特殊相対性理論・電磁気学・数学

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微分演算子法の解 e^(ax)/f(D)=xⁿe^(ax)/f⁽ⁿ⁾(a) , f(a)=f'(a)=・・・=f⁽ⁿ⁻¹⁾(a)=0 , f⁽ⁿ⁾(a)≠0

2020-12-06 06:38:49 | 解析(積分)

微分演算子法の解
   eax/f(D)=xneax/f(n)(a) ,  f(a)=f'(a)=・・・=f(n-1)(a)=0 ,  f(n)(a)≠0
を求める問題があった。

この問題は公式
   (1/f(D))eax=eax/f(a)   ( f(a)≠0 )
の拡張になっている。これを示すには公式
   ( 1/{ (D-a)ag(D) } )eax=xneax/(n!g(a))   ( g(a)≠0 )・・・・・・①
を使用する。

f(x)をテーラー展開すると
   f(x)=f(a)+(x-a)f'(a)+・・・+{(x-a)n-1/(n-1)!}f(n-1)(a)+{(x-a)n/n!}f(n)(x+θ(x-a))   (0<θ<1)
      ={(x-a)n/n!}f(n)(x+θ(x-a))
となる。ここで、g(x)=f(n)(x+θ(x-a))/n! とおくと f(x)=(x-a)ng(x) となる。すると
   g(a)=f(n)(a)/n! (≠0)・・・・・・②
となるから、①に入れて②を使うと
   (1/f(D))eax=( 1/{ (D-a)ag(D) } )eax=xneax/(n!g(a))=xneax/(n!f(n)(a)/n!)
         =xneax/f(n)(a)   ( f(n)(a)≠0 )
となり、命題が証明された。

しかし、この関係は、実際にはあまり意味がないかもしれない。というのは f(n)(x) を求
るのは一般に面倒であり、 f(x)=(x-a)ng(x) となることがわかっているから、g(x) がわ
れば①によりすぐ計算できる。

以上



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