英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

英語の中の生物

2005-07-30 22:37:28 | 英語表現
Photo: Ginza, Tokyo 7/30/2005

I have butterflies in my stomach という表現を聞いた事ありますか?

「おなかにちょうちょがいる」なんて、文脈無しに初めて聞くと、「なんだ、そりゃ?」という感じがしますよね。例えば、自分がスピーチをする順番を待っている時などに使えます。「緊張して落ち着かない気分だ」ということです。ちょちょがおなかにいる雰囲気、ハタハタと羽が動いている感じを表しているでしょうか。

butterfly には別の意味もあります。浮気者ということです。留学時代、メキシコ人のおばあさんに手相を見てもらった日本人の男子学生が、手を見せるなり、あきれたように、You are a butterfly と言われたそうです。確かにそんな感じの男の子でした。

蝶の次は蟻について。I feel antsy というのはどんな感じか想像できますか?

「落ち着かない、そわそわしてじっとしていられない」感じです。蟻のせわしなく動く様子から来ているのかもしれませんね。学生時代の友人が何の理由も無いのに feel antsy で、用もないのに渋谷に出かけてみたら、彼氏が別の女と歩いていた、ということがあったそうです。その男、見つかったとたん,手で自分の顔を隠したそうです。おばかですね~。

今日は butterfly と ant ということで、両方とも昆虫でしたが、英語の中に使われている生き物って他にもいろいろありますよね。その生き物に対するイメージが言葉として使われている感じがしますね。

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正しく訳しても意味が違う英語

2005-07-29 11:39:44 | 英語表現
Photo: A Beach in New Caledonia

今日はわたしがアメリカに留学中の話です。ある日のこと、わたしが授業でプレゼンテーションを無事に終え、カフェでほっとしていると、学部の違う知り合いの日本人と会いました。

「今日、プレゼンテーションだったよね、どうだった?」と尋ねられ、わたしは誇らしげに「それがね、教授にThere is no room for improvementって言われた」と言うと、彼女の顔はサッと曇り、言葉に困っている様子。黙ったまま哀れむような目でわたしを見るので、「え、どうしたの、There is no room for improvementって言われたんだよ」と言うと、彼女は言いにくそうに「だから、『改善の余地が無い』って言われちゃったんでしょ。」ええーっ!そうとったかー。

わたしは慌てて説明した。「あのね、There is no room for improvement って『改善すべきところなんて見つからない、完璧だ』ってことだよ~」と言うと、今度は彼女が目をまるくして驚いた。「そうだったんだー。明るく言うから、なんて慰めたらいいのかと思ったよ。」彼女は自分の間違いに照れながらも、慰める必要の無い事がわかって安心した様子だった。

考えてみると、確かにroomは余地、improvement は改善と訳せる。彼女が、「改善の余地なし」と訳しても無理はない。でも英語での実際の意味は全く違う。There is no room for improvement (改善するところが見つからない位に完璧)この英語表現は、最大の褒め言葉として良く使われます。

もう一つ、日本語に正しく直訳しても意味が異なる表現を紹介しましょう。pull somebody's leg これを日本語に訳すと「人の足を引っ張る」となりますが、英語の意味は日本語のように「足手まといになる」という意味にはならないのです。「人をかつぐ、からかう」という意味になります。You are pulling my leg! と言われたら、「あなたはわたしの足を引っ張っている(邪魔をしている)」ではなく、「あなたはわたしをからかっているのね(うそ言っているんでしょ)」という意味です。

そのまま日本語に直訳しただけでは意味が違う言葉ってあるんですよね。

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アメリカで運転免許

2005-07-25 19:51:58 | アメリカ生活
前回は、北京情報と共に海外では言葉以外にも多くの驚きがある、という話をしましたが、今日は、わたしがカリフォルニアに住んでいた頃の驚き体験を紹介しますね。最初に体験した大きな驚きは車の免許のとり方でした。日本で免許を持っていなかったわたしは、車社会のアメリカで生活するため、生まれて初めて自動車免許の取得にチャレンジしたのです。

まず、筆記試験ですが、試験会場で問題用紙をもらうと部屋の角に設けられているスペースで立ったまま記入するのです。日本で言うと銀行で、用紙を記入するような感じです。できたら採点の列に並びます。自分の番が来ると、目の前で採点されます。合格点に達していたら、その場でマル付けをした人から、合格を告げられます。もし、不合格だったらどうなると思いますか?

なんともう一回、問題用紙をもらって記入コーナーへ行くのです。一日に三回まで受けられます。

筆記に合格したらいよいよ実技。一度も運転した事の無いわたしは練習をするため、電話帳で見つけたドライビングスクールに電話しました。教習所へ通う日本と違い、ここではインストラクターが車で迎えにくるのです。つまり、いきなり路上練習。最初は助手席に座って、インストラクターの説明を聞くのかと思ったら甘かった。やってきたガタイのいいアメリカ人インストラクターは、わたしに運転席に座るように言い、ぶっきらぼう"The wheal(ハンドル), the brake(ブレーキ), and the gas pedal(アクセル)" と場所の確認をすると、いきなりエンジンをかけて、"OK, let's go!" とわたしに車を動かすように指示したのです。「エエーッ!」と思いましたよ。ついさっき初めて運転席に座り、ブレーキとアクセルの場所の違いをたった今知って、路上で運転する事になったのです。いきなりアクセルを踏んだから漫画のようなすごいスタートでした。幸いまわりは住宅街で、ほとんど他に車が無くてよかったのですが、広い通りに出てからの事は記憶がありません。

そんなわたしも何回か練習の後、実技試験を受けて合格しました。わたしはアメリカ人のインストラクターに教わったので違和感はなかったのですが、日本人インストラクターに教わっていた日本人は英語がネックになって落ちることもあるようです。なじみのない表現もありますから。例えば、車を端によせるのは pull over って言うんですが、初めて聞くと意味を想像しにくいですよね。

驚きだらけだった車の免許取得という体験を通して、自分が文化の違うアメリカ社会へ入っていくのを感じました。でも、今思い出しても冷や汗ものです・・・

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北京の夕暮れ時に

2005-07-24 21:22:36 | News and Culture
Photo: The Great Wall

久々に、北京滞在中の日本人から聞いた話を紹介します。いま北京は暑い、日本より暑い。そして砂漠のように空気が乾いているそうです。そんな北京のある日の夕方、野外広場で多くの男女が楽しそうに社交ダンスを踊っている姿を見たそうです。なんか聞き覚えのある音楽だな、と思ってよーく聞いてみると、それはなんと、「ジングルベル」だったそうです。ジングルベルで社交ダンス!? わたしが、「それ、本当に社交ダンスだった?」と尋ねると、「そういうステップだったし、くるくる回ってたよ」とのこと。ジングルベルでくるくる回っちゃえるんだ!

暑い夏の北京の夜、ジングルベルで社交ダンスをしながらクルクル回る男女。なんか、わたしにはシュールな映像に見える。でも、やっぱ中国はスケールがでかい。日本人には真似できないおおらかな楽しみ方かもしれない。

海外へ行くと、言葉以外にも驚く事はいっぱいありますね。それがまた面白いところかもしれません。自分が当然と思っていた事が打ち破られる時、世界の広さを感じます。卵を割って外に出るひな鳥は、外に出るまで自分が殻の中にいたことはわからない、という事でしょう。

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とある大学へ行っての回想

2005-07-23 22:58:02 | Weblog
今日は久しぶりに学会の研究会で発表してきました。場所は明治大学駿河台校舎。ここは利便性の良さから研究会の会場に使われることが多いのですが、来る度に思うのは移転しなくてよかったね~ということ。

かつて都心の大学が郊外に移転する事がはやったときがありましたが、明治はその流れに乗らず、神田に残ったのです。同じ神田にあった中央大学が移転した時、きっと同じような案もでたことと想像しますが、きっと強い反対があったのでしょう。そしてそれは今、誰もが正しかったと認めているのではないでしょうか。少子化で大学も生き残りが厳しくなってきている昨今、この利便性は魅力です。駅からも近いし、学生街のムードもあるし、文豪の泊まる事で知られる山の上ホテルなんかもあるし。移転などにお金をかけなかった分、立派なタワーも建ててしまうし。リバティタワーという名前がついていますが、これを見ると、大学の豊かな財力と共に卒業生の力を感ます。OBの寄付とOBが勤めている企業からのたくさんの寄付が集まったのだろうナ、と想像できるのです。ここを巣立った人々が社会で活躍している、そのエネルギーの象徴のように見えてきます。

そういえば、高校の時の同級生でこの大学に行った子がいました。彼女は青山学院と明治大学の史学科の両方に合格し、どちらに行こうか迷ったあげく明治に行ったのです。合格を知った最初は「どっちにしよ~」と嬉しそうに悩んでいたのですが、そのうち本当に悩み出し、いろいろな人に意見を聞いていました。挙げ句の果てはあやしい占い師に会ってきたという噂を聞き、好奇心から「で、何て言われたの?」と尋ねると、「青山は厚木だしね~、駅から遠いらしいし、明治のがいいんじゃない」と言われたそうです。それって占いだったのでしょうか?

最終的に彼女が決心をしたのは、その占いのせいではありません。テレビのクイズ番組で六大学対抗の特集番組があり、それを見て大笑いした彼女は「六大学の方が楽しそう」と思ったからだそうです。そんな彼女は大学に入ってからは本当に楽しそうに4年間を過ごしていました。でも、勉強している様子はなかったな。卒論もぎりぎりで仕上げ、なんとかセーフで卒業したらしいです。そのぎりぎりっていうのが、前の日なんてレベルじゃないんですよ。締め切り時間に提出窓口にできた長い列に並びながら、結びの言葉を書いていたそうです。その後の口述試験では、自信が無いので終止うつむいたままポツポツと答えていたら、「まるで捕まって詰問を受けている北朝鮮工作員という感じだね」なんて言われたそうです。すごい比喩ですが、今思うと、さすが史学科の先生っぽい例えという気もします。

いろいろな学生がいて、全てひっくるめてその大学のパワーになっているのかもしれません。ちなみにその彼女は現在一児の母。六大学で競うイベントをテレビで楽しみながら、たぶんアバウトな子育てをやっているのでは・・・と思います。

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ポテトにまつわる話

2005-07-21 11:52:21 | 英語表現
7月18日のブログに対するdesperadosさんのcommentを読んで、わたしも「ポテト」にまつわる話を思い出しました。これは語学学校時代に、中学生の教え子から聞いた話なのですが、その女の子はハワイのファストフード店でハンバーガーとポテトを食べようとしたそうです。

日本でなら、あの揚げた細長いポテトを「ポテト」っていうじゃないですか。いつもなら「ポテトのL」と注文するところ、ここはアメリカだからちゃんとした英語でと思って、“A large potato, please" と、彼女は言ったそうです。難なく通じたようで「ヤッター!」と思ったところ、出て来たのはカボチャのようにデカイ焼いたイモ、つまりBaked potatoだったそうです。「ポテトって言ったら、本当にじゃがいもが出てきてびっくりしました」とかわいい彼女は目をまるくして言っていました。アメリカではFrench friesって言うんですよね。これも彼女にとってはいい経験になったかもしれませんが、できれば行く前に教えてあげたかった。

英会話学校は旅行英語、特に食べ物にまつわる英語を徹底的に教えるべきだと思いますね。絶対に必要だし、食事って旅においてたいせつなポイントじゃないですか。今思うと、どうでもいいことがずいぶんと教科書に入っていたような気がする。歯ブラシは数えられるけど、歯磨き粉は数えられない(A tube of をつければ数えられますが)なんて、実際には何の役に立っただろう。

以前、普段の英語はそれほどでもないが、レストランへ入ると俄然たよりになるヤツがいるという話を聞いた事があります。ウエイターがまくしたてる今日のお勧めを聞き取り、「どれどれのソースは何々に変更できないかな」なんて言っちゃうそうです。カッコイイですね。でもこうなるには勉強だけでなく、やはり場数と度胸が必要ですね。

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車で20分のパリ

2005-07-18 19:59:58 | 英語表現
Photo: Hawaii

この夏の予定はもうたてましたか?
わたしは昨年はハワイへ行きました。一昨年はニューカレドニアに行きました。そして今年、お金が無くなりました。そんなわけで、今年はおそらく、せいぜい国内の温泉へ一泊(それも一万円以下の宿)ということになるかと思います。

この夏休み海外へ行く人も多いかと思いますが、海外へ行った人の話を聞くのって楽しいですよね。わたしは夏休み明けにホームステイをして帰ってくる学生の話を聞くのが楽しみです。みんな成長して帰ってくるはずです。同じように海外の体験をした子が集まると英語の失敗談の自慢大会のようなものも始まり、いつも楽しませてもらえます。こんな話を覚えています。

ホームステイ先のHost Motherが今週末は家族全員でパリへ行くというので、なんてお金持ちな家だとびっくりし、わくわくしながらパスポートを用意していたら、パリへ行くのにパスポートは要らないと変な顔をされたそうです。車で20分だと言われ、どうもおかしいと確認してみたら、フランスのパリではなく近所に住む親戚の家のparty だったそうです。アメリカ英語ではtがはっきりと発音されず、パーティではなくパーリィのような音になるため、勘違いしたようです、ちなみにフランスの首都パリ(Paris)はパリスというように最後のsが発音されます。同じ発音の理由でアメリカのレストランで水が欲しくてウォーターと言っても通じないこともあり、これもtの音を発音せずに、ウァラーと言ったほうが通じるはずです。

こういうことって実際に行かないと実感できないことで、やはり短期間でも海外へ行くっていい経験ですね。わたしも今年はお金をためて、来年あたりはオーストラリアを旅してみたい、なんて思っています。

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最強のTOEIC対策

2005-07-17 22:38:50 | 英語学習法
Photo: A Double-decker in London

「ところで先生はTOEIC何点なんですか?」と先日聞かれ、「最近は受けてないけど、2年位前に最後に受けた時の点数は975点」と言うと「オオー!」という今学期最後にして最大の歓声。誰かが「もうネイティブなみですね」と言うので、「そのとき一緒に受けたネイティブスピーカーのアメリカ人は970点だったわ」というと「ええー、それじゃあネイティブ以上!」と叫んでくれた。

これ、本当のはなしです。一緒に受けたアメリカ人はハワイ生まれのハワイ育ち。大学を卒業してから、英語を教えに日本にやって来たいわば同業者です。久々に生徒から尊敬のまなざしで見られ、イイ気分。こんなことならもっと早く聞いてくれればよかったのに・・・ TOEICの点数の威力を実感したので、今日からブログのプロフィールにも入れちゃいます。

もちろん、もっと高い点数をとる人はいるでしょうが、ネイティブスピーカーより高い点数がとれたことで、もうこれでいいや、と思いました。

実はこの時、わたしは(おそらくその友人も)特別なTOEIC対策はしていません。前日にTOEIC模試とやらに目を通して質問パターンに慣れておくようにした位です。それでも点数がとれたのは、英語が日常生活の一部となっていたからだと思います。毎日職場で英語を聞き、話し、教えている、という環境にいたせいでしょう。

わたしも最初から高い点数がとれたわけではないのです。日本の学生だった頃、いくら問題集を勉強してもTOEICの点数が上がらずに伸び悩んでいました。その頃の自分に伝える事ができるなら、もっとたくさん実際の英文を読み、聞くようにしろ、と言いたいです。

日本で普通に生活をしていても、最近は、毎日テレビやラジオで英語が聞けます。読む力をつけるには、Oxfordから出ているGraded Readersのシリーズがお勧めです。レベルもジャンルも様々で、話も面白い。また、何と言っても挿絵がかわいい。もはやあのシリーズはArtだと思います。きっと楽しく読み進めることでしょう。さらに、スコアーが600点以上の方は、本物の英語、つまりネイティブスピーカーを対象としているテレビ番組や本にも触れた方がいいと思います。つまり、途中で日本語が入る語学番組よりもニュースやテレビラマ、映画などのほうがお勧めです。番組中、せっかく英語に慣れた頭が日本語にもどされることを防げるからです。また、英語学習者向けの本だけでなく、英字新聞や雑誌などをどんどん読むといいと思います。

TOEIC の勉強をして、点数はとれるようになっても実際の英語が使えない、という人がいるという話を聞いた事がありますが、逆に、英語が聞けて、読めて、話せる人ならば、TOEICの点数はそんなに対策をしなくても、ある程度はとれることでしょう。いくつも問題集を買って勉強するよりも、毎日の生活の中に英語と触れる機会を増やしていくことは真の英語力をつけることでもあり、最強のTOEIC対策なのではないかと思います。

補足:英文をたくさん読む事は文法の力にもなるはずですが、設問に慣れたい方は、テキストでは、Longman Preparation Series For The TOEIC TEST がお勧めです。
Longman Preparation Series for the Toeic Test: Intermediate Course
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そして、前期の授業終了

2005-07-16 22:26:12 | 日本の大学生活
Photo: A Classroom in the Afternoon

昨日で前期の授業が終わった。この時期、学生も疲れているが教員も疲れている。昼過ぎに廊下で前を歩いていたアメリカ人の講師Patは、Phil Colins の One More Night を替え歌にして、One More Class, One More Classと歌っていた。わたしの笑い声に気付くと、振り返り、恥ずかしがる風も無く、よけい楽しそうに cos I can't stand anymoreと今度はジェスチャーつきでおどけながら歌ってくれた。これだからアメリカ人て好き。

後期から担当するクラスが変わるので学生達ともお別れ、彼等はどう思っているか分からないがわたしはちょっと寂しい気がする。5限目の授業が終わると教室ではいつまでもたわいもない雑談が続いた。最後は誰かがデジカメをだして写真撮影。ちょっとした卒業式の気分だった。

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日本人の英文法力

2005-07-14 23:44:40 | 英語学習法
最近、学生の書いた文章を読んでいて思うのは、日本人の英語がアメリカの移民の英語に似てきたということだ。1990年代の後半、わたしはカリフォルニア州立大学の大学院で学びながら、一年生のESLの授業を受け持っていた。日本人の書く文章は名前を見なくても日本人の書いたものだとわかった。書かれている量が少なく、曖昧な表現が多かったが、文法的にはわりあい正確だったのだ。冠詞が抜けていたり、時制が間違っていたりすることはあったが、1文の構造が成り立たず、ただ単語が並んでいる文を書くようなことはなかった。

ところが最近そのような文を日本の大学でよくみかけるようになったのだ。以前よりもリスニングなどはできるようになっているが、英文法力が明らかに落ちている気がする。いわゆるオーラルコミュニケーション導入の効果と弊害だろうか?頭の中に英語の構造ができる前にしゃべることを要求され、正しくなくても単語を並べれば通じることに慣れてしまったのだろうか?

カリフォルニアで一緒に働いていたアメリカ人の英語講師達は、日本からの留学生は移民の子供達に比べて基礎力がある、と言っていた。基礎力があれば、英語に慣れるにつれ、たくさん書くこともできるようになる。しかし、構造をなさない文を話したり、書いたりすることに慣れてしまったら、それを直すのはたいへんだ。

学校が英文法を教えなくなるのであれば、学校以外の場所、塾や予備校などでの英文法指導、また自主学習用の教材などの果たす役割はますます重要になってくるかもしれない。どのように学ぼうとも、日本人学習者の強みであったはずの基礎的な英文法力を易々と手放さないで欲しいと思う。

誤解を招いた英語: interesting

2005-07-13 11:28:56 | 英語表現
Photo: Takeshita Street, Harajuku

今日も引き続き、誤解を招いた英語について。実話と共にご紹介します。これは、以前わたしが英会話学校の講師をしていたときの話です。

受付係のMs. Sは、わたしのクラスにいたビジネスマンの一人をたいへん気に入っていて、ある日「こんど授業のどさくさにまぎれて受付のMs. Sのことどう思うか聞いておいてよ」と、とんでもないことをわたしに頼んできました。「そんなの絶対にいやですよ」というと、「そこをなんとか!ほら What do you think of の練習かなんかで、なにげなく」となかなかずる賢い提案をしてきました。わたしは必死に頼まれるとイヤといえないタチなので、しぶしぶと了解しました。

授業の最初にWarm-up と称してWhat do you think of ~ でいくつかの質問をしていきました。What do you think of today's weather? というような無難な質問を重ねた後、核心へ、What do you think of Ms. S? すると彼は一瞬「え?」という顔をし、わたしはやっぱり聞くんじゃなかった、と後悔しました。でも彼は、笑いながらShe is interesting と答えたのです。これは「彼女に気がある」という意味にもなるのです。でも、おそらく「面白い人だ」って言いたいのだろうナ、とわたしにはわかりました。一応確認すると、やはりその通りで、彼は必死になって訂正しました。

授業の後、待っていたかのようにMs. Sは、彼がなんと答えたか聞いてきました。わたしはちょっとからかいたくなって、「She is interesting って言ってたよ」と言うと、Ms. Sよりも先に、そばにいたイギリス人の講師が "Really!?" と目を大きく開いて反応しました。Ms. Sがその反応に驚き、「どういうこと?面白いヤツだってことじゃないの?」と聞くと、そのイギリス人講師は意味深な笑みを浮かべて、"No, it means he is interested in you!(違うわ、あなたに気があるってことよ)"と彼女に説明したのでした。わたしはすぐに、"He didn't understand the meaning of the word(彼は言葉の意味を理解していなかったの)"と説明し、“He actually wanted to say `She is funny`(本当はfunny って言いたかったのよ)"と言うと、イギリス人講師は、"Oh I see" とすぐに納得。でも Ms. Sは「いや、彼は分かっていて言ったんだ」と言い張っていました。

もし、あなたが異性の誰かの事をどう思うか尋ねられて、"She(He) is interesting" と答えたなら、その人に気があると思われるかもしれません。面倒な事にならぬよう気をつけましょう!?

誤解を招く英語表現

2005-07-11 09:51:10 | 英語表現
Photo: A University Campus

学生がよくする英語の間違いの中には誤解を招くようなものがあります。今日はそんなちょっと気になる英語表現のいくつかを紹介しますね。

まずは、boyfriend や girlfriend の使い方。日本語だとboyfriendを男友達と解釈して、「彼はボーイフレンドの一人よ、彼氏じゃないわ」なんていう使い方をすることもあるようですが、英語でboyfriend は彼氏の事。だから軽く、I have many boyfriends なんて言ったら、「なんて女だ!」ということになるかもしれません。また、男性が男友達を紹介するつもりで He is my boyfriend, Satoru なんて言ったら、その男性とさとるさんは恋人関係と思われます。男同士でboyfriendと呼び合うのはゲイだということです。

次に、play with の使い方。これも学生がよく、友達と遊んだという意味で、I played with my friend という風に使うのを聞きますが、play withという表現は大人が使うとセクシュアルな意味を持ってくる、ということを知らずに使っているようです。よくネイティブスピーカーの先生が、学生が堂々とこの表現を使うのを聞いてクスクス笑っています。この場合、友人と会ったということなら、 met を使うか、具体的に食事をしたとか映画を見たとか言った方がよいでしょう。ただぶらぶらしていただけなら、hung out でもいいでしょう。

また、straight の使い方も要注意。回りくどい話し方をする人のことを「彼はストレートじゃないね」と言いたくて、He isn't straight, is he? と言ったら、「彼はゲイだね」と言う意味にとられるかもしれません。straight は普通に異性に興味を持つ人のこと、not straight なら、そうでない(つまり同性愛者)という意味があるのです。

これは、人づてに聞いた話で本当の話か定かではありませんが、何年も浪人して日本の一流大学に入り、さらに留年の後やっと卒業した日本人男性が、アメリカ人の女性に、僕は現役で大学に入って留年なしで卒業できた人間じゃない、という意味で not straight という表現を使い、As you know, I am not straight, but will you marry me? と求婚し、彼女は I did't know that! と言ってたいへん驚いた、という話を聞いた事があります。(その後、彼の誤解はとけたらしいですが)

間違えて通じないならまだいいのですが、間違えて勘違いされるのは危険ですね。そのような表現には注意したいものです。

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最近の食事のテーマ

2005-07-10 20:01:32 | Weblog
Photo: Yokohama Station

週末はいかがでしたか?
わたしは今日横浜駅周辺で買い物をしていました。セール中ですごい人の数でした。ショッピングの合間においしいものを食べるのもまた楽しいものです。
わたしの最近の食事のテーマは「安くてウマイ」です。

数年前まで、JALのグローバル会員用の雑誌に載っているような高級店にムリしてでも行くのが好きでした。でも、ある日気付いたのです。高かったらおいしくて当然。高いのにそれ程でもないと、ちょっと損した気分になる。ところが、安くて本当においしいところで食事をすると、宝くじに当たったような得した気分になれる。

今日のお昼を食べた横浜駅地下にあるお寿司屋「紀文」は、そんな得した気分にさせてくれる一件。テーブル席が2つと7~8人がやっとの小さなカウンターのみのお店ですが、ネタが新鮮でシャリもウマイ。それなのにランチなら、かにの出汁が利いたお味噌汁も付いて850円からです。

地元では昔から評判の場所で(わたしの実家は横浜駅のそば)お昼時は平日でも列ができます。でも、長居するお客はいないので、そんなに待ちません。近くに他にも二件のお寿司屋があり、その内の一件は「料理の鉄人」に出た時の写真を店先に飾り、土日は賑わいをみせています。でも、地元の人間はたいてい紀文の方に並びます。

久しぶりに親の顔を見て、おししいものを食べて、買い物して、という満足な一日でした。今は「さあ、明日からまた働くぞー」という気分です。 

また明日からあなたにとって良い一週間が始まりますように!!

それではまた、(次回は英語ネタです)

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大学を去る学生の話

2005-07-08 21:44:31 | 日本の大学生活
Photo: A River in Gunma, Japan

日本人の同僚と話しながら帰った。今日、彼女が教えている二年生の学生の一人が大学をやめると伝えてきたそうだ。その学生は整体師になるための学校へ行く事を決めたらしい。彼女は両立することを勧めたが、「体力のいる仕事だから、若いうちに働きたい」と言って意志が固かったのだそうだ。彼女はその学生を昨年も教えており、熱心に勉強する子だったから残念だ、と言っていた。

わたしは、「いいんじゃない」と正直な感想を言った。はっきりとした目標がなく、なんとなく大学に来ている学生はたくさんいる。目標が見つかり、それが大学と違う場所にあるものならば、大学を去るのはしかたのない事だと思う。わたしはその子は偉いとさえ思った。「わたしがその子の親だったら嬉しいかもしれない」と言うと、「なんか、その子の親も『自分の道をみつけてくれてよかった』と言っているらしい」とのこと。それならもう、学校の先生がとやかくいうことはない。

大学というのは誰もが行かなければならないところではない。やりたいことが他にあるのならば、両立なんてことは考えずに、選んだ道をまっすぐに進んだ方がいい。学校の先生の中には、学校を出る事がすごくたいせつのことだと信じている人がいるが、外の世界の方がずっと広く、大切な事はもっとたくさんあると思う。勉強熱心だった学生ならば、選んだ道でも熱心にがんばるだろう。

人生って長いようで短いような気がする。自分のやりたいことを見つけた人は誰にも邪魔されることなく、その道をまっしぐらに進んで欲しい。

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がんばれロンドン!

2005-07-08 00:16:26 | News and Culture
Photo: Big Ben, London

2012年のオリンピック会場に決まった喜びの日の翌日に突然のテロとは、、、
今日は本当は「おめでとうロンドン!」というタイトルでブログを書こうと思っていた。朝から職場はオリンピック会場がロンドンに決まった話で盛り上がっていたのだ。うちの職場にはフランス人はいないが。イギリス人は二人いる。特に、ロンドン育ちの二ナは昨夜国際電話で母親と共に喜びを分かち合ったそうだ。彼女の嬉しそうな顔を見ているとこっちまで嬉しくなってきた。みんなも二ナにおめでとう!と声をかけた。

誰かが三度連続で落選しているフランスに同情して、"But . . . a little sorry for French people" と言ったら、二ナは断固とした口調で、"I'm not sorry for them!" と言った。シラク大統領のイギリスの食事に対するコメントは本当にイギリス人を怒らせたようだ。パリに勝てて嬉しい、というのが正直なロンドンっ子の気持ちらしい。

ブレア首相はテロリスト達を激しく非難し、決してテロに屈さないというコメントを発表した。
こうなると、2012年のロンドンでのオリンピックの成功を心から応援したくなってくる。
がんばれロンドン!

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