ケガの功名が辻

大学を卒業して出版社に就職した頃、茗荷谷駅（丸ノ内線）近くにあったイタリア料理店で飲んだコンソメベースのスープがお気に入りになった。記憶があやふやなのだが冷製スープだった。

スープには千切りにしたキュウリとトマトが入っていて、キュウリの青臭さとトマトの酸っぱさが味のポイントになっている。ただ、コンソメにキュウリとトマトだけでは味に深みがでないので自宅で作るときはベーコンをいれてみたりした。

最近は豚シャブをコンソメでするので、残ったスープを利用すると豚肉のエキスがでてとても美味しいのだ。残ったスープのアクを取りながら、パセリとセロリが余っていたのを思い出して、豚肉のくどさを和らげるのではと入れてみた。思いつきだ。

ケガの功名という言葉が適当かわからないけれど、大正解。美味しかった。イタリア料理店で飲んだスープと同じようで、味に深みがでた。素人の思いつきで色々とやると失敗することも多いが、今回のようなケースでは自分が天才ではないかと思えてきてとてもウレシイ。