英語講師の仕事の息抜き日記

教室や身の回りで起こる、ちょっとした出来事を書き綴ってみました。
あなたの仕事の息抜きにお寄り下さい。

ほんの紹介 その1

2005-12-27 13:05:03 | 英語学習法

言語学習と学習ストラテジー―自律学習に向けた応用言語学からのアプローチ
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今日は本の紹介です。今年発行された研究書で、日本語でここまで徹底的に言語学習ストラテジーについてまとめたものはめずらしいと思います。大学院生や研究者の方にお勧めです。偏りが無く、ChamotやOxfordなどの代表的な研究者についての比較なども含まれています。夏に発売されて、9月には在庫切れになっていたようですが、現在また入手可能のようです。

次回は英語学習の多読用の本について紹介します。人気ブログランキング


英語学習における教師の影響

2005-12-25 23:19:56 | English Learning
Photo: At a Book Cafe

少し前になるのですが、favouriteさんのところで、気になる記事があったのでトラックバックさせていただくことにしました。

その内容は、イギリス英語使いのfavouriteさんが、幼少期に教わった先生の影響で、アメリカ英語の影響が残っていたことを発見した、という興味深いお話です。

以前、言葉における母親の影響について書いた事がありましたが、先生の影響も大きいな、とこれを読んでつくづく感じました。ましてや幼少期なら、なおさらのことでしょう。

わたしは幼少期に英語の勉強をしたことはないのですが、学校で教わった英語の先生の影響は知らず知らずのうちに受けていたことを思い出しました。

日本の大学生だった頃、何人かのイギリス人の先生とイギリス帰りの日本人の先生の英語の授業を受けていたのですが(必修だったので)、アメリカに留学した時に、「あなたの日本での英語の先生はイギリス人ですね」と指摘され、一年目に徹底的にアメリカ式の writing と speaking をたたきこまれました。

自分が正しいと思って学んできた事が否定されたようで、ちょっと複雑な気分でした。でも、その指摘と訓練のおかげで後にアメリカの大学で英語を教える事ができるようになったと思うので、指摘して下さった先生には感謝しています。

現在、日本で英語を教えながら、ときどき覚えの良い学生が、わたしのよく使う英語表現を使っているのを耳にする事があります。そんなとき自分の担う責任のようなものを実感します。

生徒を後に混乱させる事の無いように、英語教師は自分の語学的なバックグラウンドを明白に伝えておくことが必要かもしれないな、と思ったりします。

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それではまた、

年末の挨拶

2005-12-23 10:52:12 | 英語表現

こんにちは!いかがお過ごしですか?

わたしは昨日で今年の授業を終えました。

教室で授業の最後に Merry Christmas and a happy new year! と言うと、「A happy new yearにはちょっと早いんじゃない?」と言っている声が聞こえました。A happy new year は新年に限った挨拶と思っていたようです。 「あけましておめでとう」と同じ感覚だったのでしょうか。

でも、A happy new year! は「よいお年を!」の感覚で年末にも使えます。新年にも使えますが。

この時期、アメリカでは Merry Christmas and a happy new year! という言葉がお別れの挨拶になっています。友人と会ったときの別れ時や、買い物の後、店員さんがお客さんに言います。単なる挨拶のようですが、笑顔と共に言われるととてもいい感じがします。この言葉を言い合う者同士、お互いの幸せを願う気持ちが交わされるような気がします。

Merry Christmas and a happy new year! みなさんにも楽しいクリスマスと幸せな新年がおとずれますように!

あ、でも年内にまた更新するつもりです。

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気って?

2005-12-17 21:30:20 | Weblog
今テレビを見ていたのですが、フィギュアスケートGPの浅田真央ちゃん、すごかったですね。感動してしまいました。1位が決まった後、コーチときつく抱き合っていましたが、その姿に2人のつながりの強さを感じました。

ところで、人と人との関係を語る時に日本語ではよく「気が合う」とか言いますが、英語ではこの「気」に当たる言葉は何なのだろうか、という話を同僚とした事があります。

やっぱりChemistryじゃないかな、ということでその話は落ち着きました。good chemistry between you and me というように使えます。 でもやっぱりちょっと「気」とは違う感じもします。どちらかというと「相性」でしょうか。

スピリチュアルな世界に興味を持つアンが言うには、その手の世界ではenergyという言葉で日本語の「気」にあたるものを表現するそうです。

何かを成し遂げようとする時、「気」の合う人が集まると、一人では成し遂げられないような事も出来てしまったりするのかもしれません。

わたしもいい仲間といいenergy の中で生活していきたいな、と思います。
みなさんのまわりにも明るくてpositiveな「気」がこれからますますたくさん集まりますように!

どうぞ良い週末を!
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やっと休日

2005-12-11 22:06:19 | Weblog
Photo: Minakami, Japan, November 2005

やっと今日休みになりました。昨日は大学のイベントで朝8時から夜まで仕事だったので、この一週間はとても長かったです。

今日は一日寝ていました。朝7時に起きて朝食を食べて寝、1時半に起きて昼食。ブログのレスを書いて、また寝。18時に起きて夕食。よくもこんなに寝ていられるものです。

昔の日本人は週休一日だったのですよね。えらかったな~。

また明日から仕事です。でもこれを読んでいるみなさんも同じかも知れませんね。また明日からがんばりましょう!

せっかく見に来てくださったあなたのために、ちょっとワンポイント英語。というか、もともとはフランス語から来ているのですが、英語のメッセージによく使われる表現をここでご紹介。

最近はパーティのお知らせとかがいろいろなところから来る時期です。英語の招待のメッセージの後にRSVPと書いてあったら、Please reply の意味。つまり、(参加するかどうか)返事をして下さい、ということです。たくさんのメールにうもれて返事をし忘れないようにしたいと思います。

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それではまた、
どうぞよい一週間を!



母国語の影響

2005-12-03 17:24:55 | 日本の大学生活
Photo: Nakanojo, Gunma, Japan


先週、代講で普段と違うクラスのスピーキングを教えた。

学生の中に明らかに他の学生と違う発音で話す子がいた。何か聞き覚えのある英語だな、と思った。

カリフォルニアにいる時によく聞いた、中国からの移民の人たちの話す英語とよく似ていた。

最近は外国人の学生は決して珍しくない。中国人なのかな、と思って名簿を見ると全員日本人の名前。

授業の後、ちょうどその子が教壇近くに来た時に、 Do you speak Chinese? と聞いてみた。すると驚いた顔で、Yes, actually my mother is a Chinese. と答えた。なるほど、と納得。

他の学生に「ばればれみたい~」と言って話す日本語はまったくアクセント無し。日本人と中国人のハーフであるその子は日本語と中国語のbilingualなのでしょう。

でも英語を話すと日本語ではなく中国語の影響が出るというのは、やはり母親の言葉の影響は大きいということなのかな、と思いました。

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それではまた!

スペルに引きずられやすい発音

2005-12-02 22:46:30 | English Learning
スペルに引きずられて間違えて発音してしまいやすい単語ってありますよね。

今日、学生のスピーチをビデオで見直していたのですが、そんな間違いのために、スピーチがわかりにくくなってしまうケースがいくつかありました。

例えば、Korean War をコリアン・ワーと発音している子がいました。Warはウォーですね。スターウォーズをスターワーズと読む人はいないと思うのですが、英語でWarだけを見るとa のスペルに引きずられてしまうのでしょう。

War は water や wall と同じく、「オー」という発音が含まれて「ウォー」ですよね。

その他、同じような理由で間違えるのが、work をウォークと読んでしまう例。これも o のスペルに引きずられてしまうのでしょうね。

こう言う間違いって、自分では正確な発音を知っていて、ちゃんと発音しているつもりでも、実は間違っている事も案外多いようです。親切のつもりで指摘すると、「そう言っています」とか言われちゃう事あります。自分が話しているところをビデオで見て、初めて納得してくれたります。次に直っていると、よかったなと思います。

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それではまた!