舞台「細雪」 in 高知

　のち　

本日、高知県民文化ホール(オレンジ)で、舞台「細雪」の公演を観てきました


姉が、出産前後の高知滞在でお世話になったから・・・と、
　　両親と私にチケットをプレゼントしてくれたのです～～


細雪と言えば、文豪・谷崎潤一郎の長編小説。
しかしワタクシ、ストーリー全く知りませんでした

そこで公演チラシより、あらすじをご紹介～




舞台は昭和10年代、大阪の船場。
徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡(まきおか)商店。
先代の父から譲り受けた家業の暖簾を守り、格式を重んじる長女の鶴子。
分家して神戸・芦屋に居を構え、妹たちを優しく見守る次女・幸子。
あまたの縁談を断り続け、婚期が遠のいてゆく三女・雪子。
ハイカラで活発、手に職をつけて自分の道を切り開いていく四女・妙子。

時代は戦争に向けて大きく動き出している中でも、優雅さを忘れない美しき四姉妹。
それぞれの思い、それぞれの人生を歩んでいく。

そしてついに日中戦争勃発。本家の蒔岡商店は倒産。
姉妹たちは自分たちの時代が古き良き時代、すでに過去になりつつあることを感じ始めている。

それでも彼女たちは美しくあることをやめない。
散るからこそ美しい、満開の紅枝垂桜のように…。




ちなみに、谷崎潤一郎夫人が次女のモデルらしいです


今回は、長女役が高橋惠子、次女役が賀来千香子、三女役が壇れい、四女役が中越典子。

高知ではなかなか見られないであろう、豪華な面々です



私たちは２階１列目のほぼセンターあたりの席だったので、
　　　前のてすりまで身を乗り出して、かぶりつきで見ちゃいました



いや～めっちゃ良かったです

四姉妹がめっちゃ美しいし、衣裳の着物はゴーカ絢爛

視覚だけでも充分楽しませてくれるのですが、
　　やはり何度も映画化、舞台化されている不朽の名作だけあって、物語自体もスバラシかった


四姉妹それぞれの性格の違いも面白かったし、
　　四姉妹の結婚観というのか、結局は４人とも自分に合う形の幸せな結婚をしているというのも興味深かった。


そして、互いを思い遣るが故に、時に反発しあいながらも、
　　根底には姉妹への愛情と、しっかりとした絆があるというところが良かった


四姉妹のしゃべる言葉は、昔ことばの関西弁というのかしら？？

たおやかさのある関西弁で、そこはかとなく気品が漂い


家業が廃れ、戦争に向かっていく暗い時代背景の中で、
　　それでもなお凛として生きようとする四姉妹の姿は、それぞれに共感できる部分があり、
　　約３時間の舞台も、少しも飽きることなく観ることができました


カーテンコールで四姉妹揃ってお辞儀をしている姿は本当に美しく、今も目に焼き付いています



いや～～想像以上に良かった

両親も、「1人ずつが来てもすごいのに、4人一度に見れるなんて」といたく感動し、
　　楽しかった、楽しかったと何度も言ってました冥土の土産…？？

おねえちゃ～～ん、ほんまにほんまにありがとぉ～～～っ




本日の余談

舞台の途中で、母がおもむろに公演のチラシを開き、じっと見ていた。

休憩に入った時、母がめっちゃ嬉しそうに話しかけてきた。

「ねぇねぇ、ここの入場料金、1階だけでざっと計算しても、1000万くらいになるがじゃない？？
　すごいねぇ～～、昼1000万、夜1000万の仕事で～～」(注：昼夜2回公演でした)


…ママン…。それでチラシ見てたんかいっ



と思いつつも。



帰ってから1階の座席数を確認し(1階は1000席)、
　　「おぉ…ほんまやっ」とちゃんと確認している娘でしたとさハハハ