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書評『Up to You よくばりに生きるためのキャリア戦略』(クリスティン・エドマン著)

2019-05-12 10:33:41 | 書評
アップ・トゥ・ユー Up to You 「よくばりに生きる」ためのキャリア戦略
クリスティン・エドマン
日本経済新聞出版社


「ワーク・ライフ・インテグレーション」(以後、WLIと略称)は仕事の成果を上げるための考え方です。この考え方を推進している女性経営者の本を読みました。前に勤めていた会社で推進されていたWLIについて今一度、検討するために手に取りました。

著者は、現在、ジバンシイ ジャパンのCEOを務めるクリスティン・エドマンさん。2人の子供を育てる経営者で、H&Mジャパンを立ち上げ、2016年まで代表取締役を務めた、H&Mジャパンの顔です。

著者のWLIの実践の基礎になるのが、「完璧主義をやめ、優先順位を決めた上で実施する」という考えです。効率的に行う、仕事のスピードを上げる、という考えでなく、重要でないことは捨てて重要なことに集中する考えです。

80ー20
そして、優先順位をつけた仕事を実践するための仕事法のルールが、80ー20です。これは、パレートの法則のビジネス版で、やるべきことの20%にフォーカスするというシンプルな仕事の仕方です。

著者の基本的な考えは、すべてこの80ー20を考えて、仕事を行う、というもの。限りあるエネルギーを戦略的に使う考え方です。この80ー20は著者の働き方の根幹をなす判断基準で、この本を通して何度も出てくるコンセプトです。

私は仕事をする上で、その日に取り掛かることの中で、優先順位の高い事、一番優先順位の高いことを明らかにした上で、とりかかるようにしています。そこに、「80ー20」すなわち、重要なこと20%という考えを、さらに取り入れてみたいと思いました。

また、忙しくて仕事が完全にOrganizedできないとき、この80ー20を使って、優先順位の角煮をしたいと思います。

スウェーデン式職場
H&Mの本社では、仕事と生活を別々のものとして仕事を優先する日本の職場と違って、人間関係、チームワークを重視する職場です。

H&Mジャパンでも、店長会議を「関係作り」の場ととらえて、会議は半日にして、残りの半日はパーティー、ロッククライミング、ピクニックを行う、とのこと。

私も、もっと職場における「関係作り」を考えていきたいと思います。クロス・ファンクション・チームの推進、ワークショプの実施、アウティングなど、いろいろ実践できることは多いと思います。

私はもともとはイベント好きで、前職では前例の無いイベントの開催など、ミドルアップでいろいろ行なっていました。今いる会社でも同様のことを行なって、マネージャー間、本社スタッフ間、そして現場と本社との間の「関係作り」を図っていきたいと思いました。

2児の母でもある成功した女性経営者の本であり、キャリア志向の強い女性向けの本でもありますが、男女問わず、仕事についての基本的な考え方を学ぶことのできます。ワーク・ライフ・インテグレーションの実践的な教科書としてもおすすめです。

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