ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第32節 FC東京対横浜F・マリノス(調布・味の素スタジアム)1-2

2006-11-23 21:35:35 | サッカー
曇り。

優勝も降格も関係のない一戦。
同じ勝ち点で並ぶ両チームだけに勝てば相手よりも上にいけるというのがとりあえずのモチベーションか。
スタジアムの空気もどことなく緊張感に欠けていて静かな幕開けとなった。
開始直後に立て続けて3つのCKを得るなど序盤は東京が優位にゲームを展開した。

それにしても低調なゲームだ。お互いにこの順位にいるのも仕方のないような前半のゲーム内容。
パスの精度、ポジショニングの精度、シュートの精度・・・、どれもが少しずつずれていてそのたびに興がそがれる感じ。
横浜にしても東京にしても各世代の代表に選ばれるような優秀な選手が多いのに、チームとしてのコンビネーションが悪いのだ。
このあたりが優勝争いに絡めないところなのだろう。
特に今年の横浜は組織的で粘り強い守備が影を潜めてしまって怖さを感じない。
ルーカスがPKを決めて東京が1点を先制したものの、双方に得点の匂いがしないまま前半を終える。

後半も五分の戦いとなった。カウンターの応酬で双方とも決定機を逃すなど、焦点は次の一点がどちらにはいるかに絞られてきた。
追加点を取れば東京だろうという気はしたが、今の東京には横浜を相手に1点を守りきる力はない。
だから同点にされる前に追加点を奪わなければ相当に苦しくなるだろうし、おそらくは守りきれないだろうな、という予感が的中した。
土肥のはじいたこぼれ球を途中出場の奥に押し込まれ同点。
残り十数分をどう凌ぐのか、あるいはもう一点取りに行くのかおそらくは意思統一を図る前の失点だった。

試合はロスタイムにCKを那須が頭で合わせたボールが飛び出していた土肥の頭上を越えてゴールに吸い込まれて万事休す。
劇的な勝ち方の後に劇的な逆転負けを喫するところがいかにも東京らしい。

浦和が勝ってガンバが引き分け。川崎は負けて優勝戦線から脱落。
次節ガンバが勝って浦和が負ければ、優勝の行方は最終節での直接対決という劇的な展開に持ち込まれる。
Jを最後まで面白くするかどうかのキャスティング・ボードをまたも東京が握ってしまった。
目の前で優勝は見たくない。
思えば去年も最終節でガンバに加勢した東京。さて今年はどうなるか。
でも、今年の浦和は磐石だからなあ・・・。