英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

イスラムの留学生

2006-09-12 19:27:48 | アメリカ生活
Photo:日曜日の空

こんにちは! 

以前、アメリカにいた時にイスラムの女の子(ウズマという名前)と友達になったことをお話ししましたが、今日は彼女から聞いた話をします。

ウズマが学部生の時、彼女のイスラム教の友人が1年間日本へ留学することになったそうです。日本に憧れていたその子は、日本へ行くことをそれはもうたいへんに楽しみにしていたそうです。

そして1年後、その子がアメリカへ帰ってくると、彼女は日本ぎらいになっていました。

その変わりように驚き、何があったのかウズマが尋ねてみると、

ホームステイ先のお母さんが、彼女に豚肉を食べるよう強くせまったそうです。

その子が「豚は食べないのはイスラムの掟だ」と伝えるとそのお母さんは、あたりまえのことのようにはっきりと、

「でも、あなたは日本に来たのだから豚肉も食べなければいけない」と言ったのだそうです。

ウズマはこの話を聞いて心からその友人に同情しました。

そしてわたしも心から残念に思いました。

ご存じの方が多いと思いますが、豚肉を食べないというのはイスラム教の人々にとって基本中の基本なのです。

あるイスラム教徒の書いたエッセイに、豚を食べないことについてこんな風に説明しているものがあります。

We aren't supposed to, you know, because the meat of the pig is haram, forbidden. That's one of the first things they tell you in Sunday Islamic class. Then they keep drumming it into your head until the word pork, written or uttered, or in any other way implied, instantly conjures up heinous images. (conjure up: 思い出させる、heinous: 倫理的に極悪な)

From "Clean Break" by Tahira Naqvi, Global Outlook 2
McGrow Hill 2004

この文を読んだ時にウズマの友達を思い出し、どんなに辛い思いをしただろうかと同情しました。

彼女のホームステイ先のお母さんは、おそらく善良な日本のお母さんだったと思います。

ただ、文化の違いの重さを知らなかったのでしょう。

今、日本では子供からお年寄りまで様々な年齢の人が英語を学んでいます。

英語を話せることはもちろんたいせつなことですが、他の国の文化を理解し尊重することはもっと大切なことなのでは、と思います。


もし共感していただけたら->人気ブログランキング<-ココをクリックしていただけると嬉しいです。

イスラムの女の子の思い出

2006-09-01 16:56:13 | アメリカ生活
Photo: Monument Valley, USA

こんにちは。だんだん暑さも和らいできましたね。今日から九月です。実はわたしは9月生まれです。

9月はアメリカでは新学期。大学は夏休み前にハイスクールを卒業したばかりの新入生でごったがえしていました。お昼はカフェテリアがいっぱいで席をとるのがたいへんでした。

今日はアメリカで仲の良かった友人の一人についてお話しします。彼女はパキスタン系アメリカ人でイスラム教徒のウズマという女の子でした。彼女とわたしの出会いは、英語プログラムのコーディネーターの指示でいっしょに研究をすることになったのが始まりです。

同じ大学のプログラムで、いつも黒っぽいコスチュームを着てスカーフで頭を覆っていた彼女のことを知ってはいましたが、口をきいたことはありませんでした。わたしにとってははじめてのイスラムの友人でした。

知り合ってすぐにわたしは彼女のことが好きになりました。

挨拶を済ますと、きらきらとした大きな目で、「気になることがあったらなんでも言ってね。あなたのやりやすいようにやってほしいから」と言ってきた彼女は straightforward でとてもコミュニケーションのとりやすい人でした。

彼女を通して他のイスラム教の女の子達とも知り合いになったのですが、みんな純粋で素直な心の持ち主でした。

また、彼女のおかげでイスラム教の女の子に親しみを感じ、別の授業でも新しいイスラムの友達を作ることもできました。

そんな経験からわたしが感じたのは、彼女達は信頼できる人たちだ、ということでした。嘘をつかないのです。神を畏れる気持ちが深いからのようです。

アメリカ生活のなかで、「だまされた」とはいわないまでも、「調子のいいこと言っていても信用はできないな」という思いを何度となく経験し、そうやすやすと人を信用しなくなっていたわたしにとって、ウズマや他のイスラム教の女の子達はちょっとしたオアシスのような存在でした。

もちろん、何教徒であっても人間ですからいい人もいれば悪い人もいるのでしょうが、わたしが出会ったイスラム教の女の子はみんな驚くほど純粋でいい人でした。

数年前、ふとウズマのことが気になって数年ぶりにメールをしてみましたが、それはもどってきてしまいました。

どうしてるのかな~、と思いをめぐらせました。「いつかモロッコへ行きアラビア語の勉強をしたい」と言っていたのを思い出しました。コーランをアラビア語で読みたいからだそうです。いまごろモロッコで幸せに暮らしているといいな、と思います。

人気ブログランキング<-ココをクリックしていただけると嬉しいです。

アメリカの悩み相談

2006-07-09 21:46:55 | アメリカ生活

アメリカにいた頃(10年前)の新聞を見ていると悩み相談のコーナーに、こんな相談が出ていました。

ある女性の11歳になる息子が誤ってボールを隣の家の庭に入れてしまい、ボールをとりに息子が隣に入れてもらいました。

すると、隣の女主人と女友達が、なんと裸で日光浴をしていたそうです。


そして、彼女はこう悩みを語っています。

I am bothered by the fact that my neighbor sunbathes in the nude. My son can climb the trees in our yard to peek, which no doubt he will. . . . I fear he may intentionally hit balls over the fence as an excuse to go over there and get an eyeful.


そして最終的な彼女の質問は、


Should I ask my neighbor to please refrain from sunbathing in the nude?


この相談、どう思います?


わたしは、ずいぶんかってなこと言っているな~と思いました。


ちなみに、この相談への解答は、


Better to tell your son to refrain from climbing the tree in his yard to get an eyeful.


まったく同感です。

こんな悩み相談から、アメリカ人の気質が垣間みれるような気がします。もちろん、全ての人がこうではないですけれどね。

人気ブログランキング<-ココをクリックしていただけると嬉しいです。

アメリカでパーティに呼ばれたら

2005-09-23 16:25:26 | アメリカ生活
外のお店で集まって飲むことの多い日本人と比べ、アメリカ人の多くはホームパーティが好きです。そこで問題ですが、

あなたがアメリカでホームパーティに呼ばれたとします。パーティは6時半に始まると聞きました。さて、あなたは何時に到着するように行きますか?

ちょうど6時半に行きますか?少し早めに着くようにしますか?それとも遅れて着きますか?

わたしならば、7時には着くように、という感じで行きます。もし、6時半ちょうどに着いたら、まだ誰も来ていないかもしれません。実際にわたしは一度、ちょうどの時間に行ってしまったことがあります。本当にだ-れもいなくてびっくりしました。

あるとき大学院の授業で、教授が「パーティには何時頃到着するようにするか?」という質問をしたのですが、多くのの学生が30 minutes late と答えていました。ある学生は(とは言っても大きな子供もいる主婦の女性ですが)自分がパーティをするときは、お客さんが30分遅れてくるのを見越して時間を伝える、と言っていました。つまり、7時から始めるつもりなら、6時30分と招待状に書くということです。

わたしがアメリカ人の友人を家に呼んだ時は、やはり早くとも15分過ぎくらいから人が到着しはじめました。

アメリカ人は時間にはとてもしっかりしているのですが、パーティに関しては遅れて行くのが普通、というよりマナーのようです。準備が遅れていてもあせらせないように、という心配りらしいです。また、一番最初に到着するのはかっこ悪いという考えもあるようです。

アメリカでのパーティに関して、もうひとつ大切なことを付け足します。パーティに呼ばれて帰ったあと、一つするべきことがあります。なんでしょうか?

それは、Thank you card を送ることです。何を書いたらいいか分からない、なんて心配する必要はありません。近くの Drug store に行けば気のきいたカードがいっぱいありますから、自分の名前だけ書いて出せばOKです。もちろん、メッセージを加えてもいいですが。

いずれにしろ、カードを出すことがたいせつ。わたしは、家に招待したアメリカ人からカードが来なかったことは一度もありません。もらうと嬉しいものです。だからわたしも呼ばれた時は必ず出しました。いい習慣だな、と思います。

パーティを通して新しい友人を増やすことができ、今まで仲の良かった友人とはいっそう仲良くなることができるように思います。

最後まで読んでくれてありがとう。 人気ブログランキング

アメリカの美容院

2005-09-11 16:37:14 | アメリカ生活
Photo: Marunouchi, Tokyo

アメリカに行って最初の頃、美容院探しに苦労しました。今日はその頃のお話をしたいと思います。

はじめはその辺りの日本人がみんな行くという日本人経営の美容院に行きましたが、決して悪くはないものの、いまいちサービスに満足できませんでした。日本人だというだけでお客が来るからかもしれないな、と思いました。他に日本人経営の店は無かったので競争する必要が無かったからでしょう。

そこで、今度は近くのショッピングモールの中にあるわりと大きめの美容院へ行きました。アジアのどこかの移民らしい若い女性がニコニコとしながら出てきました。当時、わたしはまっすぐな割と長めの黒髪でした。彼女にan inch(2.54cm)だけ切って欲しいとお願いすると、感じの良い笑顔でOKと言いました。

ところが、切りはじめると手つきがおぼつかない。なんとなく友達にでも切ってもらっているような気分。プロにまかせているような安心感が持てない。一生懸命に髪をまっすぐにそろえようとしているのがわかる。後ろも横も前髪も。

切っているうちにan inchのはずが、ずいぶん短くなった。そしてまっすぐに線を引いたようなそろった前髪なんて今時めずらしい。わたしはショックで固まっていた。

彼女は、さあできた!という顔で鏡に写ったわたしを見ながら "Pretty like a Japanese doll" と言った。でもわたしは、これじゃー、まるでちびまるこだよ、と思った。

たとえやり直しを頼んでも彼女の実力ではどうにもならないだろうとあきらめ、かなりへこんだ気分でその美容院を出ました。

それからしばらくして、大学のキャンパスで東京のshima(人気の美容室)でお姉さんが働いていたという留学生と出会い、やったーとばかりに「あなたは髪をどこで切ってるの?」と尋ねると、サンフランシスコのヴィダルサスーンだと言うので、早速そこへ予約を取りました。

やっぱり上手でした。顔の回りに自然なレイヤーが入り、ちびまるこは脱却しました。

次の日気分良く大学へ行きましたが、わたしが髪を切ったことに気付く人は一人もおらず、

ちぇ、せっかくサンフランシスコまで行って東京並みの値段を払ったのに、

と思っていたところ、一人気付いてくれた人がいました。その人は、
“You've changed your hairstyle. It's more modern!(髪型変えたね、それのがイマっぽいね!)"と言ってくれました。

こんなわずかな変化に気付いてくれたのは、「冗談にならなかった冗談(8月22日投稿)」に出て来たbisexualの彼でした。なんとなくさすが、という感じがしました。

応援していただけると嬉しいです人気ブログランキング

それではまた!

海外でウケルファッション

2005-09-02 15:01:58 | アメリカ生活
夏休み前に、昨年教えた学生と帰りのバスで一緒になりました。
人気blogランキングへ

彼女は夏休みにアメリカでホームステイをするとはりきっていました。黒くストレートな髪型のかわいい女の子でさぞやホストファミリーにかわいがられるだろうと想像できます。

でも、わたしはふと気になって聞いてみました。「アメリカ行く前に髪染めてパーマかけようなんて思ってない?」図星だったようで、「えぇっ!」と驚いていました。

「そのままで行ったほうがきっとウケルと思うよ」というと「そんなもんですかあ?」と実感が湧かない様子。だから次のような例え話をしてみました。

「もし、自分の家にジャマイカからの交換留学生がやって来るってなったら、期待するジャマイカからの女の子像ってなぁい?」
「あります!」
「その期待通りの子が来てくれたらうれしくない?」
「うれしいですね。確かに!」彼女は大きな目を見開き、納得していた。

なぜか初めて海外へ行く学生は、行く前に髪型を外国人風にしたがる傾向がある。緊張や気負いの表れなのだろうか?でもわたしがアメリカで見たり聞いたりしていた限りでは、日本人の女の子の黒くまっすぐな髪はアメリカ人にとって憧れの対象だった。天然のくせ毛の日本人の女の子がクラスメートに「お前は日本人のくせにそんな風にパーマをかけて」と言われてショックを受けていたくらいだ。

また、外国人風にするファッションとしてカラーコンタクトの使用という手段がある。でも、アメリカの大学で教えていた頃、同僚のアメリカ人教師達が日本人学生の青いコンタクトはどうしてもuncomfortableだと言っていた。その学生は単にファッションのつもりだったのだろうが、回りのアメリカ人には違和感を感じさせていたようだ。

どんな格好をしようとその人の自由だが、日本ではかっこよくても海外では喜ばれないスタイルもあるということを知っておいたほうがいいような気がする。日本人には日本人として期待される姿があるようで、その期待を裏切らないというのも賢い選択の一つのように思う。

ホームスティに行く女の子とバスで出合った数日後、彼女のボーイフレンドとキャンパスで出くわした(その学生も昨年教えたので知っている)。その男の子はオレンジ色の髪をしていたのだが、真っ黒に染めていた。夏休みにヨーロッパを一人旅するそうだ。どうも、わたしが彼女にした話を聞いて髪を変えたらしい。彼はその旅に何を期待しているのだろう?

最後に、ポチッとやっていただけると嬉しいです。人気ブログランキング

アメリカ英語 vs. イギリス英語

2005-08-25 17:44:37 | アメリカ生活
こんにちは。予告通り、イギリス英語がアメリカの大学でどう扱われていたかについて、わたしの体験からお話しします。      人気blogランキングへ

日本では現在、様々な英語圏から来たネイティブスピーカーの人達が英語を教えています。そして生徒達は先生を選ぶ事ができない事も多いです。結果として日本人はいろいろな国の英語を学んでいる事になります。

英語であることにはかわりませんが、イギリス英語とアメリカ英語とでは、単語のスペル、語彙、表現方法、構文の使い方、そして発音などが違ってきます。わたしは初めてイギリスへ行った時、アメリカ英語との違いに驚きました。

アメリカの大学で初めてライティングの授業をとった時のことです。担当の先生はわたしに、日本でイギリス人の先生に英語を教わっていたか、尋ねました。わたしの文章からそんな感じがしたそうです(スペルとかの問題ではありませんでした)。わたしは日本では英米文学科でしたので、両方の先生に教わっていました。そう伝えると、わたしの文章表現はその先生によって徹底的にアメリカ表現に直されました。

この先生が特別ではありません。自分が同じアメリカの大学で英語を教えるようになった時、回りの同僚に尋ねたのですが、ほぼみんなイギリス英語は直すと言っていました。なぜなら、アメリカの大学の英語の授業だからです。アメリカの英語を教えるのが当然で、そうでないものははっきりとそう示す必要があると考えているようです。

また、気持ち的に、中途半端なイギリス英語にはいい印象を持たないようです。例えるなら、明らかに大阪出身じゃない人が中途半端な大阪弁を話すのを聞くような不自然さを感じさせる、ということでしょうか。ですから、明らかにイギリス人、シンガポール人と分かる場合は直さないと言っている先生もいました。

将来、アメリカに留学、駐在、長期の旅行をすることを予定している人は、アメリカ英語にこだわって勉強した方が効率的だと思います。英会話学校で学ぶのであれば、アメリカ出身の先生を希望するべきでしょう。テレビドラマや映画で学ぶにしても、アメリカのものがいいです。イギリス英語の言い回しでアメリカでは聞かないものもあります。使わない表現を覚えても時間の無駄です。また逆もしかりです。イギリス英語を学びたいのであれば、こだわって学習した方が無駄が無いです。(上級者であれば、知識として両方知っておくのはいいと思いますが。)

わたしたち日本人は、英語というとアメリカ英語もイギリス英語もその他の英語も一緒くたにしてしまいがちですが、それぞれの国の人たちはわたしたちが思っている以上に自分の国の英語にこだわりを持っているのだと思います。最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

あなたのクリック、わたしの笑顔。人気ブログランキング 一日一票お願いしまーす。

次回は、「英会話学校の選び方」についてです。

冗談にならなかった冗談

2005-08-22 19:17:54 | アメリカ生活
Photo: Foster City, California

アメリカに留学中の話です。

日本から持ち帰った雑誌をアメリカの友人達に見せました。日本の芸能人がたくさん出ているページを開き「誰がいいと思う?」と尋ねてみました。

意外な事に、キムタクをいいという女性はいませんでした。「ハンサムだと思わない?」と聞くと“He is cute but not handsome" という答えでした。アメリカでは、たくましい感じの男性がハンサムということになるみたい。

そのとき一人だけいたアメリカ人の男性にも女優さん達の写真を見せながら「誰がいい?」と尋ねました。迷っているようだったので、私は冗談で "This one?" と言って前のページをめくり、キムタクの写真を指差しました。いつもノリのいい人だったので、笑って "Yes!" とでも言うかと思ったのですが、ちょっと苦々しい顔でわたしを見ました。わたしは、変なの?ちょっと失礼だったのかな、と思いました。

それから時間が経った何かの時に、そのアメリカ人の男子学生はわたしに "You are too alert(君は敏感すぎる)" とうらめしげに言ったことがありました。そのときは何の事を言っているのか意味がわからなかったのですが、後になって彼が密かに Bisexual(両性愛者)であることを知り、全てがつながりました。

こんな冗談はアメリカでは(特にサンフランシスコ近郊だったので)冗談にならないんだ、と実感しました。

人気ブログランキング、ココをクリック
応援ヨロシク。

アメリカの遠足

2005-08-09 10:43:24 | アメリカ生活
Photo: Montray, California

子供の頃の遠足って覚えていますか?
楽しかったですよね。特に、目的地についてみんなで食べるお弁当は楽しかったと思いませんか?今日はアメリカで体験した小学校の遠足の話です。

留学時代、一週間だけアメリカ人ファミリーにホームステイ体験をしたことがあるのです。子供が三人いる家庭で、その内の小学生の女の子が Field Trip (遠足)に行くというので学校に頼んで同行させてもらいました。このアメリカの小学校の遠足でいろいろな事を学びましたが、驚いたの持って行くお弁当です。

ステイしていた家でランチにと言ってわたしと娘に持たせたのは食パンにピーナツバターをぬっただけのサンドイッチ。「バナナも持って行く?」と笑顔で聞かれました。

でも、着いてランチの時間になって分かったのは、それはまだ手がかかっている方で、ポテトチップスの袋とバナナがお昼みたいな子がたくさんいました。リンゴやバナナの他、生のにんじんをかじっている子もいました。「用意するの簡単そうだだナ~」とわたしは感心して!?眺めていました。

それに比べて日本のおかあさんてたいへんですよね。子供の遠足なんていったら、いつもより早起きして作っているのではないでしょうか。タコのウインナーだ、うさぎのリンゴだと工夫したりして。アメリカでは、キッチンにある野菜や果物、スナック菓子を袋につめるだけですよ。

でも子供達はみんな満足げに楽しそうに食べていました。そんな笑顔を見ていると「コレで十分なんじゃないかな」なんて思ったりしました。

だけど、もし日本で小学校の遠足の時に、子供がお弁当箱開けて、生のにんじんがそのまま一本ボンと入っているのを見たら、その子泣くんじゃないかな、なんて思いました。

人気ブログランキングに登録を始めました。どうぞ応援よろしくお願いします!
人気ブログランキング、ココをクリック

アメリカで交通違反で捕まったら

2005-08-05 11:17:42 | アメリカ生活
アメリカでも交通違反で捕まると普通は車の保険料が上がったりするのですが、ドライビングの講習を一日受けるとそれを免除されるらしいです(少なくともカリフォルニアでは)。わたしの知り合いの日本人はスピード違反で捕まり、その講習に行ってきました。たくさんの人が会場に来ていたらしいのですが、ビデオ学習の他に、自分がどうして捕まったかを一人一人発表したりしたそうです。

それで、ほら、アメリカ人て話し好きじゃないですか。自分の番がくると、ココゾとばかりに自分が捕まるまでの過程をドラマチックに話したそうです。「そこで、警官がこう言った...」という感じで臨場感豊かに話し、それはまるで講談のよう、あたかも自慢話をしているように語っていたそうです。(この講習会は委託された業者がやっているため、警官はいません。)時には真剣に、時にはユーモアを交え、身ぶり手ぶりもおおげさに、みんな自分の話こそスゴイ、という感じで話すので、一日飽きなかったと言っていました。でも、もう行きたくないとも言っていましたが。

アメリカは子供の頃から「人前で話す」ということを訓練すると聞きますが、こんな所でも、その教育の成果?が現れているのでしょうか。

ちなみに交通違反で捕まると、その場でチケットが渡されるそうです。そのため、「違反で捕まった」と言う意味で、I got a ticket と言います。幸い、わたしはアメリカにいる間、 I never got a ticket で済みました。

人気ブログランキングに登録を始めました。どうぞ応援よろしくお願いします!
人気ブログランキング、ココをクリック

アメリカで運転免許

2005-07-25 19:51:58 | アメリカ生活
前回は、北京情報と共に海外では言葉以外にも多くの驚きがある、という話をしましたが、今日は、わたしがカリフォルニアに住んでいた頃の驚き体験を紹介しますね。最初に体験した大きな驚きは車の免許のとり方でした。日本で免許を持っていなかったわたしは、車社会のアメリカで生活するため、生まれて初めて自動車免許の取得にチャレンジしたのです。

まず、筆記試験ですが、試験会場で問題用紙をもらうと部屋の角に設けられているスペースで立ったまま記入するのです。日本で言うと銀行で、用紙を記入するような感じです。できたら採点の列に並びます。自分の番が来ると、目の前で採点されます。合格点に達していたら、その場でマル付けをした人から、合格を告げられます。もし、不合格だったらどうなると思いますか?

なんともう一回、問題用紙をもらって記入コーナーへ行くのです。一日に三回まで受けられます。

筆記に合格したらいよいよ実技。一度も運転した事の無いわたしは練習をするため、電話帳で見つけたドライビングスクールに電話しました。教習所へ通う日本と違い、ここではインストラクターが車で迎えにくるのです。つまり、いきなり路上練習。最初は助手席に座って、インストラクターの説明を聞くのかと思ったら甘かった。やってきたガタイのいいアメリカ人インストラクターは、わたしに運転席に座るように言い、ぶっきらぼう"The wheal(ハンドル), the brake(ブレーキ), and the gas pedal(アクセル)" と場所の確認をすると、いきなりエンジンをかけて、"OK, let's go!" とわたしに車を動かすように指示したのです。「エエーッ!」と思いましたよ。ついさっき初めて運転席に座り、ブレーキとアクセルの場所の違いをたった今知って、路上で運転する事になったのです。いきなりアクセルを踏んだから漫画のようなすごいスタートでした。幸いまわりは住宅街で、ほとんど他に車が無くてよかったのですが、広い通りに出てからの事は記憶がありません。

そんなわたしも何回か練習の後、実技試験を受けて合格しました。わたしはアメリカ人のインストラクターに教わったので違和感はなかったのですが、日本人インストラクターに教わっていた日本人は英語がネックになって落ちることもあるようです。なじみのない表現もありますから。例えば、車を端によせるのは pull over って言うんですが、初めて聞くと意味を想像しにくいですよね。

驚きだらけだった車の免許取得という体験を通して、自分が文化の違うアメリカ社会へ入っていくのを感じました。でも、今思い出しても冷や汗ものです・・・

人気ブログランキングに登録を始めました。どうぞ応援よろしくお願いします!
人気ブログランキング、ココをクリック

アメリカ独立記念日に思う

2005-07-04 21:01:49 | アメリカ生活
仕事で今日の日付けを書いた時に気付きました。7月4日、アメリカ独立記念日です。この日、アメリカでは、いたるところででパレードがあり、夜は花火が上がります。

わたしは1994年から1998年まで北カリフォルニアで暮らしていました。サンフランシスコから南へ車で20分の静かな郊外、建物は平屋か二階建てのコンドミニアムばかりなので、空が広く、家からちょっと出るだけで花火がよく見えました。ちょうど大学も夏休みに入り、開放的な気分の時期です。芝生の上に座り、のんびりきれいな花火を見上げていると、アメリカ人でないわたしもメデタイ気分になりました。

アメリカ独立記念日はIndependence Dayと言い、文字どおりイギリスからの独立を祝う祝日ですが、independenceの形容詞形independentはアメリカ人の気質を表すのによく使われる言葉です。independentつまり、自立している、人に左右されない、という性質はアメリカ人にとって誇るべきことであり、そうあるように子供の頃から教育されているようです。

以前、アメリカの大学へ留学を希望する高校生に英語の指導をしていた女性が興味深いことを言っていました。「わたしは生徒のTOEFLの点数を上げることはできるが、性格は変えられない。」せっかく留学できるTOEFLの点数をとってアメリカに行っても、自立心のない子はアメリカでは生活していけない、という例を何回も見てきたそうです。留学をするという場合には語学だけでなく、精神的にも、その社会に適応する準備ができているか確認する必要があるかもしれません。

人気ブログランキングに登録を始めました。どうぞ応援よろしくお願いします!
人気ブログランキング、ココをクリック



日本ではありえない話

2005-06-22 17:13:23 | アメリカ生活
海外へ行くと、自分の持っていた常識を打ち破るような出来事に出会ったりする。カリフォルニアのスーパーマーケットで長いレジの列に並んでいるとき、カートからまだ支払いの済んでいないはずの商品を取り出して食べているアメリカ人を見てびっくりした。その人はレジの順番が来ると、チョコバーのアイスをくわえながら、「あと、コレの分」みたいな感じでアイス代を払っていた。

今日、学生が“Do you think people should be honest at all times? (人はいつも正直でいるべきか)?"という題でエッセイを書いた。その中に、「お店で服を試着すると、店員はたいてい事実とは関係なく、『よくおにあいですよ』みたいなことを言うものだ」と書いてあるものがあった。その通りかもしれない。しかし、わたしの同僚に起こったあるアメリカでの出来事を思い出した。

オレゴン州のポートランドへ数人の同僚と共に仕事で出かけた時のこと。空き時間にそれぞれ買い物へ行き、そのあと全員で夕食を食べた。みんなで買ったものを見せあっている時、一人が、「いやさー、アメリカっていいねー。ほんっとに」と感慨深げに話し出した。聞いてみると彼女はブティックでブルーのセクシー系のドレスを見つけ、試着したのだそうだ。そのドレスを着て、試着室のカーテンをさっと開けると、前に立っていた店員は首を横に振りながら、”Mmm... You don't look good" と言ったのだそうだ。彼女は一瞬あっけにとられたが、その店員は、「コリャダメだ」というジェスチャーと表情で、さらにだめ押しをしてくれたらしい。

彼女も似合っているとは自分でも思わなかったそうだが、気に入った服には理由もなく楽観的になるのが女心。他人から似合うと言われたら買っていただろうと言う。「高い買い物しないですんだわ。アメリカ人て正直でいいわ」と言っていた。でも「チョットだけ傷付いている自分がいるのよね。だからみんなに話して笑ってもらうわー」とサバサバした彼女らしく明るく笑っていた。みんなも「信じられないね、日本ならありえないね」と言いながら、一緒に笑った。

日本の常識はアメリカの常識にあらず。自分の常識が崩されるような体験は、「外国に来たな」と実感させられることの一つかもしれない。