どっこいしょ

リハビリ奮闘記!!

ICF(国際生活機能分類)でいう「活動・参加」です。~ケアライフ柳原にて~

2017-05-20 09:37:54 | リハビリ

おはようございます。朝から小寺です。

明日は長野県佐久市臼田で「小満祭」という祭りがありますよ。

ということで、今日はICF(国際生活機能分類)とケアライフ柳原で行っているプロジェクト(http://blog.goo.ne.jp/fb-kaigo_reha-saku/e/49efaa2d7fe2062b6e06a82bfce54644)の一環で、主に「活動・参加」についての取り組みをお伝えします。

まずはICFの説明をgoo辞書より引用させていただきます(ブログがgooなので、goo辞書を引用しました)

 

  1. 人間の健康状態の分類法としてWHO(世界保健機関)により採択された医療基準。生活機能を「心身機能・身体構造(生命維持レベル)」「活動(日常生活レベル)」「参加(社会・人生レベル)」に分け、生育歴・他人との交流度・公共サービスの有無など心身の健康に影響するさまざまな因子を考慮し、個人の健康状態を総合的に評価・分類する。ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)。

 

となっています。

わかりやすく「ヒト」に当てはめるとこんな図で表せるかと思います(下図は小寺が作成したものです)。

ICFはあくまでもその方を知るツールであると考えています。

 

近年、リハビリ業界では心身機能は頑張って改善しようとしているけど、活動や参加まではあまり繋がっていないよね?という厳しい目で見られています。実際に通所リハビリや訪問リハビリ等においての加算(介護保険)でも活動」「参加に関するアウトカム成果に重点が置かれています簡単に言うと自分で役割や趣味活動を行えるようになり、またそれを自力で維持し、専門職によるリハビリは卒業ということです。

 

実際のリハビリにおいて、凄く強引で簡潔に例えるならば、ベッド上で筋トレ等を頑張ったって、実際に立ったり歩いたり、身の回りのことや役割を持って生活しないと、筋トレの意味が乏しいですよということです。逆に言うと、身の回りのことや役割を持って生活するために、筋トレや動作訓練をしましょうとも言えます。これは図で言うと真ん中の三つの枠のことで、「心身機能等」⇔「活動」⇔「参加」の部分のことを指します。図ではさらに「健康状態」「環境因子」「個人因子」が相互に関係しています。例えば、役割や趣味と言っても、その方のライフスタイル(生活様式や人生)や性別などによって役割は趣味が変わってくると思います。

 

強引にまとめると、小寺を含めた弊社のリハビリチームは、この「活動」「参加」に繋がるような取り組みを施設の職員と協力して行っているのです。

 


 

えー、おそらくですが、文章が長くて真面目な内容(文面はあれですが)なので、読み飛ばしている方のために、ここから読んでも大丈夫なように構成させていただきました。

ということで、先日、ケアライフ柳原の利用者さまに対し、

「畑で作物を育てる」

という「活動」「参加」に向けて取り組みをスタートしたお話です。

こちらの方は4月より歩行訓練を開始し、5月に入り始めて歩行にて屋外へ出ました。

玄関から右手に進んでいくと、施設の畑が見えます。ちょうど車に隠れてしまっていますが、その奥となります。

畑の前のベンチで一休みです。女性リハスタッフと楽しく会話をしております。

これが畑(西側半分)です。ここに作物(枝豆だったかな…)を植える計画です。

草取りをちょうど職員が綺麗に執り行った後なので、更地に近い状態です。

しかし、利用者さまは昔は作物を育てていたようで、

「私は草取り名人なのよ」

と宣言(?)し、草取り(取るほどないですが…)をしていただきました。

これがアウトカム(成果)です!←草取りのという意味です。

慣れない作業の(久しくやっていなかった)ため、ふらつきながらではありましたが、草取りを行うことができました。

他にも作物を育てるためには色々とやらなければならない作業や動作が必要なので、利用者さまがどこまで参加できるのかを一緒に探していきたいと思います。

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