ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

ワールドカップ グループリーグ 日本対ブラジル(ドルトムント)1-4

2006-06-23 22:43:12 | サッカー
曇り。

ワールドカップ予選も時間が許す限り見てはいるのだが、感想をなかなか書けずにいる。
時差があるのでどうしても書く時間がないのだ。ワールドカップ期間中は1日が48時間欲しいと思う。
日本対クロアチア戦以降、どうもペースが狂って書けずにいる。

日本の挑戦が終わった。ジーコとの4年間が終わった。
何か釈然としないまま終わってしまった感がある。結局我々が乗り越えられなかったものは何だったのか。
それは試合を見ていて何度も感じたことのなかにあるような気がする。

オーストラリア戦で3点を奪われた10分。勝たなければ後がないと分かっていたクロアチア戦でのどこか気の抜けたような戦い。
そして僅か30秒を守りきれなかったブラジル戦での前半の1失点。

世界との力の差以前に何かが欠落していた。それは強いてあげるならば「意志」のありようではなかったか。
意志を剥き出しにして表現することは、民族としての我々が苦手とするところである。
もちろんそれを「日本人であるから」ということのせいにしたくはない。
しかし体力でも技術でも劣る我々が世界と伍していくためには、その前提として強い意志を持っていることが最低の条件であるような気がする。
意志のあるところにしか結果はついてこない。そのことを強く感じた大会であった。

そして、その意志が見えなかったことに歯噛みをするような思いが残ってしまったのだ。釈然としない思いが残ってしまったのだ。
選手たちは限界まで走りきったか。ピッチに思いを残すようなことはなかったか。
日本のサッカーを、自分のプレーを迷うことなく表現できていたか。
この大会での日本からは結局、見ている者の魂を揺さぶるようなひりひりとするような緊張感を、ついに味わうことなく終わってしまったのだ。
そのことに最も悔いが残ってしまった。

ワールドカップが終われば私たちの手にまた日常のサッカーが戻ってくる。
まずはそのJリーグが強くならなければいけない。日本のサッカーの新たな挑戦をゆっくりと見守っていこう。
4年後に向けた新しい日々が始まる。Next One!


最新の画像もっと見る