やっと週末だ~!

春がきた!

島根へ、ズームカーを追いかけて。

2017年01月30日 01時31分04秒 | Weblog
行ってきました、島根県。



1月21日の夜、岡山から「特急やくも」に乗ること3時間、
鳥取経由で島根入りです。途中の駅では



う〜ん、雪景色。いいですね。この特急やくも、島根側の顔はこちら。



岡山側の顔は



全然違う〜! ザ・国鉄って感じですね。

さて今回の旅の目的について少し。元南海電鉄21000系、通称ズームカー、
こちらは平成8年に島根県の一畑(いちばた)電車に譲渡されたのですが、
このたび約20年の役目を終える事になりました。

さよなら運転のイベントがあるとネットの噂で聞き、いてもたっても
いられなくなり、出かけたというわけです。

一畑電車と言えばこちらの映画。



「レイルウェイズ・49歳で電車の運転士になった男の物語」ですね。



さて、まずは電鉄出雲市駅で電車を待ちます。なかなか立派な駅ですよ。



営業運転はすでに終了し、ラスト2日は臨時の「さよなら運転」となります。
ホームに懐かしい姿が入線してきました。



社員さんが作ったヘッドマークはかつての南海時代のカラーで、顔の
ラインの中央が下がった部分を再現してくださっています。泣けます。
記念乗車券にも南海カラーに復活した時のもの?を載せてくれてるんですね〜。



ちなみに記念乗車券の右端に「だんだん 3000系」と書かれていますが、
この「だんだん」はこの辺りの言葉で「ありがとう」だそうです。
そういえば昔の朝の連ドラでありましたよね、「だんだん」。

懐かしいフワフワのシートに座りまして、出雲大社前駅に到着。
少しだけ時間があったので、出雲大社の入り口まで行ってみました。



しかし中に入る時間は無く、今回の目的はあくまでもズームカーなので
割り切って戻ります。こちらの駅舎は国の登録有形文化財だそうで、
なかなか良い雰囲気です。



ちなみに出雲大社の向かいにあるスタバも雰囲気ありました。



車窓からは木造の出雲ドームが見えたり、



鳥居が並んでいたり。



のどかな風景が続きます。



踏切ごと、駅ごとにカメラを構えた人が何人もいたり、線路脇の
家の中から御夫婦が携帯のカメラで最後の姿を撮っていたりと、
こちらで愛されてるんだな、と心が温かくなりました。

ここらで南海時代のファンにサービス写真を1枚。



↑ドア開放コックが懐かし過ぎる‥‥。

さて電車は東の端、松江に向かいます。国道を挟んですぐ宍道湖が見え、
なかなかの美しさです。山育ちの私には海かと思う位の雄大さ。


並走する車からもカメラを構えた姿が見られ、ビデオ撮影の人とずっと
手を振りあったのも良い思い出となりました。

そうこうしている内に最後の停車駅、雲州平田駅に到着です。
なんだか感無量な気持ちの中、線路に降りて最後の勇姿を思い思いに
撮影します。



この日はじゃんけん大会で何人かにプレゼントがもらえたのですが、
1回目に私がポスター、2回目に夫が南海カラーの缶をいただきました。



この缶は南海の復刻カラーにした時に、南海から色出しをしてもらった
オリジナルカラーと言ってたような‥‥。それを一畑の社員さんが
ペイントしたという、超レア物なのです。もらえて本当に嬉しかった!

他にもオリジナルの座席シートの生地で社員さんが作った椅子もあったり。



気前いいわぁ、一畑電車さん。

出雲の地で愛されてきたズームカーですが、このあと解体され、同じ時期に
譲渡された大井川鐵道さんの部品取りになるようです。という事は、もう
しばらく大井川の方で走ってくれるという事ですね。

ちなみに大井川さんの方とは7年前に再会を果たしています。



こちらは常にオリジナルカラーです。これからも頑張ってね〜。

私は特に鉄道ファンではないのですが、このズームカーだけは思い入れが
強くて。南海沿線の人にはザ・高野線だと思うし、実際に運転していた
父のお気に入りだったというのも大きいかな。

本日も長文にお付合いくださいまして、どうもありがとうございました!

最後に、さよなら運転の日に一日中車内アナウンスをしてくださった
アテンダントの女性にもお礼を伝えたいです。最後の1駅間の、
社員さん達の思いが詰まったアナウンスには涙腺が崩壊しそうで
ヤバかったです。

では〜。