おまけの時間

仕事に追われて過ぎゆく日々の“しおり”として。

「インシテミル」(米澤穂信)読みました

2010年07月07日 23時01分16秒 | 本の紹介
岡山行きの新幹線で読もうと思って駅で購入。
テレビでこの作家さんが紹介されていたのと、
本の帯に10月に映画化というのが書かれていたので、
軽く読むにはいいかな~と思って購入。

感想は、軽く読むにはいい本です。
ちょっと主人公の性格づけや設定が途中でぶれている感じが気になりましたが…。

映画では主役を藤原竜也がやるとのことで、
「ああ、なるほどな~」と思いました。
いかにも彼が演じそうな設定と役回りです。

もうちょっと他の作品も読まないと評価はできないけれど、
「ん~、もういいかな」って感じでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爆笑「テルマエ・ロマエ」

2010年03月06日 21時30分39秒 | 本の紹介
以前に「王様のブランチ」で紹介されていたのをみて気になった漫画

テルマエ・ロマエ

古代ローマの建築家・ルシウスが現代日本にタイムスリップして
その“風呂文化”に驚愕するという内容。

爆笑です。
そして、日本の風呂文化がいかに世界でも屈指のものであるかを感じさせてくれます。
1巻で内容出尽くした感がするんだけれど、2巻以降って大丈夫なのか?



この漫画を読んだ後、しみじみとホテルの風呂の素晴らしさを味わいました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読み手に解釈が委ねられる本・恩田陸「ユージニア」

2010年01月10日 00時21分04秒 | 本の紹介
この本、本当におもしろくて一気に読んでしまいました。
正月、金沢から帰る電車で読む本を探していたら、
「金沢を舞台に書かれた本」というポップで売られていました。

「金沢の名所とかが随所に出てくるのかな?」
という思いだけで購入。出発まで10分しかなかったもので。

読み始めると、章ごとに語りも聞き手も違うことにまず違和感。

しかし、そのカラクリがわかってくると、
「犯人は何故こんなことを?」
「最後にどういう結末が待っているのか?」
という興味がどんどん膨らんできて、一気に物語に引き込まれます。

そして、最後におとずれる「充たされない感じ」
犯人がわかって“あースッキリ!”という気分からは程遠いものです。
おそらく、この本は単なるミステリーでくくってはいけないのだと思います。

この本にでてくる「忘れられた祝祭」と同様、読み手に解釈を委ねる作りになっている。
そして、「事実とは主観である」ということがこの本の最大の魅力かも。

しかし、「犯人は何故?」という謎解きも当然がら魅力のひとつ。
この本に惹きつけられたものの、読後感がモヤモヤして仕方がない人は読み返すことになるはずです。
僕もそのうちの一人で、読み終わってすぐに頭から読み返してしまいました。
そして、はじめて読んだときには気付かなかったことが様々わかってきます。

しかし、それでも本当の真実にはモヤがかかった感じがします。
それは、犯人の動機の本当のところが隠されているような気がするからです。

自分なりの解釈で“納得”することはできます。
でも、それがあくまで主観であって、やっぱり“真実”とは違うんじゃないか?
結局、この小説で“真実”と“納得”は同時に得られないんじゃないかと思うのです。

量子力学の不確定性を知ったときのような感覚に近いかも。
とにかく、面白い小説だと思いました。
恩田陸の本はまだまだ読んでない本があるので、また手を伸ばしてみよう。


In Boo.jp My本棚
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて読んだ東野圭吾

2009年05月30日 21時43分49秒 | 本の紹介
東野圭吾の小説を初めて読みました。
「パラドックス13」

SF臭がするので手にとって読んだのですが、結構ひきつけられて読みきってしまいました。
書き方がうまいのかなぁ。
でも、SFとして見た場合はNGです。
ん~、というかこれはSFではありませんでしたね。
SF設定部分に関しては子供だましというか、どうでもいいというか…。
まぁ、それは書いた本人もそう思ってるんでしょう。
特殊な環境を作り出して、これまでの常識やモラルが崩壊した場合のこと、
そんな中で“生きることの根本的な意味”は何かを書きたかったんでしょう。
ご都合主義すぎるなぁ~とは思いましたが、さすが売れてる作家さん。
「どうなるんだろう?」という気持ちが見事にかきたてられました。
あと、極限状態の人間集団の描き方は狂気になりがちですが、
この作品の登場人物は皆上品で理性優先な感じでした。
この辺に作家の性格がでているかもしれませんね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画と小説 『鴨川ホルモー』

2009年04月29日 11時59分31秒 | 本の紹介
「ホルモンではなく、是れ“ホルモー”」なわけですが、
月曜日に代休をとったので映画「鴨川ホルモー」を観てきました。

「スラムドッグ&ミリオネア」も観たかったけれど、
ひとりで観にいくなら連れに恨まれないものにしようと…


「鴨川ホルモー」の感想は、

久々に観た駄作!です。

観ていてつらくなったのは久しぶり。
僕の場合、「鴨川ホルモー」の映画の紹介で興味を持ったにも関わらず、

映画のPR
 ⇒ 小説「鴨川ホルモー」
  ⇒ 小説「ホルモー六景」
   ⇒ 映画「鴨川ホルモー」
という流れ。
なまじっか小説で「鴨川ホルモー」が好きになってしまったがために、
映画のガッカリ感はひとしおです。

小説を読んだ人はガッカリ、
映画を観た人は小説読む気にはならない、そんな気がします。

では、以下は映画に関するコメントでネタばれ含みます








小説「鴨川ホルモー」は正直、小説の“深み”みたいなものはありません。
でも、何か大学時代のバカな行動やら恋愛感情やらを感じさせてくれる青春小説として楽しいんです。
作品中では「ホルモー」はあくまで不思議なメンツを集めることと、
秘密を共有するコミュニティを形成するためのツールに過ぎないと思います。
おそらく作者もそう思っているので、「ホルモー六景」のようなサイドストーリーものを続けて書いたんだと思います。

ところが、映画ではその根幹が感じられない。
小説のストーリーや人間関係に囚われないで、映画単体で面白い作品にしてしまえばよかったのに…。
おそらくCGの「鬼」たちを見せることがこの作品の最大の山場になってしまっていると思います。
確かにあのCGをつくるのは大変な技術と時間が必要だと思うけど、やっぱりストーリーがないと。
映画という限られた時間の中で両立できなかったんだろうなぁ。
長時間や連続ドラマ化したとしても、延々とホルモーが何なのかがわからない展開が続くので、そういう意味でも映像化にむいていない作品なのかも。
でも、「吉田代替わりの儀」でおこなう「レナウン娘」の舞は映像で見てこその面白さ。
僕の中ではここが映画のクライマックスでした。


映画に求めてはいけないと思いつつも、小説読んでしまうと
・主人公・安部のキャラ設定に魅力がないこと
(小説でもそんなに魅力があるわけではないが、映画だと嫌な奴にしか映らない)
・凡ちゃんの諸葛孔明っぷりが見たかった、あとかわいすぎ。
・早良さんが完全に悪女
・“ホルモー”の叫びが意外に普通の音量
などが不満に感じてしまうのです。

高村役をやった濱田岳はイメージぴったりでした。
あと、ちょんまげ姿が似合いすぎ。
安部を演じる山田孝之は不思議な役者さんです。
インタビューなどでみる普通の時はちょっと危ないくらい変な人なのに、
ドラマや映画などでは普通な感じになるんですよね。役者さんとしては好きです。
でも大学生役はさすがに無理がある気がしました。


まあ、わざわざ割引クーポン使ってまで見て、
これだけ鴨川ホルモーに関して考えてるんだから映画も充分楽しんだってことかもしれません。

小説は“その後”を読みたいけど、きっと作者はあれで終わらせたいんだろうなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読むのが楽しみです

2009年02月07日 22時24分45秒 | 本の紹介
本日購入した2冊の本。
いずれもテレビで紹介されていたことで知りました。

1冊は小川洋子・著「猫を抱いて象と泳ぐ」

少し前に「王様のブランチ」で紹介されたのを見たんだったかな。
小川洋子さんの「博士の愛した数式」も好きだったので、
紹介内容を聞いて本屋行ったら買おうと心に決めていました。

もう1冊は大好きな作家、
ポール・オースターの「幻影の書」

今朝放送していたBS2の「週刊ブックレビュー」で知りました。
評価どうこう以前に、ポール・オースター作品なら間違いなく購入するので、
番組を見ながらも、選者のコメントは聞かないようにしました。
(先入観なく、少しでも新鮮な感覚で読みたいので)

他に買いたい本がたくさんありましたが、
まずはこの2冊に集中!

仕事が忙しいときほど本読みたくなるんですよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイ・アム・レジェンドに「う~ん」

2008年01月03日 21時57分16秒 | 本の紹介
久しぶりに妻と映画を観にいくことにしました。
公開中のものからすると、やはり「アイ・アム・レジェンド」でしょう。

ということで、六本木バージンシネマのプレミアシート狙い…
でしたが、プレミアシートではやっていない。
残念。年の初めは豪華にゆったり観たかったんだけどな~。

そんなわけで、変わったところに行ってみたい気分になり
「新宿バルト9」に行ってみました。

「新宿バルト9」の感想は…意外と狭い。
新しいのできれいではあるが、やはりパルコ上の映画館だけあって限界かな。


さてさて、肝心の「アイ・アム・レジェンド」
なかなかスリル満点の映画でした。

【以下、ネタバレ含みます】



単なるSFと思って観にきた人も多かったらしく、あちこちで「怖い映画だったんだ…」なんてつぶやきも聞こえました。

SFとしての設定は面白かったです。さすが3度も映画になるだけあります。
ただ、最近の流れなんでしょうか、特撮部分に力が入っていて、
ストーリーで深く掘り下げてほしい部分が物足りなかったなぁ。

感染爆発事件後のNYの混乱とか。
感染した人間の知能のことだとか。
生き残りの村の背景だとか。

映画「バイオハザード」などが当たっているから、
どうしてもそっちの方向に流れてしまうのかな。


なんか、原作はもっと深みがありそうな感じがしたのでハヤカワ文庫の小説も買ってみました。


今は映画に便乗してタイトルも「アイ・アム・レジェンド」になってます。
もともとは「地球最後の男」

内容はかなり違います。
主人公は科学の知識をあまり持っていません。
そんな中、必死にアンデッドをアンデッドたらしめている原因を探ります。
一番大きな違いは、小説では主人公の内面、心理描写が主で、
アンデッドに襲われる恐怖が少ないということでしょうか。
彼はアンデッドになった妻を殺してしまった心の傷を引きずります。

そして、アンデッドにも2タイプあるという展開。
知能を有したまま感染することで、死を変容させている新たな社会。
その社会によって処刑を受けることになる「地球最後の男」

映画では女性と子供が現れて彼の希望となりますが、
小説で登場する女性の役割はもっと心情的に複雑なものになります。


映画でも小説でも最後は
「アイ・アム・レジェンド」
の言葉で締めくくられますが、解釈によっては意味合いが大きく違います。



人のいない荒廃したNYの特撮などだけでも映画を観る面白さはあります。
ただ、できれば映画版の恐怖に、小説にあるようなストーリーの深みがやっぱり欲しかったなぁ。
映画をご覧になった方には小説もオススメいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やられた!『サクリファイス』

2007年09月23日 15時40分19秒 | 本の紹介
『サクリファイス』(新潮社)
著・近藤史恵

この本にはしてやられました。


主人公はロードレースでチームのエースを勝たせるための“アシスト”
彼は、自分がゴールに飛び込むこと以上の喜びや意味があることを見つけていきます。

それだけ聞くと爽やかな小説なんですが、
読み終わった時、2つの意味で「やられた!」と思うのです。

ひとつは、作者の仕掛けたミステリーに完全にはめられたこと。
帯にあるように、この本はミステリー小説。
いきなり冒頭から読み手はある疑念を抱きながら読み進めることになります。
そして、主人公に思い入れを強めれば強めるほど、
“嫌な感覚・不安感”に縛られたまま一気に読まされてしまうのです。
僕は思い通りにやられてしまいました。

そして、何より大きいもうひとつの「やられた!」は
ロードレースの面白さに気づかされてしまうことです。
この本を読むまで、ロードレースの仕組みやルールを良く知りませんでした。
「ツール・ド・フランス」が有名だというくらいは知っていても、名前だけ。

しかし、この本を読んだ直後、どうしても実際のロードレースがどんなものか見てみたくなり、
「ツール・ド・フランス2007総集編」を借りて観はじめてしまいました。

個人の闘いでもあり、チームの戦いでもあるロードレースって…面白い!!



この本、読後感は決して悪いものではないのですが、
登場人物の行動を良しとするか、納得するかは人によってわかれるところだと思います。
しかし、久しぶりに面白い本に出会いました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェルメールに興味がわいて

2007年05月22日 23時28分26秒 | 本の紹介
前の記事で書いたことがきっかけでフェルメールに興味がわき、

なんとなく購入してしまいました。

『フェルメール全点踏破の旅』

ちょっと学んでみよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SF読むぞ!ダン・シモンズ

2006年08月05日 11時50分48秒 | 本の紹介
本屋で平積みにされているのを見た瞬間、眼が輝きました。

「ハイペリオン」シリーズの著者、ダン・シモンズの新刊。
イリアム

期待が高まります。
「ハイペリオン」の興奮が甦ります。
SF熱に火がつきます。

この夏のお楽しみとして早速購入!


バックを飾るのは、妻が購入した『楽園モルディブ2007』
旅行第2弾を視野に、彼女は熟読しています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする