企業システム・レビュー・ネット

企業経営を左右する企業情報システム(経営+ITソリューション)のデータバンク作りを目指す

◇企業システム◇大塚商会が仮想化環境の検証の業界標準化に乗り出すに

2009-09-30 09:42:28 | システム運用管理

 【システム運用管理】大塚商会は、ソフトメーカー16社と協業し、基幹系、情報系アプリケーションの仮想環境における動作確認を実施した。各分野のソフトメーカーが一同に参加しての動作確認は業界初となる。動作確認のとれたアプリケーションは、大塚商会が提供する仮想化サーバ「1台2役サーバパック」と組み合わせて提供することで、導入企業の負荷軽減とともに、選択肢を増やし、仮想環境の導入を促進する。(大塚商会:09年9月28日発表)

 【コメント】仮想化システムに対する企業ユーザーの関心が高まってきているが、自社で実際のアプリケーションが問題なく稼働する環境をつくり上げるのは難しい。また、ユーザー企業が独自に仮想化環境の実証テストをいちいちしていては、日常の業務を推進することの方が難しくなってしまう。そこで、アプリケーションパッケージソフト企業が事前に検証テストを実施しておけば、企業ユーザーの手間隙は大幅に削減できる。

 今回、大塚商会は、同社の「仮想化オープンラボ」をソフト会社に提供し、仮想化ソフトにマイクロソフトの「Hyper-V」、サーバーにNECのExpress5800を採用した同社の仮想化サーバー「1台2役サーバパック」を仮想化環境の検証の共通プラットフォームにして、業界横断の標準化に自ら名乗り出たわけである。

 今回の大塚商会の試みは、問題を解決する手段としてはかなり有効なものになるのではないか。学者を入れて、業界全体の標準化を図るケースも必要ではあるが、問題解決に時間がかかるし、必ずしも業界の実態に即した解決策にならない場合もしばしば見受けられる。それに対して今回の大塚商会方式は、即問題解決に繋がるし、実情に即した解決策が提示できる。その成果に期待が集まる。

 ちなみに今回動作確認をした企業は次の通り。

 アマノ、NIコンサルティング、エムオーテックス、OSK、オービックビジネスコンサルタント、クオリティ、サイボウズ、シトリックス・システムズ・ジャパン、シマンテック、Sky、デジタルアーツ、トレンドマイクロ、日本アイ・ビー・エム、日本CA、バックボーン・ソフトウエア、ピー・シー・エー。

 また、今回動作確認をしたアプリケーションは次の通り。
 
 <基幹系>アマノ「TimePro-XG」、NIコンサルティング「顧客創造日報シリーズ」、OSK「SMILE BS」、オービックビジネスコンサルタント「奉行V ERP」、ピー・シー・エー「PCA Dream21」

 <ITインフラ管理>エムオーテックス「Lan Scope Cat6」、クオリティ「QAW/QND Plus」、Sky「SKY SEA Client View」

 <情報系>OSK「eValue NS」、サイボウズ「サイボウズOffice8」、シトリックス・システムズ・ジャパン「Citrix XenApp」、日本アイ・ビー・エム「IBM Lotus Notes/Domino 8」

 <セキュリティ>シマンテック「Symantec Endpoint Protection 11.0」、デジタルアーツ「i-FILTER」「m-FILTER」、トレンドマイクロ「Trendmicro Client/Server Suite Premium」

 <仮想環境のバックアップ>シマンテック「Symantec Backup Exec」、日本CA「CA ARCserve Backup」、バックボーン・ソフトウエア「NetVault Backup」


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-29 09:40:32 | イベント/セミナー情報

 

                 <イベント/セミナー情報>


タイトル:「ビジュアルコミュニケーション活用による企業内コミュニケーション向上」セ
      ミナー<申し込み>

会場:伊藤忠テクノソリューションズ  霞が関オフィス  セミナールーム(東京都千代
    田区霞が関3丁目2番5号  霞が関ビル20F)

日時:09年10月26日(月) 午後2時ー5時

定員:60人

料金:無料

主催:伊藤忠テクノソリューションズ(協賛:シスコシステムズ/日立ハイテクノロジー
    ズ)

内容:日常使用しているコミュニケーション手段と、現在あるいは近い将来業務の中
    で必要とされるコミュニケーション手段を、ビジュアルコミュニケーションの視
    点で洗い出しながら、それらを統合・連携させていく方向を指し示す


◇企業システム◇野村総合研究所が自社のOSSと「IBM Lotus Notes Domino」を連携

2009-09-28 10:27:49 | システム開発

 【システム開発】野村総合研究所(NRI)は、オープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia/Portal(オープンスタンディア・ポータル)」と「IBM Lotus Notes Domino」を連携させることで、Notesで稼働しているシステムについて、既存システムを活かしたまま、最新のオープンソースを活用してポータル機能を追加し、他の既存システムとの連携を実現するソリューション「OpenStandiaソリューション/Notesエクステンション」の提供を開始した。情報共有のためのグループウェアとしてNotesを利用して構築されたシステムが多いなか、ブログ機能やWiki機能など最新のWeb技術を取り込めない、他のWebアプリケーションと連携できない、基幹データベースからの情報の検索や閲覧がスムーズに行えないなどの課題が、Notesシステムには存在する。また、Notesのデータやシステムを他のシステムに移行しようとしても、コストが高額になるという課題もある。こうした課題を解決するために、NRIは最新のオープンソースを活用し、Notesで稼働しているシステムに、最新のWeb技術によるポータル機能を追加し、他のシステムとの連携を低コストで実現するソリューション「OpenStandiaソリューション/Notesエクステンション」を提供するもの。(野村総合研究所:09年9月17日発表)

 【コメント】今はもうIBMブランドとして定着しているロータスソフトウエアは、もともとは1982年設立の独立系のソフト企業であるロータス・デベロップメント社をIBMが1995年に買収し、獲得したものであった。IBM・PC用の表計算ソフト「Lotus 1-2-3」は、当時一世を風靡した今で言うオフィスソフトの先駆けとなるパッケージソフトであった。さらにロータス社は1989年にはグループウエア「Lotus Notes/Domino」を発売し、それ以前のメインフレームにダムターミナルを接続したインフラ環境を一変させるもので、大手ユーザーを中心に広く普及をみせた。

 このように、ロータスソフトウエアはWeb時代が到来する前の花形ソフトウエアであったわけである。ところがWeb時代に突入すると、Webをベースとしたグループウエア製品が各社から提供が開始され、さしものロータスも次第に時代とのギャップも目立ち始めてきた。今回野村総合研究所が発表した「OpenStandiaソリューション/Notesエクステンション」は、オープンソースソフトウエア(OSS)という時代の最先端を行くソフトウエアで「Lotus Notes/Domino」を蘇らせようとする試みの一つだ。

 実は、IBMは08年5月に「ロータス・シンフォニー」をリリースし、Web/OSS時代に相応しいソフトとしてロータスソフトウエアの復活を図っている。このロータス・シンフォニーはOSSのオフィスソフトである「オープンオフィス」をベースに商品化されたもので、IBMが戦略的に市場に投入したものだ。ご存知の通りオフィスソフト市場は、これまでマイクロソフトのマイクロソフトオフィスが席巻してきたわけで、IBMもこの流れを黙認するしかなかった。しかし、時代は確実にオープンの方向に向かいだし、オフィスソフトもOSSのオープンオフィスが次第に脚光を浴び始めてきている。特に世界同時不況を味わった世界中の企業は、少しでも情報化投資を切り詰めようとOSSに対する期待は大きい。

 こんな時代を背景に、米IBMでは思い切った手を打ち始めたようだ。IBM社員に対し、マイクロソフトオフィスの使用を中止させ、代わりに自社のロータス・シンフォニーを使用するように通達を出したというのだ。現在36万人のIBM社員のうち、33万人の従業員が既にロータス・シンフォニーへの乗換えを完了しているのだという。今後IBMの社員がマイクロソフトオフィスを使用するには承認が必要になるという。もうこうなるとマイクロソフトに対して宣戦布告をしたのに等しかろう。グーグルも既に自社の無料のオフィスソフトを提供することで、マイクロスフトオフィスの市場の切り崩しを図っている。仁義なき戦いの火蓋は切って落とされた形勢にある。(ESN)


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-25 09:49:07 | イベント/セミナー情報

 

               <イベント/セミナー情報>


テーマ:新型インフルエンザ対策セミナー<詳細>
      ~パンデミックBCPと各業務プロセス管理について~

会場:Learning Square新橋(東京都港区新橋4-21-3 新橋東急ビル 6F)

日時:09年10月8日(木) 午前9時30分ー午後4時20分

料金:1万9950円/人(税込)

主催:NTTラーニングシステムズ(NTTLS)

内容:秋以降、本格的に世界的感染拡大が懸念される新型インフルエンザに対し
    て、企業はリスクマネジメントの観点から、どのような対策を講じるべきなの
    か。新型インフルエンザに関する最新の状況や、実際に新型インフルエンザ
    対策に取り組む企業の取り組み事例を紹介するとともに、労務管理や営業法
    務管理等の具体的かつ実務レベル対策について、紹介する。


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-24 09:19:47 | イベント/セミナー情報

 

            <イベント/セミナー情報>


タイトル:中小企業における流通BMS導入セミナー(大阪)<詳細>
        ~最小コストで最大の効果を~

会場:マイクロソフト 関西支店 5F(セミナールーム2) (大阪府大阪市福島区福島5-
    6-16 ラグザタワーノースオフィス)

日時:09年10月8日(木) 午後1時30分-4時50分

定員:70人

料金:無料

主催:インターコム(共催:マイクロソフト/リテイルサイエンス)

内容:同期型のJCA手順などで行われてきたEDI(電子データ交換)が、今、大きく変
    わろうとしている。次世代EDIの標準となる「流通BMS(流通ビジネスメッセー
    ジ標準)」では、インターネットを使った通信プロトコルを採用。データ伝送時間
    と通信費を大幅に削減することができ、昨今、その普及が加速している。しか
    し、中小企業のユーザーは、流通BMSの導入に何をどうしてよいのか戸惑わ
    れるケースを多く見受ける。今回の「中小企業における流通BMS導入セミナ
    ー」では、JCA手順などの従来型EDIから流通BMSに移行されるにあたり、準
    備に必要なポイントを実際の事例も交えて紹介する。


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-18 09:20:36 | イベント/セミナー情報

 

                 <イベント/セミナー情報>


テーマ:~ICTサービスフォーラム~
     最新クラウド型ICTサービスに触れる一日(詳細)

会場:東京ステーションコンファレンス 5F、6F(フォーラム総合受付6F) (東京都千代
    田区丸の内1-7-12 サピアタワー)

料金:無料

主催:日本ユニシス

内容:環境に優しく、企業経営にも役立つ「クラウドコンピューティング」はまさに、即
    時性、柔軟性、効率性を持ったICTの活用方法であり、日本ユニシスグループ
    では「サービス提供事業」、「アウトソーシング事業」として、実用段階になった
    サービスを展開している。「所有から利用へ」、多くのユーザーに利用されてい
    るサービス、技術に触れられる同フォーラムでは、戦略的なICT活用の提案を
    行う。使用した分だけ対価を支払う「ペイ・フォー・ユース」という選択肢を是非
    ご体験ください。


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-17 09:25:35 | イベント/セミナー情報

 

                <イベント/セミナー情報>


タイトル:今そこにある危機、情報漏洩対策セミナー<詳細>
       ~増え続ける企業リスクにどう立ち向かうべきか~

会場:日本オラクル 本社 13階セミナールーム(東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター)

定員:150人

料金:無料

主催:日本オラクル

内容:個人情報保護法施行後も情報漏洩事件は後を絶たない。また個人情報以外
    の知的財産の多くが不正に狙われている。最近の情報漏洩に関する動向や
    企業における対策の勘所、せっかく決めたルールをどのように運用するか、
    「組織内の人」をどのように管理・教育すれば良いのか?など同セミナーでは
    情報保護について日頃課題となることが多い点について解説。また、それら
    を効率的な解決に導くためのオラクルのソリューションを紹介。


◇企業システム◇CTCの子会社CTCSPがストラタスと提携し、可用性仮想化ソフトの提供開始

2009-09-16 09:13:24 | 仮想化

 【仮想化】伊藤忠テクノソリューションズのグループ会社であるシーティーシー・エスピー(CTCSP)と日本ストラタステクノロジーは、世界の無停止型サーバ市場を牽引するストラタステクノロジーの連続可用性仮想化ソリューション「Stratus Avanceソフトウェア」の販売代理店契約を国内で初めて締結し、CTCSPは、販売を開始した。販売価格は初年度の保守サポート料を含めて98万円。Avanceは、仮想化された統合サーバの障害を事前に自動検知し、システムを止めずに連続稼働(99.99%以上)する業界初のソフトウェアソリューション。従来の高信頼性仮想化インフラの半分以下のコストで導入でき、ソフトウェアのインストールも15分で完了。高度な運用スキルを必要としないため、中堅・中小企業の高信頼性仮想化インフラ構築に大きく貢献する。(伊藤忠テクノソリューションズ:09年9月14日発表)

 【コメント】仮想化は多くのユーザーの注目を集めているが、中小ユーザーでは技術的な問題をクリアすることがなかなか難しく、直ぐには踏み出せないユーザーも多い。このため、最近では仮想化システムの構築を一括したソリューションとして受託するベンダーも増え始めている。特に、最近話題のクラウドコンピューティングの入り口としても仮想化は避けられないテーマであるだけに、今後各種のサービスの出現が期待されている。

 今回、CTCSPが発表した「Stratus Avanceソフトウエア」もその一つのサービスである。Avanceは、シトリックスのXenServerをベースにし、無停止型サーバで培った高信頼性技術を実装することで、強固な仮想化環境を提供する。2台の物理サーバを1つのリソースとして、その上で仮想マシンを複数稼働することができる。通常のHAソフトウェアよりも連続可用性を実現できるよう設計されており、仮想化技術を使ったシステム構築のノウハウを適用できるため、連続可用性の仮想化基盤を容易に構築できる。

 ストラタスは、これまで無停止型サーバーのトップベンダーとして多くのユーザーを持っているが、仮想化、クラウド化への移行が顕著な現在、仮想化サーバーに無停止機能を持たせるという新しいチャレンジに挑戦したもの。特に注目されるのは、Avanceが外部ディスクを必要としないこと。2台の物理サーバをプライベートリンクで接続することでローカルディスクのミラーリングを標準で行う。これにより、SANなどの高価な外部ストレージや別途ミラーリング・ソフトウェアを不要とし、標準的で低価格のIAサーバ2台で運用できという。これによって低コストで仮想化サーバーの無停止機能を実現できる。

 実は、これと同じように仮想化サーバーの二重化を図り、システムの安定稼働を実現しようという製品は、マラソンテクノロジーズが住商情報システムと提携し、日本市場で既に提供を開始している。これはマラソンテクノロジーズのソフトウエア製品「Marathon everRun VM」である。この「Marathon everRun VM」は、仮想環境上で稼働するWindows仮想マシンに対して必要なレベルの可用性を提供できるソフトウエアで、「Stratus Avanceソフトウエア」同様、OSS(オープンソースソフトウエア)の仮想化ソフト「XenServer」上で稼働する。

 今後、仮想化システムに対応する各種のソフトウエアが提供されることになろうが、その中で仮想化ソフトはこれまでVMwareがトップシェアを誇っていたが、今後XenServerがOSSである優位さを最大限生かして、仮想化市場でのシェアを拡大していくかも知れない。(ESN)


◇企業システム◇イベント/セミナー情報

2009-09-15 09:14:58 | イベント/セミナー情報

 

              <イベント/セミナー情報>


タイトル:「成功するクラウド活用戦略とは?」 <詳細>
        ~"クラウドを使う"ための実践セミナー~

会場:日本ヒューレット・パッカード本社(市ヶ谷) セミナールーム2C (東京都千代田
    区五番町7番地)

日時:第1回 09年 9月29日(火) 

    第2回 09年10月15日(木) 

    第3回 09年10月27日(火)

定員:50人

料金:無料

主催:日本HP(共催:日本ユニシス)

内容:昨今、クラウドコンピューティングへの急速な関心の高まりを背景に、「クラウ
    ド」をテーマとしたセミナーが多く開催されているが、実際にクラウドサービス
    を"どう使ったら良いのか"について十分な言及がされているものは決して多く
    はない。 同セミナーは、考慮すべきサービスの信頼性、効果的な活用方法に
    踏み込んで、クラウドをビジネスの成功に繋げるためのヒントを実践的にご紹
    介するもの。  


◇企業システム◇ユニアデックスが“Xen”を使ったサーバー仮想化構築サービスを開始

2009-09-14 09:27:05 | システム開発

 【システム開発】日本ユニシスの子会社のユニアデックスは、無償ソフトウエア(オープンソースソフトウエア=OSS)の仮想化ソフト「Citrix XenServer」を基盤に、安全確実な仮想サーバー環境の構築サービスを、提供開始した。 今回開始したサーバー仮想化構築サービスは、経費節減の観点からサーバー統合やシステム延命など企業システムの構築および運用面で課題を持つ利用者へ、無償のサーバー仮想化ソフトウエアCitrix XenServerを基盤に、仮想化システム導入のコンサルテーションから構築、保守まで一貫して提供するサービス。(日本ユニシス:09年9月2日発表)

   【コメント】今回の発表の背景には、09年3月にシトリックス・システムズが、エンタープライズクラスの複数サーバーを仮想化するソフトのXenServerを、OSSとして無償化したことがある。OSSの仮想化ソフトのXenは、最初英国ケンブリッチ大学の研究プロジェクトとしてスタートしたソフトである。その後、そのプロジェクトメンバーによって創設されたXenSource社が中心となり開発が進められたが、07年8月XenSource社は米シトリックス・システムズによって買収され、現在シトリックス・システムズが中心となり、開発が進められている。

 もともと、シトリックスはIBMでOS/2の開発を行っていたエド・ヤコビッチが中心となり1989年に創設されたソフトウエア会社である。ヤコビッチはOS/2開発に当たりUNIXのようなマルチOSをつくりたいと考えていたが、IBMがOS/2のマルチ化に関心を示さなかったため、独立したという経緯があった。このときOS/2のソースコードは、マイクロソフトから供与(当時OS/2はIBMとマイクロソフトが共同開発してた!)され、以後シトリックスはマイクロソフトの別働隊とも見れる、緊密な関係を築いていく。

 現在のシトリックスは、クライアントパソコンをサーバーに統合するソフトの専門ベンダーとして多くの実績を持つに至っている。XenSource社買収に当っては、裏にマイクロソフトが存在していたとも言われている。というのは、マイクロソフトはWindows市場の仮想化は自社製品でカバーし、Linux/UNIX市場での仮想化はシトリックスにXenを買収させることによって、カバーしようとしたというのである。

 シトリックスがXenを買収し、2年近くが経った09年4月にシトリックス「XenServer」を無償化し、さらに自社製品の統合化ソフトを、「Citrix XenServer」「Citrix XenApp」などXenの名前を前面に掲げたシンクライアントの新戦略を打ち出した。そしてその先には“仮想化=Xen=クラウド”という図式が浮上してくるのである。仮想化ソフト「Citrix XenServer」はOSSだけに、構築コストを低く抑えることができる。これによっ
て、今回のユニアデックスのように「Citrix XenServer」を使ったサーバー仮想化構築サービスを行うベンダーが今後増えてこよう。(ESN)