英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

誤解を招いた英語: interesting

2005-07-13 11:28:56 | 英語表現
Photo: Takeshita Street, Harajuku

今日も引き続き、誤解を招いた英語について。実話と共にご紹介します。これは、以前わたしが英会話学校の講師をしていたときの話です。

受付係のMs. Sは、わたしのクラスにいたビジネスマンの一人をたいへん気に入っていて、ある日「こんど授業のどさくさにまぎれて受付のMs. Sのことどう思うか聞いておいてよ」と、とんでもないことをわたしに頼んできました。「そんなの絶対にいやですよ」というと、「そこをなんとか!ほら What do you think of の練習かなんかで、なにげなく」となかなかずる賢い提案をしてきました。わたしは必死に頼まれるとイヤといえないタチなので、しぶしぶと了解しました。

授業の最初にWarm-up と称してWhat do you think of ~ でいくつかの質問をしていきました。What do you think of today's weather? というような無難な質問を重ねた後、核心へ、What do you think of Ms. S? すると彼は一瞬「え?」という顔をし、わたしはやっぱり聞くんじゃなかった、と後悔しました。でも彼は、笑いながらShe is interesting と答えたのです。これは「彼女に気がある」という意味にもなるのです。でも、おそらく「面白い人だ」って言いたいのだろうナ、とわたしにはわかりました。一応確認すると、やはりその通りで、彼は必死になって訂正しました。

授業の後、待っていたかのようにMs. Sは、彼がなんと答えたか聞いてきました。わたしはちょっとからかいたくなって、「She is interesting って言ってたよ」と言うと、Ms. Sよりも先に、そばにいたイギリス人の講師が "Really!?" と目を大きく開いて反応しました。Ms. Sがその反応に驚き、「どういうこと?面白いヤツだってことじゃないの?」と聞くと、そのイギリス人講師は意味深な笑みを浮かべて、"No, it means he is interested in you!(違うわ、あなたに気があるってことよ)"と彼女に説明したのでした。わたしはすぐに、"He didn't understand the meaning of the word(彼は言葉の意味を理解していなかったの)"と説明し、“He actually wanted to say `She is funny`(本当はfunny って言いたかったのよ)"と言うと、イギリス人講師は、"Oh I see" とすぐに納得。でも Ms. Sは「いや、彼は分かっていて言ったんだ」と言い張っていました。

もし、あなたが異性の誰かの事をどう思うか尋ねられて、"She(He) is interesting" と答えたなら、その人に気があると思われるかもしれません。面倒な事にならぬよう気をつけましょう!?