ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

外来受診される方へ

2006-11-19 | ご挨拶
健保連大阪中央病院で診療をしています。専門は子宮内膜症、慢性骨盤痛や子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術です。

手術を希望される方:
紹介状はかならずしも必要ではありませんが、できれば私宛の紹介状をご用意ください。初診患者はセカンドオピニオン以外は診ていません。初診時(予約なしでも受診できます)は別医師の診察となります。深部子宮内膜症や他臓器子宮内膜症、子宮全摘術の対象になるものは私の外来に紹介になります。なお、当院での治療対象になる方については、かならずカンファレンスにて治療方針、執刀医を決定しております。

外来診療日は火の午前中で完全予約制です。

治療について相談をしたい方はセカンドオピニオン外来(自費)を受診してください。(平成21年7月より金曜日)

受診の前に:
まず、ウェブサイトを検索してご自分の疾患の病態、治療法についてよく勉強してください。その上で当院を受診するかどうか決めてください。(基本的には子宮内膜症は必要な時期に腹腔鏡下手術によって丁寧に治療するのがベストです。)
○子宮内膜症、子宮腺筋症:他臓器(膀胱、尿管、腸管など)の子宮内膜症を指摘されている方、月経痛の非常に強い方、排便痛、性交痛や肛門痛などに悩まされている方、子宮腺筋症や深部子宮内膜症病変を指摘されている方、腹腔鏡下手術を希望されている方(深部子宮内膜症、膀胱、尿管、腸管の子宮内膜症のほとんどは腹腔鏡下手術が可能です。子宮腺筋症核出術は病巣が6cm以上の大きさであれば腹腔鏡下手術が困難である場合があります。)

以下の場合には、深部子宮内膜症や他臓器子宮内膜症(腸管や膀胱など)、子宮腺筋症があることがあります。深部、他臓器子宮内膜症の診断は容易ではなく見逃されることも少なくありませんのでご注意ください。
・鎮痛剤でコントロールしにくい月経痛
・排便痛(深部子宮内膜症)
・性交痛(深部子宮内膜症、卵巣チョコレート嚢胞と周囲の癒着)
・排尿痛、月経時の頻尿(膀胱子宮内膜症)
・排卵の時期に痛みが強くなる場合
・月経時以外でも疼痛がある場合
・月経時の血便、粘液便、血尿(血便、粘液便→直腸子宮内膜症、血尿→膀胱子宮内膜症)
注:子宮内膜症の存在部位と症状はある程度関係があるとされています。しかしながら、上記症状がある場合に必ず子宮内膜症があるわけではありません。

○子宮内膜症、子宮腺筋症:以下の方は、まずは当院婦人科の一般外来を受診してください。
チョコレート嚢胞のみの場合、月経痛のあまり強くない方、しばらく経過観察を希望する場合。
○子宮筋腫:腹腔鏡下手術(子宮筋腫核出術、子宮全摘術)を希望される方は来院してください。その前に、ご自分の状態がFUS(集束超音波治療)やUAE(子宮動脈塞栓術)が適しているのか、経過観察でもよいのか良く考えてみましょう。FUS、UAEをお考えになっている場合は他院を受診してください。

病院へのアクセス外来受診の流れをご覧ください。
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