球春到来。
Jリーグの2008年シーズンが開幕した。これから12月までの長丁場を戦うレースの始まりだ。
今年はワールドカップの予選、北京オリンピックも控えており、過酷な日程との戦いでもある。
開幕戦はいやおうなしに興奮が立ち上がってくる。今年の東京の初戦の相手はヴィッセル神戸。
昨年は東京と同じく中位にとどまったが、弱点を補う補強に成功し今年は上位進出をうかがう。
東京からは鈴木規郎が移籍加入しており因縁浅からぬ相手。新星東京にとっては今期を占う上で初戦の相手としては申し分ない。
城福新監督になってから試合はおろか練習も見ていない。
テレビでプレシーズンマッチを観戦したぐらいで、あとはネットなどの情報ぐらいしかフォローしていない。
城福東京がどんなサッカーを見せてくれるのかわくわくしながらスタジアムへと向かった。
東京のシステムは事前の情報どおり、クリスマスツリー型といわれる4-3-2-1。
4バックの左に長友、トレス・ボランチには新加入の羽生、梶山、今野の豪華布陣。
トップの下に石川と新加入のエメルソン。ワントップは平山が先発した。
ベンチには鳴り物入りで入団が決まってからわずか2週間あまりで調整してきたカボレと
新加入のブルーノ・クワドロス、ユースから上がってきた新人の大竹の姿もある。
東京の変化を端的に表していたのが石川だろう。
原監督時代の右サイドに張り付いていたサイドの職人というイメージは微塵もない。
むしろ中で左でとボールのあるところに煩瑣に顔を出して前線をかき回す。
サイドをえぐっても安易にクロスをあげずに、中に切れ込んでアクセントをつけてからフィニッシュへと持ち込む。
また、梶山、羽生、エメルソンが中盤でしっかりとボールを繋ぎ前に運ぼうとする意識の高さが伺える。
長めのパスも足元に送るのではなくスペースに出して意中の選手を走らせようというインテリジェンスが漂う。
パスの繋ぎや選手間の連携にはまだぎこちなさ、拙さも残るが、
このスキルにオートマティズムが加わってくると随分と見ごたえのあるサッカーになりそうな予感がある。
得点は前半39分、エメルソンの蹴ったFKに羽生が合わせ、そこに今野が飛び込むというサインプレー。
セットプレーからのこの頭脳プレーも今までの東京にはなかったものだ。
弱点はやはり繋ぐ意識が強いとそれが目的化してしまうことだ。きちんとシュートで終わらないとカウンターの餌食になる。
この試合でもカウンターからの危ない場面が何度かあった。
試合は神戸もセットプレーをきっちりと決めてドローに終わった。
しかしながら、途中出場のカボレは大物の片鱗を十分にうかがわせるプレーを見せてくれたし、大竹も可能性を感じさせてくれた。
この戦い方が成熟していくのに時間がかかるということは我々にも容易に想像できる。
今年は焦れないで見守っていこうと思う。
最も美しいスポーツ、フットボール。今年もまた奇跡の一瞬を見届けるためにスタジアムへと通おう。
Jリーグの2008年シーズンが開幕した。これから12月までの長丁場を戦うレースの始まりだ。
今年はワールドカップの予選、北京オリンピックも控えており、過酷な日程との戦いでもある。
開幕戦はいやおうなしに興奮が立ち上がってくる。今年の東京の初戦の相手はヴィッセル神戸。
昨年は東京と同じく中位にとどまったが、弱点を補う補強に成功し今年は上位進出をうかがう。
東京からは鈴木規郎が移籍加入しており因縁浅からぬ相手。新星東京にとっては今期を占う上で初戦の相手としては申し分ない。
城福新監督になってから試合はおろか練習も見ていない。
テレビでプレシーズンマッチを観戦したぐらいで、あとはネットなどの情報ぐらいしかフォローしていない。
城福東京がどんなサッカーを見せてくれるのかわくわくしながらスタジアムへと向かった。
東京のシステムは事前の情報どおり、クリスマスツリー型といわれる4-3-2-1。
4バックの左に長友、トレス・ボランチには新加入の羽生、梶山、今野の豪華布陣。
トップの下に石川と新加入のエメルソン。ワントップは平山が先発した。
ベンチには鳴り物入りで入団が決まってからわずか2週間あまりで調整してきたカボレと
新加入のブルーノ・クワドロス、ユースから上がってきた新人の大竹の姿もある。
東京の変化を端的に表していたのが石川だろう。
原監督時代の右サイドに張り付いていたサイドの職人というイメージは微塵もない。
むしろ中で左でとボールのあるところに煩瑣に顔を出して前線をかき回す。
サイドをえぐっても安易にクロスをあげずに、中に切れ込んでアクセントをつけてからフィニッシュへと持ち込む。
また、梶山、羽生、エメルソンが中盤でしっかりとボールを繋ぎ前に運ぼうとする意識の高さが伺える。
長めのパスも足元に送るのではなくスペースに出して意中の選手を走らせようというインテリジェンスが漂う。
パスの繋ぎや選手間の連携にはまだぎこちなさ、拙さも残るが、
このスキルにオートマティズムが加わってくると随分と見ごたえのあるサッカーになりそうな予感がある。
得点は前半39分、エメルソンの蹴ったFKに羽生が合わせ、そこに今野が飛び込むというサインプレー。
セットプレーからのこの頭脳プレーも今までの東京にはなかったものだ。
弱点はやはり繋ぐ意識が強いとそれが目的化してしまうことだ。きちんとシュートで終わらないとカウンターの餌食になる。
この試合でもカウンターからの危ない場面が何度かあった。
試合は神戸もセットプレーをきっちりと決めてドローに終わった。
しかしながら、途中出場のカボレは大物の片鱗を十分にうかがわせるプレーを見せてくれたし、大竹も可能性を感じさせてくれた。
この戦い方が成熟していくのに時間がかかるということは我々にも容易に想像できる。
今年は焦れないで見守っていこうと思う。
最も美しいスポーツ、フットボール。今年もまた奇跡の一瞬を見届けるためにスタジアムへと通おう。