ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

医師不足再び

2005-09-23 | 医療全般
厚生労働省のホームページに“医師の需給に関する検討会中間報告書”が公開されている。

平成29年には医師は過剰になるという推計が示されている。わずか12年後のことだが、産婦人科ではそのような雰囲気はみじんも見られない。むしろ、これから50-60代の産婦人科医が引退していくために10年後には極端に不足しているということもありうる。

そうなっていくと、産婦人科医の不足→少ない産科医で多くの分娩を管理→婦人科手術までは手が回らず→腹腔鏡下手術の研修も進まない→腹腔鏡の技術が上がらず開腹手術ばかりが行われる・・・・なんてこともありうる。もしくは、患者は腹腔鏡下手術のできる医師、病院に殺到して、腹腔鏡のできる婦人科医が消耗して燃え尽きるというシナリオもありうる。(かくいう私もかなり消耗しているので・・・)

ちなみに私が医師になるころの話だが、産婦人科では分娩が減少しているので産婦人科医になっても仕事がなくなるのではないかと言われていた。しかし、実際には医事紛争が多いことや当直業務などが敬遠されて、分娩の減少を上回るスピードで産婦人科医が減少・・・まさかこんなことになるとは予想もしていなかった。

最近の研修医は内科とかマイナーな科を志望する人が多い。しかし12年後には医師の供給が過剰になると言われているのなら麻酔科、小児科、産婦人科など医師が不足しているところに行く方が絶対にいいと思う。

さて、平成29年、いったいどうなっているだろうか?(まるで人ごとみたいだなぁ・・・)
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1 コメント

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Unknown (yoko)
2008-07-04 14:22:56
松本先生のおっしゃる通りです。
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