D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

映画「崖の上のポニョ('08)」

2008-08-03 19:51:58 | cinema
昨日家族サービスの一環で観てきました。
丁度お昼時ということもあったのでしょうが、意外と子供が少なく、若い女性グループやアベックが6~7割を占めてました。
原因は、ライバル「ポケモン」・・子供はやっぱ好きですねェ。(笑)

宮崎さんのアニメは何だかんだ言いながら結構観てますが、今までは劇場ではなくもっぱらヴィデオやDVDでした。
子供が小さい間は繰り返し観るのでどうしてもその方が都合が良かったりということもあった訳で。
今回は「チェブラーシカ」も捨てがたかったのですが、息子に聞けば一言「ポニョ!」。
しょうがないんで行きましたがな。(笑)

前評判は色々聞いてましたので、とにかく何も考えないで観たのですが、

・・不覚にも感動しました。

暗がりでもちょっと恥ずかしかったのですが、汗か涙か鼻水かなんか分らんもので顔面が湿りっぱなしでした。
たびたび出てくる「すきっ!」という言葉が凄く新鮮で胸を打つんです。
・・最近なんの衒いもなく吐ける言葉でなくなってきたせいなのかなぁ。

言葉って面白いもので、口にすることで始めて意味をなす訳です。
いわゆる「言霊(ことだま)」っていうのかな。
安部晴明風にいえば「呪(シュ)」をかける行為となる訳ですな。
個人的にこのフィーリングにはうなづけるものを感じてます。

今回も例に漏れず、子供の行動や表情など凄くよく観察して描いてますね。
そして、老若問わず女性がみんな異常に元気すぎるし。
一方、父親の存在感が皆無、というのがちょっと腹正しいといいましょうか。

あ、感動してたのは私一人ではなかったんですよ。
廻りで観てた数名の女性も、最後のシーンで思わず鼻をすすっておられました。
・・なんか、ちょっと安心しましたネ。(笑)

家族との時間も年々減ってゆく訳で、この先息子と話す機会も今まで以上に少なくなることは目に見えてます。
家内や母、親戚なんかも同様で、今の景色というのは絶対ではありません。
・・なんか堅苦しい表現になっちゃいましたネ。

要するに、今の瞬間が非常に大事な訳で疎かにできないものだなあというのを、この映画を通じてなぜか感じてしまったんですな。
それに、臆面もなく「すき」と言えることが、なんと素晴らしいことか。
照れないで積極的に「すき」と言い続けなくちゃネ。

・・宮崎さんのマジックは健在でした。(笑)



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2 コメント

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Unknown (ぷくちゃん)
2008-08-25 21:50:03
こんにちは。先ほどはコメントありがとうございます。

あの記事書いたのは「ああいう状況」に全然気がつかないで、女性である彼女が非常につらかったのでないか、と感じたからなんです。もしかしたら全然見当違いかもしれません。(爆)

さて、ポニョ。文明批判が多いこの作者の中でふつうに楽しめて普通に感動しました。「好き」の意味。考えさせられました。
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ぷくちゃん様 (elmar35)
2008-08-25 22:06:25
こちらこそ先刻は失礼しました。
早速のご来訪ありがとうございます。

>「ああいう状況」に全然気がつかないで・・

・・なるほど、そうでしたか。
意図を汲めず申し訳なかったです。
あちらも来訪者が多かったし、私も変なコメント一杯しちゃいましたからね。
疲れちゃうのも無理なかったかもしれませんね。(恥)

ポニョはウチの連中にもウケてましたよ。
でも泣いてたのは私だけでした。

今後もどうぞよろしくお願いします。
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