Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

アル・クーパーを観た夜

2005年10月07日 | old diary
 シャワーを浴びて、少しシャキッとしたシャツを着てみる。んで、ピート・タウンゼントの『As the Best Cowboys Have Chinese Eyes』に針をおとす。「最高のカウボーイ達が中国人の目をしているように」で、よろしいのでしょうか?うーんと、よくわかんないな。でも、このアルバムは傑作だ。アルバム全体から立ちのぼってくる上昇気流のような歌と演奏。素晴らしいソング・ライティング。ピート・ソロの最高傑作はこれだと思う。

 最近気がついたこと(その1):カレーとビールはとてもよく合う。

 昨日のライヴは楽しかった。アル・クーパーというと、繊細で天才肌な人だと勝手に思い込んでたんだけど、そんなこともないんだね。ラメの入った派手なジャケットを着てたり、会場を練り歩いたり、芝居がかった振る舞いをしたりして、けっこう面白い人だった。

 オープニングは、ジミヘンの“Little Wing”を導入にブルース・プロジェクト時代の代表曲“I Can't Keep from Crying”。これがけっこう泣けた。3曲ごとに係のおねぇさんが登場して「次の3曲はですね‥」と紹介をするあたりは、へんてこりんでもあったけど、アルのオリジナリティ溢れるオルガンはやはり素晴らしいものだった。途中、プロコル・ハルムの“A Whiter Shade of Pale”、ザ・バンドの“Chest Fever”、そしてディランの“Like a Rolling Stone”のフレーズをはさんでの演奏は楽しかったし、最後に名曲“Jolie”が聴けたのは、やっぱり嬉しかった。

 全体を通して、新作『Black Coffee』の内容からもわかる通り、ブラック・ミュージックへの憧憬に溢れたライヴだった。アルのような革新的な仕事をした人が、めぐりめぐって大好きなブルースやソウルに戻っていったあたりが、ノスタルジックかもしれないけど、僕の胸には沁みるものがあった。

 最近気がついたこと(その2):パンと目玉焼きは合うが、卵焼きは合わない。