縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

クリスマスには“シャルル・エドシック”

2016-12-20 00:40:12 | おいしいもの食べ隊
 先日、“シャルル・エドシック”のシャンパン・ディナーに行って来ました。シャンパンやお料理の素晴らしさに加え、かのネッド・グッドウィン氏が解説をしてくれる、ワイン愛好家にとっては垂涎のイベントです。
 えっ、「ネッドって誰?」って。そんな貴方のため(実は僕もそうでしたが・・・)彼の話は改めて書きます。今日のところはクリスマスが近いこともあり、まずは美味しいシャンパンの紹介をしたいと思います。

 シャンパンと聞いて皆さんはどんな名前を思い出しますか? おそらく飲んだことがあるかないかは別として、“ドンペリ(ドン・ペリニヨン)”を挙げる方が一番多いのではないでしょうか。続いて“モエ・エ・シャンドン”、“ヴーヴ・クリコ”といったところでしょう。結構なワイン好き、シャンパン好きの方でも、この“シャルル・エドシック”はあまりご存じないかと思います。
 というのは、代理店の関係で“シャルル・エドシック”は十数年間日本で正規に販売されていなかったからです。英米では「シャンパン・チャーリー」で有名であり、また我が国は世界で英・米・独に次ぐ第4位のシャンパン輸入国なのに、本当に残念なことでした。しかし、昨年9月から日本リカーという会社が代理店となり、久々に日本のマーケットに復活したのです。

 チャーリーというのは、創業者であるシャルル=カミーユ・エドシックのシャルル(Chares)の英語読み・チャールズの愛称です。彼は1851年、弱冠29歳で会社を設立。当時のシャンパン・ハウスが皆ロシアに販路を求めている中、彼はシャンパン未開の地・アメリカへと渡りました。彼の才能や人間的魅力もあってセールスは大成功。ニューヨークや南部の町で彼は「シャンパン・チャーリー」として知られるようになりました。ヒュー・グラント主演で彼を題材にした『シャンパン・チャーリー』(1989年)という映画が作られているほどです。
 フランスに戻った彼は、アメリカで儲けたお金でローマ時代のクレイエール(採石場跡)を購入。早い話それは地下トンネルなのですが、気温が年中10度に保たれており、シャンパンの熟成に最適な場所だったのです。クレイエールは今でも使われており、“シャルル・エドシック”のシャンパンが、そして歴史が、連綿と受け継がれています。

 さて、当日は『日比谷松本楼』の素晴らしいコース料理とともに、“シャルル・エドシック ブリュット レゼルブ”、同じく“ブリュット ヴィンテージ2005”、“ロゼ ヴィンテージ2006”、そして“ブラン・デ・ミレネール1995”が順に振る舞われました。
 この中で僕のお勧めは“ブリュット レゼルブ”。勿論ご馳走になるなら最後の“ブラン・デ・ミレネール1995”が一番ですが、如何せん、お値段が高い。1本2万円以上もします。そこで自分で買うなら断然“ブリュット レゼルブ”。モエやブーブ・クリコよりは若干お高いですが、ちょっと無理すれば手の届く価格です。
 “ブリュット レゼルブ”は、7年熟成したワインをベースに平均10年熟成したワインを加えています。その比率は60%と40%。とても贅沢なブレンドですが、この長い熟成期間が品質の高さに繋がっているのです。黄金がかった色調に、アンズ、トリュフ、ブリオッシュの香り、ミネラル感が豊富で余韻の深いシャンパンです(ご安心下さい、僕の個人的な感想ではなく、ネッド氏の受け売りです)。

 さあ、これで普段シャンパンを飲まない方でも大丈夫。シャンパン・チャーリーの由来を語り、シャンパンを的確に説明すれば、ご家族やご友人そして恋人の貴方を見る目が変わること間違いありません。クリスマスが待ち遠しい?でも、その前にまずは“ブリュット レゼルブ”を買いに行きましょう。


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