縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

土地は買い時?

2006-04-01 21:44:04 | お金の話
 先週、今年1月1日時点の公示地価が発表された。15年続く地価の下落傾向に変わりはないが、全体に下げ幅は縮小し、一部では上昇に転じた地点もある。

 まずは住宅地。全体で2.7%の下落。昨年より1.9%の改善である。東京都が0.8%上昇と都道府県で唯一プラスに転じたほか、大都市でも元気のよい名古屋(+1.4%)や札幌(+0.1%)がプラスとなった。首都圏では東京23区のほか浦安、市川、武蔵野、三鷹など都心に近い都市で地価が上昇している。大阪市でも中心6区に限ると上昇に転じた。
 一方、商業地はというと、こちらも全体で2.7%の下落だが、昨年よりは2.9%改善している。東京、大阪、名古屋の三大都市圏はそろって15年ぶりの上昇。地方でも札幌で上昇したほか、福岡、岡山、金沢などで上昇地点が出てきた。

 では、今、土地は買い時か。長期金利も上昇しそうだし、早めに土地を買った方が良いのか。

 結論の前に、もう少し公示地価の内容を見てみよう。全体では住宅地の下落に歯止めが掛かったかに見えるが、個々に見ると未だ地価の下落幅の拡大している都道府県がある。北から、青森、岩手、山形、島根、香川、高知、熊本、宮崎、鹿児島の9県だ。地方ではよく東京一極集中が問題といわれるが、同時にブロックの主要都市への集中も起きているのだろう。よって土地を買うにしても、どこに買うかで買いのタイミングは違ってくる。

 もう一つの要素として、日本の人口推計を見よう。まだ正確な数字ではないが、日本の人口は昨年11月をピークに12月から減少に転じたようである。11月末の1億2,781万人が12月末には1億2,779万人になった。出生率低下のため予想より早い人口減少社会の到来である。人口が減れば当然土地を買う人も減る。逆に土地を相続するケースは増えるだろう。一人っ子同士で結婚し、一家で2軒相続といった、羨ましい話が普通になるかもしれない。土地の需給を考えると、長期的に地価は下落する可能性が高い。

 さて、ここで結論、と思ったが、実は、私、土地で1千万円以上損したことがある。そんな自分が偉そうに土地の買い時について語っても、言葉にまったく重みがない。というわけで、取り敢えず判断材料を提供したので、あとはご自分で判断して頂きたい。あしからず。
(まあ、投資目的で不動産を買うのはあまりお勧めしませんが。)

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