英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

とある大学へ行っての回想

2005-07-23 22:58:02 | Weblog
今日は久しぶりに学会の研究会で発表してきました。場所は明治大学駿河台校舎。ここは利便性の良さから研究会の会場に使われることが多いのですが、来る度に思うのは移転しなくてよかったね~ということ。

かつて都心の大学が郊外に移転する事がはやったときがありましたが、明治はその流れに乗らず、神田に残ったのです。同じ神田にあった中央大学が移転した時、きっと同じような案もでたことと想像しますが、きっと強い反対があったのでしょう。そしてそれは今、誰もが正しかったと認めているのではないでしょうか。少子化で大学も生き残りが厳しくなってきている昨今、この利便性は魅力です。駅からも近いし、学生街のムードもあるし、文豪の泊まる事で知られる山の上ホテルなんかもあるし。移転などにお金をかけなかった分、立派なタワーも建ててしまうし。リバティタワーという名前がついていますが、これを見ると、大学の豊かな財力と共に卒業生の力を感ます。OBの寄付とOBが勤めている企業からのたくさんの寄付が集まったのだろうナ、と想像できるのです。ここを巣立った人々が社会で活躍している、そのエネルギーの象徴のように見えてきます。

そういえば、高校の時の同級生でこの大学に行った子がいました。彼女は青山学院と明治大学の史学科の両方に合格し、どちらに行こうか迷ったあげく明治に行ったのです。合格を知った最初は「どっちにしよ~」と嬉しそうに悩んでいたのですが、そのうち本当に悩み出し、いろいろな人に意見を聞いていました。挙げ句の果てはあやしい占い師に会ってきたという噂を聞き、好奇心から「で、何て言われたの?」と尋ねると、「青山は厚木だしね~、駅から遠いらしいし、明治のがいいんじゃない」と言われたそうです。それって占いだったのでしょうか?

最終的に彼女が決心をしたのは、その占いのせいではありません。テレビのクイズ番組で六大学対抗の特集番組があり、それを見て大笑いした彼女は「六大学の方が楽しそう」と思ったからだそうです。そんな彼女は大学に入ってからは本当に楽しそうに4年間を過ごしていました。でも、勉強している様子はなかったな。卒論もぎりぎりで仕上げ、なんとかセーフで卒業したらしいです。そのぎりぎりっていうのが、前の日なんてレベルじゃないんですよ。締め切り時間に提出窓口にできた長い列に並びながら、結びの言葉を書いていたそうです。その後の口述試験では、自信が無いので終止うつむいたままポツポツと答えていたら、「まるで捕まって詰問を受けている北朝鮮工作員という感じだね」なんて言われたそうです。すごい比喩ですが、今思うと、さすが史学科の先生っぽい例えという気もします。

いろいろな学生がいて、全てひっくるめてその大学のパワーになっているのかもしれません。ちなみにその彼女は現在一児の母。六大学で競うイベントをテレビで楽しみながら、たぶんアバウトな子育てをやっているのでは・・・と思います。

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