型種は珍しいらしく、嬉しさが倍増しました\(^^)/☆



採捕したスジシマドジョウの数よりもこぼした数の方が多かったとおかかが残念そうに言っていました


またテナガエビも採捕されました。



カナディアンは別の場所で探索しており、その場所ではドジョウ、エビなどが採捕されたみたいです。

小型のドンコが好きなまいさんは、ドンコと楽しくふれあっていました


他にも、ヌマムツの稚魚、ヌマエビ類などが採捕されました。
メダカも採捕されたのですが、タモ網から袋に入れる時にこぼして逃げられました



今回の水生生物観察会も新たな発見があり、とても濃い時間を過ごせました。

琵琶湖固有種や珍しい在来魚が多種生息していることを実感することができました。

しかし、ブルーギルやアメリカザリガニなどの外来生物も生息していました。

在来種がこれからも生息していくためには、その生息環境を守っていく必要があると思いました。

と同時に、外来種・在来種を問わず、在来種の生息環境を脅かしている生物を駆除していかなければならないと改めて感じました。

他の場所にも探索しに行きたいです。

この活動もまた継続して行っていきたいです。