長女が拒食になり始めたころは私達夫婦も自分の娘が病気になっているとは全く思ってもいませんでした。しかし娘の心の中で確実に症状は出ていたのです。最初は御飯の量が減ってきました。そして揚げ物・・特に唐揚げに天ぷらは全く口にしません。そんな状態を目の当たりに見ていた妻は『どうしたん?体調でも悪いの?』そんな、どこにでもある母娘の会話。うどんやラーメン・・そして大好きなタコ焼きやお好み焼きも食べなくなり娘の食卓には野菜やスープ、魚がメインの食卓が多くなってきたのです。ある日・・私も休日の夕方。『今日の夕飯、ハンバーグにするね♪』ハンバーグなら食べるだろうと明るく妻が言った瞬間『いらんし・・』寒々と答える長女にリビングの空気が重くなってしまいました・・『お姉ちゃん・・ハンバーグ好きやん?』寂しそうに言う妻に対し強い口調で『いらん・・いらんって言うてるやろ!』そう言って2階へ上がってしまったのです。『あの子・・最近、食べなくなったけど何でやろ・・今日の夕飯・・お魚に変更しよっか。』この時は長女の体調だと私も妻も思い込んでいたのです・・が、拒食の悪魔が長女に既にとりついていたとは・・・