おまけの時間

仕事に追われて過ぎゆく日々の“しおり”として。

小説が読みたくなった『不撓不屈』

2006年07月12日 00時42分47秒 | 出来事
色々と映画が公開されている中、
『不撓不屈』なる映画を観ました。

明らかに隣の『ブレイブストーリー』のほうが人気があるのですが、
メジャーなものは連れと一緒に観るとして、一人の場合はマイナー路線。

この映画、高杉良の小説が元になっていて、題材は実際にあった“飯塚事件”

この事件そのものを今回初めて知りました。

滝田栄演じる飯塚という税理士が、中小企業の味方となり、その信念の元、国税局相手に訴訟をおこします。
国税局はその威信と面子にかけて飯塚の事務所や顧客に嫌がらせを続け、訴訟の取り下げを求めますが、飯塚は屈しません。
永きにわたる裁判となるのですが、飯塚はまさに“不撓不屈”の精神と、自分の税理士としての誇り、そして家族の信頼を支えに最後は勝利します…

全体の雰囲気は昔のテレビドラマ風。
役者もそれなりに揃っているのですが、どうも飯塚の苦境が弱く感じられます。
滝田演じる飯塚があまりにも立派すぎるからか?
身代わりになった職員の感情や、顧客からの突き上げなどはもっと描いてもよかったのでは?

逆に、原作を読んでみたいと思った映画です。


特に、この飯塚事件が背景で、税理士法の

(税理士の使命)
第1条 
税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。

この“独立した”という言葉が重要な意味を持つというのには考えさせられました。
憲法などもそうだけれど、昔の人たちが理念を残そうとした文章。
その言葉ひとつひとつに深い意味が込められているんですよね。

この時代からもそういうものが残せるのかな。

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