D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

映画“Red Cliff partⅡ(レッド・クリフ・パート2)”を観てきました

2009-04-11 23:05:14 | cinema
-未来への最終決戦-

昨年末のPartⅠに引き続き、PartⅡも速攻で観てきました。

前編の出来が余りにも想定外のビッグスケールであった所為なのか、今回は若干インパクトに欠けた感は否めませんでした。
しかしながら、この作品が2部構成に纏められた意図も明確に見えてきます。
前編で登場人物の人となりや相関をしっかり描き切ってしまい、この後半で肝心の戦闘シーンに注力したって事なんでしょうね。
確かに、黒澤明のような描き方を感じさせる部分もありますね。

ストーリーに関しては、史実として伝えられている内容からは、大幅に脚色されてます。
そこまでやるんか!?みたいな場面もあったりしますが、フィクションとして面白く描かれているのは流石ですね。

ジョン・ウー監督の視点は凄くヒューマンだなあと感じました。
戦闘シーンの迫力は、予想通りかなりの出来です。
特に、最大の見せ場の水上戦シーンは圧巻です。
火薬や炎の凄さだけでなく、人海戦の凄まじさも半端ではありません。

これらの映像を通して、監督が我々に伝えたかった本意のようなモノも見得たような気がします。

それは、戦争は単なる殺し合いでありそれ以上の何でもない、と言う事。
人の生業のどんな瞬間にも様々なドラマがそこで必ず紡がれている、と言う事。
そして、それは立場の違いに関係なく、全ての人に平等に存在している、と言う事。

劇中では、悲壮感というものが思いのほか希薄で、終盤の安堵感の方が余韻として上回っていると言う点では、エンターテインメント作品として充分に楽しめる内容だとも思います。
深いものを内包しながら、複雑に交錯した情念を魅せる手腕は流石という他はありませんね。

今回個人的には、小喬の行く末が凄く気になっていました。
これは観てのお楽しみですが、彼女は結局非常に重要な役どころを担うことになるんですね。
改めて、林志玲(リン・チーリン)の存在感にヤラレましたね。(笑)
彼女の写真集が並んでたのを物欲しそうに見てたら、家内に“ん、買うの?”と鼻であしらわれました。
・・欲しいけど、買ってどうすんのよ、ねェ?(爆)

多分、あと半年もすれば、前後編合わせた完結版DVDが出るんでしょうね。
前編の内容で結構忘れてしまってた所があって、“あれ?”って思った部分が気になるので、いずれ改めて通しで観てみたいと思います。
かなり気合を入れてみないとダメでしょうがね。
・・長すぎ!(爆)

出来れば、まず前編を予習されてから、こいつをご覧になるのをお勧めしますよ。(笑)


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