ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

クローズアップ現代(産科医が足りない)

2005-09-22 | 医療全般
8月23日、クローズアップ現代で産科医が足りないという特集があった。

“青森県の十和田市では地域の中核病院までもが産婦人科を休止、お産ができる場所を求めて妊婦が隣町の病院に殺到し、産科医療は破綻寸前の状態になっている。病院側では医師の確保に追われているが、勤務が過酷であること、訴訟が多いことなどが原因となって、なり手不足は深刻だ。 大阪市周辺では非常勤医師を確保するための当直手当が高騰し、引き抜き競争が起きるほど深刻な状態が続いている。”

その解決策として二つの方法が紹介されていた。
・セミオープンシステム
妊娠末期までは分娩をしていない開業産婦人科医に診てもらう。分娩が近くなると分娩する予定の病院を受診する。外来受診者数が減少するので人員をそれだけ分娩や手術に集中できる。
・院内助産院
正常産は院内に開設した助産院で行い、助産師により分娩は取り扱われる。医師は立ち会わない。

うーん、確かに人的資源を有効に活用するという試みのようだが、肝心の産婦人科医をいかに増やすかということには方策がないようだ。産科医不足は深刻だ。先日、この話をアメリカ出身のネイティブスピーカーにしたが、「で、医学生を産婦人科に引きつけるためにどのようなことを政府はしているの?」と聞かれた。いかにも、アメリカ的な考え方だ。

あぁー、何もしていません・・・
というか、医局や学会すら何もできていないようだから・・・少なくとも勤務条件が改善しない限り、産婦人科医は増えないだろう。せめて、私は内視鏡手術で頑張って、産婦人科医を少しでも魅力的な職業にしたいと思うが・・・
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