ひっさしぶりに、映画見てきました。
松たか子主演の話題作、「告白」です。
なんでも、映画の大ヒットで原作本の人気も再燃し、上半期売上チャート1位になったとか?
「告白」映画効果で売れ行き再燃 上半期ランキング1位獲得(7月20日9時15分配信 産経新聞)
あらすじ
2009年本屋大賞を受賞した湊かなえのミステリー小説を、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」
の中島哲也監督が松たか子主演で映画化したサスペンスドラマ。
女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。
数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と
衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。
そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。
犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。
そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。
う~む…。
現代社会の子どもの心の闇を見たというか。
ある意味、ホラーよりも怖かった…
見てる方も精神的に追い詰められてるような感じ。
松たか子の感情の読みとれない淡々とした演技が、精神的圧迫感を煽る…。
松さん…笑ってくださいっ
あと、犯人が中学生っていうのがミソだと思うのだけど、
中学生って、まだ精神的に成熟してないから、幼さ故の残酷さがまた見ていて怖い…。
そして中島監督と言えば、これまでの作品ではPOPな色彩の画面作りが印象的でしたが、
今回は全体的に暗めな画面。
でも、スローモーションでこぼれおちる牛乳のシーンがあるかと思えば、
目まぐるしいほどの躍動感のあるシーンが差し込まれたり。
薄暗い画面の中に、ぱっと明るい色が差し込まれてはっとさせられたり。
緩急がついてて、決して派手な映画ではないのに、画面から目が離せない、という感じ
自分の中では決して好きなジャンルではないし、
見終わったあと、「あ~スッキリした」と思って出ていけるような映画でないことは間違いないでしょう。
けっこう血なまぐさいシーンもあるので、人によって評価は違うのだろうけど、
個人的には嫌悪感だけが残るという映画ではなく、
見終わったあと、自分のこれまでの発言・行動を思わず内省するような、印象深い映画でした。
原作本も、ぜひ読んでみたいと思います。
…でも、次の映画は明るいの見ようっと…