英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

意外なところで英語!

2005-07-06 18:34:11 | Weblog
Photo: Shibuya, Tokyo 7/06/2005

今朝、わたしはいつものようにぼんやりと通勤バスに揺られていた。終点の駅前でバスが止まると、"Step away from the door, please(ドアから離れて下さい)" という運転手の太い声がバスの中に響いた。ドアの方へ顔を向けると、背の高い外国人が慌ててドアから離れていた。突然の英語で一気に目が覚めた。

運転手の英語を聞いた瞬間、半分ねぼけていたわたしは、自分が今どこにいるのか確認してしまった。日本人のたくさん乗っているハワイのバスにでもいるような錯覚に陥りそうだったのだ。それくらいその英語は上手だった。

バスを前の扉から降りる時に、チラッと運転手の方を見てみた。タレントの桑野信義みたいなヒゲのおじさんだった。ハワイによくゴルフにでもいくのかな、と勝手に想像をふくらませた。

普段英語を必要としないような仕事の人が英語をしゃべるのってかっこいい。
意外なところで英語を聞くって新鮮だ。

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アメリカ独立記念日に思う

2005-07-04 21:01:49 | アメリカ生活
仕事で今日の日付けを書いた時に気付きました。7月4日、アメリカ独立記念日です。この日、アメリカでは、いたるところででパレードがあり、夜は花火が上がります。

わたしは1994年から1998年まで北カリフォルニアで暮らしていました。サンフランシスコから南へ車で20分の静かな郊外、建物は平屋か二階建てのコンドミニアムばかりなので、空が広く、家からちょっと出るだけで花火がよく見えました。ちょうど大学も夏休みに入り、開放的な気分の時期です。芝生の上に座り、のんびりきれいな花火を見上げていると、アメリカ人でないわたしもメデタイ気分になりました。

アメリカ独立記念日はIndependence Dayと言い、文字どおりイギリスからの独立を祝う祝日ですが、independenceの形容詞形independentはアメリカ人の気質を表すのによく使われる言葉です。independentつまり、自立している、人に左右されない、という性質はアメリカ人にとって誇るべきことであり、そうあるように子供の頃から教育されているようです。

以前、アメリカの大学へ留学を希望する高校生に英語の指導をしていた女性が興味深いことを言っていました。「わたしは生徒のTOEFLの点数を上げることはできるが、性格は変えられない。」せっかく留学できるTOEFLの点数をとってアメリカに行っても、自立心のない子はアメリカでは生活していけない、という例を何回も見てきたそうです。留学をするという場合には語学だけでなく、精神的にも、その社会に適応する準備ができているか確認する必要があるかもしれません。

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雨の日曜日

2005-07-03 19:28:10 | Weblog
Photo: A Beach in Jamaica

わたしの住んでいるところでは、どんよりとした雨の日曜日でした。みなさんはいかがおすごしでしたか?

わたしは一日家で過ごしました。学生のペーパー読みと読書と掃除。煩雑になっていた机の上を整理したら、先週なくしたと思っていた腕時計がでてきました

もうなくしたと思って、しょうがないからすり切れたような皮ベルトの古い腕時計を仕事にしていったのですが、案の定、学生に見つかり、「その時計はいつから使っているんですか?」と鋭い質問をされマズイな~と思っていたのです。今新しい時計を買うお金なんてないし、ベルトでも替えるか・・・と思っていた矢先のことで、かなり嬉しい。

ナクシモノが出てくるって気分いいですよね。あきらめていたことがうまくいった時に似た晴れ晴れとした気分になりますね。

日本は沖縄を除いてまだしばらくすっきりとしないお天気が続きそうですが、せめて気分は晴れていたいものですね。天気は雨でも曇りでも、また月曜日からあなたにとって良い一週間が始まりますように!

それではまた、
Talk to you soon,

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名画との再会がくれたもの

2005-07-01 21:07:59 | Weblog
風と共に去りぬ
B0007Z9Y7Iビビアン・リー マーガレット・ミッチェル ビクター・フレミング おすすめ平均 stars最高傑作Amazonで詳しく見る by G-Tools



今日から7月ですね。カレンダーをめくりましたか?

もう先月の話になってしまいましたが、仕事絡みで久しぶりに古い映画を見ました。南北戦争を舞台にしたビビアン・リーとクラーク・ゲーブル主演のアメリカ映画「風と共に去りぬ」です。初めて見たのは中学1年の夏。とても感動したことを覚えています。そして長年の歳月を経てまた見たのですが、今回もまた感動しました。ただ、その感動の種類が違っていました。

初めて映画を見た中学生の時、原作も読み、夏休みの宿題として感想文を書きました。その文の中でわたしは、戦争前の美しい過去を振り返ってばかりいる男性アシュレーの行動や自己中心的で衝動的に行動する女性スカーレットの言動に対する疑問と不満を述べていました。なぜいい大人がこんな理屈に合わない愚かなことをするのか、と。ところが今回、そんな彼等の行動がとてもよくわかるのです。「そうそう、人間てそんなものだよね」と納得できるのです。登場人物の弱さや愚かさに、同じ人間としての共感を覚え、そんな自分の変化に歳月の重みを感じました。

今回、印象に残る場面と台詞がありました。スカーレットがずーっと長年の間一途に愛していた男アシュレーが妻の死に絶望している姿を見て、スカーレットがショックを受ける場面です。「そんなに奥さんのことが好きだったなんて!」スカーレットはそれまでアシュレーが本当に愛しているのは自分だと信じていたのに、それが幻想であったと気付くわけです。そして彼女は何と言ったか?「わたしの青春を返せー!」ではないです。一瞬アシュレーを責めるようなことも言いますが、それからすぐにハッと我に返ったように目を見開いて言ったのは、“It doesn't matter."(問題じゃないわ)つまり、「もう過ぎた事だから言ってもしょうがないわ」ということです。

このセリフを聞いた時、魔法がかかったように自分の気持ちが軽くなりました。わたしは別に妻子持ちに恋心を抱いた事などありませんが、別の種類の、意識の奥に眠る過去の呪縛のようなものから解放されたような気がしました。

It doesn't matter. 何かいやなことがあった日は、つぶやいてみるといいかもしれません。

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