英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

最強のTOEIC対策

2005-07-17 22:38:50 | 英語学習法
Photo: A Double-decker in London

「ところで先生はTOEIC何点なんですか?」と先日聞かれ、「最近は受けてないけど、2年位前に最後に受けた時の点数は975点」と言うと「オオー!」という今学期最後にして最大の歓声。誰かが「もうネイティブなみですね」と言うので、「そのとき一緒に受けたネイティブスピーカーのアメリカ人は970点だったわ」というと「ええー、それじゃあネイティブ以上!」と叫んでくれた。

これ、本当のはなしです。一緒に受けたアメリカ人はハワイ生まれのハワイ育ち。大学を卒業してから、英語を教えに日本にやって来たいわば同業者です。久々に生徒から尊敬のまなざしで見られ、イイ気分。こんなことならもっと早く聞いてくれればよかったのに・・・ TOEICの点数の威力を実感したので、今日からブログのプロフィールにも入れちゃいます。

もちろん、もっと高い点数をとる人はいるでしょうが、ネイティブスピーカーより高い点数がとれたことで、もうこれでいいや、と思いました。

実はこの時、わたしは(おそらくその友人も)特別なTOEIC対策はしていません。前日にTOEIC模試とやらに目を通して質問パターンに慣れておくようにした位です。それでも点数がとれたのは、英語が日常生活の一部となっていたからだと思います。毎日職場で英語を聞き、話し、教えている、という環境にいたせいでしょう。

わたしも最初から高い点数がとれたわけではないのです。日本の学生だった頃、いくら問題集を勉強してもTOEICの点数が上がらずに伸び悩んでいました。その頃の自分に伝える事ができるなら、もっとたくさん実際の英文を読み、聞くようにしろ、と言いたいです。

日本で普通に生活をしていても、最近は、毎日テレビやラジオで英語が聞けます。読む力をつけるには、Oxfordから出ているGraded Readersのシリーズがお勧めです。レベルもジャンルも様々で、話も面白い。また、何と言っても挿絵がかわいい。もはやあのシリーズはArtだと思います。きっと楽しく読み進めることでしょう。さらに、スコアーが600点以上の方は、本物の英語、つまりネイティブスピーカーを対象としているテレビ番組や本にも触れた方がいいと思います。つまり、途中で日本語が入る語学番組よりもニュースやテレビラマ、映画などのほうがお勧めです。番組中、せっかく英語に慣れた頭が日本語にもどされることを防げるからです。また、英語学習者向けの本だけでなく、英字新聞や雑誌などをどんどん読むといいと思います。

TOEIC の勉強をして、点数はとれるようになっても実際の英語が使えない、という人がいるという話を聞いた事がありますが、逆に、英語が聞けて、読めて、話せる人ならば、TOEICの点数はそんなに対策をしなくても、ある程度はとれることでしょう。いくつも問題集を買って勉強するよりも、毎日の生活の中に英語と触れる機会を増やしていくことは真の英語力をつけることでもあり、最強のTOEIC対策なのではないかと思います。

補足:英文をたくさん読む事は文法の力にもなるはずですが、設問に慣れたい方は、テキストでは、Longman Preparation Series For The TOEIC TEST がお勧めです。
Longman Preparation Series for the Toeic Test: Intermediate Course
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