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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

心の叫び『わかってほしい心』過去の出来事と妻の苦悩 セカンドプロローグ:拒食の山 8合目のエピソード

2014年10月12日 12時16分41秒 | 拒食症との戦い
平成24年12月のころ。長女は既にAO入試で大阪の私立大学への進学が決まっていました。とにかく出席日数もギリギリ・・2学期の期末テストも何とか及第点は取れたものの・・正直のところ担任の先生が精一杯の支援と学校側へのお願いをして頂き・・何とかなったようなものです。公立高校なら間違いなく落第になっていたでしょう・・進学率を考える私学ならでは・・かも知れません。1年から2年の夏までは学年でも優秀な成績であったのが担任から聞いた落第を免れた要因と言われましたが【拒食症】になった長女は学内でも有名で担任・学年主任・教頭・・先生方の暖かい支援以外なにものでもなかったのです。但し・・条件があって必ず大学合格する。ということであったみたいです。それが分かったのは長女の拒食も峠を超え大学に進学して・・私が脳出血で入院していた時に見舞いに来た長女が言ってくれたのです。当時・・妻は口癖のように『卒業だけはさせてあげないと・・』でした。だから松葉杖をつくようになった長女の迎えも苦もなく行けたのかも知れません。
12月・・本当ならクリスマスには家族で食事に行き娘達のプレゼントを買いに百貨店へ・・・長女が中学生までは、ごくごく普通の家族団欒があったのです。しかし・・平成24年の年末は冬の寒さ以上に厳しい風が家の中を吹き荒れていました。そして気が付けば長女の部屋は荒れ放題・・衣服も何もかもがフローリングの床の上に無造作に投げ捨てられ1階のリビングのテーブルの上にも化粧品や雑貨・・玄関先には通学鞄に靴も乱雑に脱ぎ捨てる始末・・・家の中、全体を長女が占有してしまっていたのです・・妻は黙って片づけているのですが妻が片づければ片づけるほど長女は荒らし放題・・妻もパートに疲れ・・ある夜・・『もう!!ええ加減にしぃや!!自分のもの部屋に持って上がって!!リビングは、あんただけのモンやない!!』遂にキレてしまいました。長女は2階の自部屋だけでなく1階の客間も、ちらかし放題・・朝、食べたフルーツもそのまま・・客間の木のテーブルの上には学校のプリントに靴下?・・もう無茶苦茶でした。キレた妻に『ウルサイ!!誰がウチをこんなんにしたと思ってるねん!!』大きな声がリビングに居た私の耳にも入ってきました。もちろん黙って放っておくわけにもいかず客間に行く髪の毛を振り乱しながら学校の鞄を振り回している長女が目に飛び込んできました・・瞬間、私の脳裏には『とうと・・好きヨ・・お仕事頑張ってネ♪』小さい頃、そんな言葉を笑顔一杯でくれた長女の姿が思い出されたのです・・が・・目の前にいる長女は、ただ大声を張り上げ鞄を振り回している・・その振り回している肩から腕は・・まるでカマキリのようでした。こんな娘にしたのは誰でもない・・私だと。『ウチの居場所なんか!ぜんぜん、あらへんやんけーーー!!殺せーーー』そう、わめくと壁を蹴り穴をあけてしまうのです・・壁は薄いベニヤにクロスを貼っているだけ。妻も『何すんの!!』事態は収まるところがなく、さすがに黙っていた私も『A香!!静かにせぇ!!』大声で長女に注意すると『あ?また殴るんか?え?殴りたかったら殴れや!!』もう・・何を言ってもダメなようです。事のキッカケは妻の注意した一言でしたが、それまで鬱積していた長女は、そんな些細な一言で爆発したのでしょう・・私は黙って長女に近づき腕を持って振り回している鞄を取り上げました。(なんと・・力があるやないか・・)拒食症で今にも折れそうな腕からは到底、拒食で体力のない女の子の力とは思えません。私はY心理療法センターのカウンセラーの言葉を思い出しました。『拒食の子って・・追い詰めると驚くほどの力で抵抗し、そして暴れます・・これを繰り返さないといけません。とにかく本人の腹の中にあるモノ全てを吐き出せば拒食は少しづつ治っていきます』そっか・・カウンセラーの言いたかったのは親子の修羅場が必要なことやったんか・・振り返れば川に身を投げようとして警察で大声を張り上げて今日で2回目・・私は長女を煽りました『何をしてんねん鞄よこせ!ボケッ!!』無理に奪おうとすると『ボケとはなんじゃ!!親が、そんなに偉いんか!!話せーーー』事態を見ていた妻と次女が『お父さん!!止めて!!』声を揃えて叫ぶ・・私達家族の絶叫が近所に響き渡る・・長女は足で私の太腿を蹴ってきた”ボカ””(痛!)思わず長女の頭を鷲摑みし畳にすりつけようとすると『お父さん!!もうやめて!!お姉ちゃんも謝りッ!!』『なんでウチが謝らなアカンねん!!アホか!!』涙声になっている妻が『私が悪いねん・・全部・・私が・・』おさまらない長女を畳におしつけるように、ねじふせていた私は長女の身体から力が抜けて行くのを感じました。