ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

エタノール固定?

2006-05-24 | 大阪日記
こちらに来て、もう何例かエタノール固定後のチョコレート嚢胞核出をした。エタノール固定後は嚢胞核出がしにくくなったり卵巣周囲の癒着がひどい例が多い。

経膣的穿刺後の(子宮内膜症)膣壁転移している(たぶん穿刺のため)のを診たこともある。
(腹腔鏡下で深部病変切除と膣壁切除をした)

腹腔内の癒着もひどいことが多い(ような気がする)。(エタノールやチョコレート嚢胞の内容が漏れるためだろう)

他のことはゆずるからエタ固だけはやめてくれ~と言いたい。(腹腔鏡下でするのなら腹腔内の洗浄ができるし腹腔内病変の評価ができるのでまだいい)とりあえず、チョコが小さくなればというだけの治療じゃないかと思う。日本だけでしか行われていない。(エビデンスあるんかいな?)お腹は切らなくてもいいかもしれないが、お腹の中はどうなってるかわからん・・・

某先生曰く、「あれは15年前の治療だよなぁ」
コメント
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