縁側でちょっと一杯 in 別府

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夢に見た生活を楽しんでいます。

プラド美術館展に行こう!

2006-03-24 23:59:00 | 芸術をひとかけら
 明日からプラド美術館展が始まる。ティツィアーノ、ベラスケス、ゴヤなど81点の絵画が展示されるそうである。是非お時間と忍耐力(?)のある方はご覧頂きたい。

 そう、日本で絵画を見るのは結構疲れる。○○展という海外のコレクションが展示される場合は特に。本当に絵画の好きな方も多いのだろうが、私のような“にわか絵画ファン”まで押し寄せるので大変だ。まずはチケットを買うのに並ばないといけない。中に入れば入ったで、今度は数珠繋ぎになって絵を見ないといけない。ゆっくり、自分のペースで絵を見るのは難しい。平日はすいているのかな、だけど会社を休んでまで絵を見に来るわけにはいかないしと、恨めしい気分になってしまう。身構えることなく、ちょっと食事した帰りに絵でも見て帰るといった優雅な暮らしをしたい。

 いきおい絵画はたまに海外旅行に行ったとき見ることが多い。プラド美術館にも行ったことがある。個人的にはムリーリョが好きだ。彼の描く子供や天使はやさしく、愛くるしく、そして美しい。あたかも天上の世界を見ている気持ちになる。今回の展示にも何点か彼の絵があるので、また見に行きたいと思っている。

 しかし、海外に行かなくても日本にも良い絵、良い美術館はある。例えば、ひろしま美術館。印象派主体の美術館である。こじんまりし、何よりすいていて絵をゆっくり見られるのが良い。

 もう一つは倉敷の大原美術館。初めてここに行った時、日本にもこんな美術館があるんだと驚き、感動した。倉敷紡績(今のクラレ)の大原孫三郎が作った美術館である。エル・グレコ、モネ、マティスなど西洋近代・現代美術の作品が数多くある。
 太平洋戦争中、倉敷はこの大原美術館があったおかげで、アメリカの爆撃目標からはずされていたという。満州事変の調査に来たリットン調査団の一員がたまたま大原美術館を見学していたのである。ドイツに対してもそうだが、アメリカは優れた西欧美術の保護には重きを置いており、大原のコレクションはそれだけの価値があると評価されたのである。倉敷は観光地ゆえ、休みの日はそれなりに混んでいるが、それでも東京の美術展ほどではない。こちらも是非お勧めしたい。

 というわけでプラド美術館展、会期半ば頃、それも心技体充実しているとき、さらに気合を入れて見に行こうと思っている。

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