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◇企業システム◇大阪商工会議所が「大商VAN-BMS」にウルシステムズ製のEDIソフトを採用

2008-08-21 14:43:44 | アプリケーション

 【アプリケーション】ウルシステムズ(東京都中央区、漆原茂社長)は、大阪商工会議所(大商)の流通BMSに対応した「大商VAN-BMS」サービスののソフトウエア基盤に、同社のEDIソフト「UMLaut/J-XML」が採用されたと発表した。「UMLaut/J-XML」は既に、全国地域VAN事業者協議会の会員の「ひむか流通ネットワーク」「高知流通情報サービス」にもソフトウエア基盤として全面採用されている。 (08年8月21日発表)

 【コメント】ウルシステムズは08年7月に流通BMS対応サービス分野で富士ソフトDISとの協業を発表したが、今回は「大商VAN-BMS」のソフトウエア基盤に、同社のEDIソフト「UMLaut/J-XML」が採用されたと発表した。流通業界におけるEDIソフトは長い間JCA手順を標準にしてきた。しかし、JCA手順は通信速度が遅く、漢字が使えない、海外では受けいられない―などの問題を抱えていた。そこで経済産業省では国際標準化団体のGSIが策定した「ビジネスメッセージ標準(BMS)」をベースにし、XMLを取り入れた流通業界向けEDIソフト「流通BMS」を策定した。経産省は06年度にグローサリー、07年度はアパレルと生鮮の共同実証を行い、現在これらの本番化と普及を図っている。

 ウルシステムズの流通BMS対応のEDIソフト「UMLaut/J-XML」はインターネットを活用し、企業間取引を導入コスト・期間とも1/3で実現することができる。今回大阪商工会議所の「大商VAN-BMS」に「UMLaut/J-XML」が採用されたことは、流通BMSが本格普及に向けて大きな一歩を踏み出したことになる。(ESN)