ハーゲンダッツはデパートや高級スーパーだけに製品を卸し、
まず東京・青山に直営店を1つだけ出して、その口コミでファン
を拡大していくという独特な戦略で人気を浸透させていきました。
従来のアイスクリームとは一線を画し、高級路線を貫いていますが、
その風味とイメージを支えているのが浜中町から供給される牛乳なのです。
タカナシ人気の上昇とともに北海道工場の生産量も増大し、
現在は浜中町内だけでなく近隣の牧場からも牛乳を集めています。
大手乳業メーカーの工場では巨大タンクが目につきますが、
浜中の工場はそれと比べればずいぶん小ぶりなタンクがいくつも並んでいます。
農家から集めれた牛乳は品質によって別々のタンクに入れられ、
生乳向け、ハーゲンダッツなどの加工向け、バター、脱脂粉乳などの
加工向けと細かく分けているそうです。
時代に取り残されそうになった小型の設備が大いに役だっているわけです。
浜中町農協では酪農技術センターのほかにも先進の取り組みを次々に行ってきました。
その1つが新規就農をめざす人々のための研修牧場です。
この設立のために農協は道庁に掛け合いましたが、
補助金のメニューにないこともあって、まったく相手にされません。
そこで浜中町と農協が費用を折半して設置することになりました。
ところが道庁は畜舎建設のための農地の転用も認めないと言い出したのです。
町の農業委員会が妥当だと意見書をつけて申請したにもかかわらずです。
どうも道庁はいち農協が就農者育成にまで手を出すのがおもしろくなかったようです。
そこで農協では裁判になっても仕方がないと覚悟を決め見切り発車で
地鎮祭を行おうとしました。
許可するという電話が来たのは地鎮祭が始まる2分前だったそうです。
ホクレンとのあつれきも生まれています。タカナシ乳業の牛乳には
浜中町産とはっきりうたわれているものがあります。
ところが北海道ではこれまで牛乳の産地を前面に押し出すことは
一部の乳業メーカーを除いてありませんでした。一元集荷するホクレンが一
地域だけの突出を認めなかったのです。浜中農協はもちろんホクレンの傘下にあります。
そのほかコンビニのセイコーマートを開店させたり、酪農に使われる薬品を
直輸入したりと、この農協のユニークな試みが続いています。
どれも一応はホクレンに相談し、不可能ということで独自の取り組みとなったものです。
こうしたユニークで先進的な浜中町農協の活動が私たちにあまり伝わってこない
理由の1つには道内で浜中産牛乳が手に入らないことがあると思います。
また道庁やホクレンなど北海道の中枢組織とのあつれきをおそれずに突き進むその姿が、
けっこう煙たい存在であり、スポンサーがらみでマスコミも取り上げにくい
事、そうした結果、”名前を余り知られない事の強みを逆にブランド化”出来た
一つの要因ではないかと思います。
まず東京・青山に直営店を1つだけ出して、その口コミでファン
を拡大していくという独特な戦略で人気を浸透させていきました。
従来のアイスクリームとは一線を画し、高級路線を貫いていますが、
その風味とイメージを支えているのが浜中町から供給される牛乳なのです。
タカナシ人気の上昇とともに北海道工場の生産量も増大し、
現在は浜中町内だけでなく近隣の牧場からも牛乳を集めています。
大手乳業メーカーの工場では巨大タンクが目につきますが、
浜中の工場はそれと比べればずいぶん小ぶりなタンクがいくつも並んでいます。
農家から集めれた牛乳は品質によって別々のタンクに入れられ、
生乳向け、ハーゲンダッツなどの加工向け、バター、脱脂粉乳などの
加工向けと細かく分けているそうです。
時代に取り残されそうになった小型の設備が大いに役だっているわけです。
浜中町農協では酪農技術センターのほかにも先進の取り組みを次々に行ってきました。
その1つが新規就農をめざす人々のための研修牧場です。
この設立のために農協は道庁に掛け合いましたが、
補助金のメニューにないこともあって、まったく相手にされません。
そこで浜中町と農協が費用を折半して設置することになりました。
ところが道庁は畜舎建設のための農地の転用も認めないと言い出したのです。
町の農業委員会が妥当だと意見書をつけて申請したにもかかわらずです。
どうも道庁はいち農協が就農者育成にまで手を出すのがおもしろくなかったようです。
そこで農協では裁判になっても仕方がないと覚悟を決め見切り発車で
地鎮祭を行おうとしました。
許可するという電話が来たのは地鎮祭が始まる2分前だったそうです。
ホクレンとのあつれきも生まれています。タカナシ乳業の牛乳には
浜中町産とはっきりうたわれているものがあります。
ところが北海道ではこれまで牛乳の産地を前面に押し出すことは
一部の乳業メーカーを除いてありませんでした。一元集荷するホクレンが一
地域だけの突出を認めなかったのです。浜中農協はもちろんホクレンの傘下にあります。
そのほかコンビニのセイコーマートを開店させたり、酪農に使われる薬品を
直輸入したりと、この農協のユニークな試みが続いています。
どれも一応はホクレンに相談し、不可能ということで独自の取り組みとなったものです。
こうしたユニークで先進的な浜中町農協の活動が私たちにあまり伝わってこない
理由の1つには道内で浜中産牛乳が手に入らないことがあると思います。
また道庁やホクレンなど北海道の中枢組織とのあつれきをおそれずに突き進むその姿が、
けっこう煙たい存在であり、スポンサーがらみでマスコミも取り上げにくい
事、そうした結果、”名前を余り知られない事の強みを逆にブランド化”出来た
一つの要因ではないかと思います。