縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
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家計の金融資産1500兆円ってホント?

2006-03-25 23:27:07 | お金の話
 昨日の夕刊に「家計の金融資産1500兆円」という記事があった。家計の金融資産は株式残高の時価上昇もあって過去最高を更新、資産効果が消費を下支え、といった内容である。
 ちょっと待って。日本の人口を1億1000万人とすると、金融資産1500兆円ということは、一人当たり1364万円ってこと? 納得できない。わが家は妻と二人、この計算によれば3千万円近い金融資産があるはず? 住宅ローンならいざしらず、そんな資産なんてどこにもない。これって何?

 というわけで調べてみました。良い資料を見つけた。金融広報中央委員会が行っている「家計の金融資産に関する世論調査」。平成16年6月下旬から7月上旬にかけて行った調査によると、1世帯あたりの金融資産の平均保有額は1022万円。これでもまだ多い。やはりわが家は貧乏だったか。エンゲル係数が高いからかな。が、中央値を見ると430万円。おっ、これなら何とかクリアーできそう。やれやれ。

 この平均値の金額というのは、いわば数字のマジックだったんですね。つまり、お金を途轍もなく持っている人もいれば、お金をまったく持ってない人もいて、それを平均したとき、沢山お金を持っている人に引き摺られて金額が高く出た、ということ。
 一方、中央値というのは、金融資産の少ない人から順に数えてちょうど真ん中に当たる人の資産額である。大抵の人はこちらの方が実感に近いかと思う。

 さて、冒頭の記事に戻ると、貯蓄が低迷する中、株式残高が118兆円と16年ぶりに100兆円を突破したと書いてある。これに対し貯蓄は783兆円と低金利もあって微減とある。高齢化の進展による預金取り崩しの増加も貯蓄低迷の理由によく挙げられる。
 しかし、皆さんご存知ですか、株式のネット取引の一番のお客様は高齢者であることを。僕も証券会社の人に聞いたときはびっくりした。でも考えてみればこれは至極当然。パソコンに長けていてもお金や時間のない20代、30代と違い、お金も時間もある高齢者。パソコンは老化防止にもなるし、証券会社の営業マンに頼んで高い手数料を払うのはばかばかしいし、と日夜ネット取引に精を出す高齢者が増えているのである。まったく、老人パワーというか、元気な高齢者にはかなわない。

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