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初鹿 史典の熟成を楽しむ!

年輪を重ねるように人も会社も着実に成長している、醸造の歩み。

【第3762回】未来に対して手を打つ!

2025年02月28日 | 経営を考えるものとして
昨日の続きです、

一言で言えば、ゴーン氏の時代から

ヒット車を生むことが出来ていなかった、

と言えるかもしれません。


更にハイブリッドではトヨタに

歯が立たないので、電動化に舵を切った

のですが、それが現時点では裏目に

出てしまっている、ということかも

しれません。


この動画で最も印象に残っているのは、


「自動車メーカーの今の業績は、

10~20年前に打った戦略が反映している。

ということは、今、日産が何か

手を打ったとしても、

その回収が10~20年後になる訳で、

そこまで会社が持つか?」


ということでした。


この内容は、販売の最前線にいる者は絶対に

おさえておかなくてはならないポイントで、

業種によりますが、今、手を打ったことが

キャッシュに変わるのは数年後~数十年後、

ということです。


車などの場合、各国の政策を予想し、

各国の基準をクリアする製品を企画する。


そして試作品をつくり、

そこで基準をクリアするまで実験を繰り返し、

基準をクリアする。


もちろん、製造ラインをつくったり、

その新たな企画で部品のサプライチェーン

を構築したりと新技術が搭載された

新商品を開発してから販売するまでに、

10年以上の年月が必要かと思います。


だから、今が苦しいというよりも、

これから手を打ったとして、

それがヒットしたとしても回収するのに

かなりの年月がかかることが

苦しいのでしょう。


今、順調だからといって、

手を打たなくなると、

そのツケは、数年後に己に返ってくるのです。


順調な時でも油断せず、常に未来に

対して手を打つ大切さを痛感します、


日産の回復プランにはファンド

の力がまずは必要そうです。


【第3761回】日産に学ぶ

2025年02月27日 | 経営を考えるものとして
日産とホンダの経営統合が破断となり、

特に日産が経営的に苦しいと

言われていますが、

その理由を分かりやすく

説明してくれている、

PIVOTの動画があり、

先日見ておりました。

とても分かりやすく、

非常に勉強になりました。

実際、日産の苦戦の最大の要因は、

世界での販売台数の低下です。

どれくらい、販売台数が下がって

いるのかというと、

ピークが577万台なのに対し、

直近は340万台しかうれていないのです。

わずか6年で41.1%も

販売台数が落ちてしまった。

ところが、売上台数の落ち込みに対し、

売上高はそれほど落ちていなく、

決算内容もそこまで悪化していないのです。

その理由は、お分かりですね。

急激な円安による恩恵があったおかげで、

売上は販売台数ほど下落しなかった、

ということなのです。


ではなぜ日産の車は売れなくなったのか?

続きは次回。

【第3748回】現状をしっかりと分析出来ているか...

2025年02月14日 | 経営を考えるものとして
過去の成功体験が忘れられない人が、

かなり多いのではないか、と最近思います。


ローコスト層の顧客は、昨今の物価高の中、

毎月の生活に追われていて

マイホームを建てるような心境ではない

というのが相場だと思いますが、

過去、ローコストで成長してきた会社や、

ローコスト住宅の販売で結果を出してきた

営業マンや経営者はライバルよりも安くする

ことで選んでもらえる、と考えがちです^^;


一方で今、家を建てようと動かれている方は、

それなりに所得が高く、良いものを

見てきているので、例えば外壁や床材などは、

イミテーションではなくホンモノの材料を

使った方が良いと思われております。


お手入れ楽で価格も安い窯業サイディングを

採用はしないのてすね、


ここを読み違えてしまうと

今の市場にわずかしかいない、

ローコスト層のお客様を同じような

ローコスト系の会社と奪い合う、

というレッドオーシャンンの領域

で、悲惨な戦いを強いられます^^;



今、住宅事業で成長するのであれば、

アッパーミドル層の顧客のニーズに

合う商品を開発し、その層の方たちが

情報収集をしているところで

その価値を伝えていかなければ

いけないのに、悲しいかぎりです...


過去、安さの訴求で多くのお客様を集客し、

スピード感ある契約をバシバシ

していた時の経験が忘れられないのでしょう、


また、センスの良い規格住宅を扱うことで

効率よく契約し、成長した住宅会社も、

その時の経験が忘れられなかったりします、


今のお客様はInstagramやYouTubeで

いろんな建物の動画や平面図を沢山

ご覧になられているので、ご自分なりの

要望をかなりお持ちですから、

自由設計に対応しなくては

今後、難しくなる、ということが

理解できない方達も残念ながらおります。


過去の成功体験が忘れられず、

今のお客様の要望に対応しなければ、

それは集客や受注が下がるだけなのです。




【第3718回】基本の「き」

2025年01月13日 | 経営を考えるものとして
先日、下北で建築されているお客様


と横浜モデルで快適性を体感する打ち合わせ

を行いました。


横浜モデルハウスは約70坪の

建物を放熱器5台のみで室温21度

の快適さ、勿論床材温度は20度~22度と

快適温度でした^^


基礎断熱は外・中・耐圧板でとり、外張り

ネオマ60ミリが最強です!


さて、下北建築の施主様は配信業で

バリバリ結果を出されている経営者、

もりぞうのポジショニングを良く熟知

されており、建築業界の行く末を占う際

の重要ポイントに、ポジショニングの

重要性を語っていただきました。


顧客を創造する事により、我々のあり方

つまりは、ポジショニングが見えて参ります、


何事も基本が大切ですね^^

【第3717回】我々は何者か?

2025年01月12日 | 経営を考えるものとして
過去の成功体験を捨てることは、

本当に勇気がいることです。

特に過去に素晴らしい実績を

出した会社は、当然ながら

プライドもあるので、なおさら難しい。

でも経営で大切なのは、過去の実績

ではなく、今のお客様のニーズに適応

できているかどうか、なのです。


ローコスト系のハウスメーカーの

業績不振が話題ですが、この業界に

入った2000年頃からローコスト

住宅の展開に未来は無い、

ということを言い続けてきました。


超高齢化社会、少子化を踏まえ

我々は何をすべきかを真剣に考えると

自ずと答えがでてくるように思います。


業界の皆様へ、

我々は何者か? 問うときがきてる

のではないでしょうか?


【第3704回】兵は詭道なり

2024年12月25日 | 経営を考えるものとして
自社の地力を高めることも

重要ですが、それには時間が

かかるので、

その時間的余裕が取れない場合は、

ポジショニングを変えて、

そのポジションで自社の

リブランディングをおこなう方が

結果が出るまでの時間が短縮

できる場合があります。


住宅会社のレベルが高いエリアが、

私の知る、山梨、長野、静岡、首都圏

エリアだけでもデザイン力がレベチ

だったり高性能な家を簡単に建てる

スーパー工務店が事実あります。


ライバルが強いエリアでは、

いかに強敵とかぶらない

ポジションを取るか、


そしてそのポジションで自社の

ブランディングをおこない、

強敵と戦わないで商売ができるか、

ということが重要だと感じます、


業績が芳しくない時は、

商品やマーケティングを

変えることも重要ですが、

ポジショニングを見直す引き出しも

持っておくと良いですね、


真面目で愚直に取り組んでいる会社

が少しでも報われる世界は、良いモノ

が売れるという呪縛から解き放たれる

ことから始まると思います!


【第3703回】分析し自社を再定義する癖付け

2024年12月23日 | 経営を考えるものとして
住宅会社として真面目に

良い家をつくっている。

性能面もデザイン面でも、

ライバルに負けてはいない。

スタッフもそれなりに優秀だし、

社内の雰囲気も悪くない。

なのに結果が出ていないとすれば、

それは経営戦略を見直す

必要がある、ということ。

こういう場合、住宅会社として

何をするかというと、

コストをおさえた新商品を

開発したり、お得なキャンペーン

を打つ、ということが多いのですが、

大抵、結果につながりません。

こういう場合、自社の強みを

改めて見出し、更にはライバル会社

の強みやポジションを分析し、

市場内における自社の

ポジショニングを見直す、

ということが最も効果があります。


市場における自社のポジション

を俯瞰して見て、かぶっている

ライバルとの力関係を分析し、

ライバルよりも自社が弱い場合、

自社のブランド力や営業力を

高めるか、強いライバルと

かぶらないポジションに

自社が移動する必要があります。


続きは次回。


【第3702回】チロルチョコはレジ前で売るイケてるコンビニ

2024年12月21日 | 経営を考えるものとして
私が学生時代スタバが日本に

進出してきたことを覚えている

のは、当時ゼミでスタバを追っていたから、


スタバは確か銀座に1号店

を出店し、その後都内のテンション

が高いエリアに、家でもなく、会社

でもない、第3の場所というコンセプトで

テンション高く働き、帰路に着くまでの

間で思わずホッと一息つける空間を

本社直営店にて出店していきます。


なぜ銀座か、なぜ直営店か、そして

なぜ居心地の良い空間をつくり、フード

を少なくし、付かず離れずのちょうと

良い接客を選択し、濃いコーヒーを淹れたか、

これには全て意味がある事を知り、また

第3の場所に全社戦略で愚直に

取り組む姿勢に当時調べていて、

興奮したものでした^^



これは上記要素に勝ち筋を見出した、

当時の経営者シュルツ氏が株主からなんと

言われようと【フランチャイズ化し

もっと売上を上げろ!】

譲らなかったコアコンピタンス


昨日より風邪を拗らせ【コロナ

インフルではなかったです】病院帰りの

コンビニでチロルチョコの売り場

を見たときにふと思い出した出来事でした^^


商品には『本来の売り場』と


『一番売れる売り場がある』


行動経済学、たのしいものです!

 

 



【第3701回】外側で断ち切るという気概

2024年12月19日 | 経営を考えるものとして
先日基礎断熱について記事を

書いている際に過ったことが、

そういえば、大手を含め基礎断熱

が増えてきたなぁということ。

一方で、基礎の外側と内側どちらも

費用が同額と思われている方が

まだまだ多くいらっしゃるという事実、


実は結構差額が発生致します。


基礎外側に断熱を設置する際、

蟻防御断熱材を使用いたします。

そして、断熱材と断熱材の間に

防御シールを施工後、基礎肌を

塗ります、そして足場解体後、

2回目の基礎肌塗りを行います。


業者の手間と材料費で凡そ10万円

これが100現場あると1000万円です。

都内に展示場を1年間出展する費用

に相当します。

さて、ここで貴方が経営者だとしたら

どちらを選択するかという話です^^



何処の会社みたいに基礎内外に

断熱を施すとなると、、


そういう話です、



寒さを床下に伝えたくなければ

基礎の外側で冷気を断ち切るという

気概、大切です。

【第3681回】我が社の顧客は誰か?

2024年11月28日 | 経営を考えるものとして
全ての企業の経営者、

それから全ての企業の

マーケティング担当者、

営業スタッフは


「我が社の顧客は誰か?」


ということを常に考えなくては

ならないと個人的に考えております。


そして、


「顧客が困っていることは何か?」

「顧客が求めていることは何か?」

「顧客はどういう方法で

情報を収集しているのか?」

「顧客の価値観はどう

変わってきているのか?」


というように、お客様が

求めていることを常に考え

そこに適応し続ける事で

現状維持バイアスから

抜けられると思うのです。



自社の顧客の設定を間違えると、

商品もマーケティングも営業も、

全ての行為のピントがズレます。


『我が社の顧客は誰か?』


ここを間違えないよう、

常に意識をしていきたいですね。


【第3676回】厨房の複雑化

2024年11月23日 | 経営を考えるものとして
大手が面倒で、手を出さない

所にこそ、中小企業の生き残り

の光がみえる!


これは、先日のカンブリアで

亀戸を中心に弁当屋を展開している

会社社長の言葉。


世の、中小企業は大手の真似事を

したがる、人材も資金も全く

規模の違う組織の模倣は、中小企業

にとって誰も幸せにしない!


大手が真似したくても、真似する事で

コストが嵩み、バカバカしくなる

ほどの戦略が中小企業にとって

実は必要なのである。


深すぎる言葉です^^

【第3659回】情報を多方面から取り寄せ深堀出来る方々

2024年11月06日 | 経営を考えるものとして
昨日の続きです。


住宅価格が資材面・人工面共に

上がり続けるので、

ある一定の所得以上の方しか、

家を建てられない、ということ。


所得が高い方ほど、ただ安いだけで

品質がイマイチ、という商品を求めたり

はしないのです!


所得がある一定以上の方を対象にした、

商品開発やマーケティング、人材育成を

やっておかないと、この先の顧客の変化に

適応できなくなるのですね。


そして高付加価値路線を選択した

会社で起こっていることは、とにかく紹介が

増えている、ということです、


所得が高い方ほど、横の繋がりを

重要視する方が多く、

そのような方々は、情報収集する上で、

広告だけで情報収集せず、

必ず信頼できる方の情報も参考にされます。


ファンとなった自社のOB施主様が、

自分の友人たちにしっかりとPR

して下さるのです。


なのでこの先、住宅の価格が高く

なればなるほど、ますます住宅会社の

来場における紹介比率が

高くなることが予想されるのです。


このように、お客様の層を上げ、

付加価値の高い家づくりに取り組んだ方が、

今後も含め良いと痛感しております。


付加価値の高い家づくりを

さらに深めて参りましょう!

【第3658回】高付加価値住宅に身を置く大きな理由

2024年11月05日 | 経営を考えるものとして
昨日は玄人のお客様と打合せ、

実に設計者とCADオペのご夫妻です。

以前より大手メーカーの訴訟問題

が止まない事に不思議さを感じており

ましたが昨日の話を受け合点が

いきました。



もりぞうは玄人受けをするので

専門家の方とのお打ち合わせが

多々御座います、


そんな、玄人のお客様と話をすると

決まって暗に言われる事、それは

『ローコスト路線に進んではいけない』

という言葉、お手軽方向ではなく、

より拘りを持たせる方向に舵を

切った方が未来が開けるというもの。



ローコスト住宅を展開されていた会社も、

経営者の意識が変わり今では性能が高く、

高付加価値の住宅を扱われ、

それが今の時代、非常に良かったと

言われるケースが増えてきているとの

話を聞きます。


しかしなぜ、もりぞうではローコストを

提案してこなかったのか?


その理由は、2点。


まず1つめの理由ですが、

「価格が安いだけ」という理由で

お客様に選んでもらうので、

営業マンの営業力や人間力があまり必要なく、

営業マンとして成長しない、ということ。


そして2つめの理由は、

「価格が安い」というメリットでしか、

お客様と住宅会社側がつながらないので、

ファンになっていただけない、ということ。


「価格が安いから、この会社に家づくりを託す」

というお客様の場合、

住宅会社とお客様をつないでいるのは、

メリットという、非常に細い糸。


一方、


「あの営業さんや設計さんが

本当に素晴らしい提案をしてくれて、

かつ本当に真剣に私たちに向き合ってくれた」


という感じで、お客様と

住宅会社をつなぐものが、

「真摯な対応」とか「仕事への姿勢」

といった、

人と人のつながりだと、お客様はファンに

なりやすいのです。



そして今では、この理由に加え、

もう1つの理由があるのですが、それは、

次回へ・・


【第3598回】目的や価値観を定期的に見直す機会を設ける

2024年09月05日 | 経営を考えるものとして
皆様も経験があるかと思いますが

当初の目的を設定し、その目的を

目指しいろんな手段を繰り出して

いるうちに、手段が目的に変わって

しまう  「手段の目的化」


方向性がぶれている時、それは

もう壮大に現れます。


例えば・・・

当初の人員から人が入れ替わり

コンセプトが薄れてくると、もう一つの

両輪である数字(直近の成果≒手段)ばかりに

目が行きます、それはとても危険な事で

社員が働く意義と価値を見失いがちとなり

結果エンドユーザーに見透かされます^^;


数字はとても重要、しかしながら会社の

創立の意義や価値感、元々のコンセプト

はその何十倍も重要なのです!





価値観は木で例えると、根っこ、つまり

目には見えてこない部分、故に意識を

していないとついつい無きモノ

となりやすいもの。


一方で根っこさえしっかりしていれば

幹や枝、葉は放っておいても

健康にならざる得ないもの。


しかし、不思議なことに枝葉に焦点

をあて思考してしまう癖が我々には

ついております^^;


枝葉は例えるならば「やり方」、

この時代やり方は、

世に溢れております、どこでも手に入る

情報などに振り回され、メンバーが

疲弊するような組織にならない為に

経営理念【目的】があるのです!



いつの時代もやり方

にはそれ程の価値はなく、

根っこである、深く思考

する事や存在意義などをメンバーと

考える事こそに価値があります。



経営理念の本当の意味と価値を

皆様は自覚されておりますか?










【第3230回】業態変化

2023年07月27日 | 経営を考えるものとして
建築業界の業態変化が

ここ数年で大きくあると

個人的には思っております。


特に団塊の世代に変化がある時代

がそろそろ来ることを考えると

介護分野、福祉分野と建築業界は

切っても切れない関係になるかと

考えます。


団塊の世代が施設に入ることを

避け、自宅を快適に改装しケアマネージャー

が週に何回か来ていただける在宅介護

が主流になることを考えると、

昨日の空き家問題と双方を合わせ考える

必要が出て参ります。


2世帯住宅のような住み継げる家や

断熱改修工事を中心にしたリノベなど

建築業界と福祉業界が協業する時代

がすぐそこまで来ている気が致します。


業態変化できる会社がどれだけあるか..

今後の展開が楽しみです^^