「自分にとってうれしい」と判断された情報は思考に入る段階で情報が
強くインプットされます。逆に「おもしろくない」「嫌いだ」「役に立たない」
と思っていると記憶するのが難しくなることがわかっています。
みなさんは資格試験のときに「こんな知識は実際に役に立つのだろうか」
「細かい知識は試験が終わったら忘れてもいいだろう」などと思ってしまう
ことはないでしょうか?
しかし、記憶する神経を働かせるためには主体性が重要なのです。
記憶力を高めるには「人に言われたから」「試験に出るからなどと受け身
で考えるのではなく「自分から」覚えようとしなければならないことはいう
までもありません。
資格試験に出るということは「実際に現場で必要な知識を持っているかど
うか」が問われているはずです。「試験のパス」ではなく「その資格を使っ
てよりよい仕事をするのだ」という目的に立ち返れば、おのずと「自分に
とって必要であり、役に立つから覚える」というスタンスが生まれるのでは
ないでしょうか。
「我慢して勉強している」という意識よりも「好きなこと・感動したこと・主体
的に取り組んだこと」の方が記憶に深く残せます。
自分から覚えようとする意識が必要です。
脳に悪い7つの習慣 脳神経外科医 林成之著