Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

20歳と21歳の間で

2004年01月21日 | old diary
 昔の写真を見せ合おうということになり、押し入れの奥にしまってあるアルバムを何冊かひっぱり出した。「うわー。俺、若いなぁ」と、軽くおののいてみる。なにが今と違うのか…。まぁ、確実になにかが違うのだ。

 その中の1枚。地元の映画館の前で皮ジャンを着た僕が、カメラに向かって変な顔をしてしゃがんでいる。写真の日付けは1991年1月16日とある。僕が20歳だった最後の日。そうそう、あの日は映画を観たんだっけ。今年もそうだけど、誕生日の前日は映画を観ることが多いのかな?このときは『男はつらいよ/寅次郎の休日』をクラブの先輩と一緒に観ている。確か大学の後期試験が終わっただかで、帰り道になんとなく地元の映画館に入ったのだ。館内の客は僕ら2人と女子高生3人組だけ。えらいリラックスした空気の中で寅さんを楽しんだ。

 「懐かしいなぁ。寅さん、面白かったなぁ」と、ひとしきりなごんだところで次の写真へ。ところが、ここでなにやら妙な胸騒ぎが。導かれるままに、もう一度その写真を眺めてみる。変な顔でカメラのレンズを睨んでいる13年前の自分。手にはアナログ・レコードを持っている。ん?これってひょっとして…。

 おー!『Who's Next』じゃないか!

 そういやこの日に買ったんだっけ。いやいや、これが僕にとっての最初のThe Whoのレコードなのですよ。それまでは初期の曲をいくつか録音したテープくらいしか持っていなかったはずだ。なんだそうか。この日に買ってたのかい。ということはだ。この後、家に帰っていれば(この頃はあまり家に帰っていなかった)、このレコードを僕はターン・テーブルに乗せているはず。そしてかの名曲「Baba O'riley」と運命の出逢いを果たしているはずなのだ。なんと感慨深い。胸が熱くなるな。

 さて、ここで問題です。僕が『Who's Next』を聴いたのは、20歳のときでしょうか?それとも21歳になってからでしょうか?うーん、微妙だ。って、誰もわかるわけないですね。