ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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第86回天皇杯サッカー4回戦FC東京対バンディオンセ神戸(調布・味の素スタジアム)7-0

2006-11-05 23:27:48 | サッカー
晴れ。

触れる機会がなかったので最初に、テレビ観戦した先日のナビスコカップの決勝戦のことを書いておこうと思う。
ファイナルらしい緊張感のあるゲームだった。やはりファイナルのあの独特の雰囲気はいいものだ。
互角の戦いでこれは延長までもつれるかと思ったが、アマル・オシム新監督のもとで「勝ちたい」という強い思いが勝った千葉が鹿島を振り切った。
鹿島は運にも見放されていたが、現在置かれているチームのトータルでの勢いの差がそのまま出たと思う。
それにしても阿部は精悍さを増し名実ともにチームのリーダーになった。ここ最近の成長を感じさせる選手だ。
ジェフ千葉の関係者の方々に心からおめでとうと申し上げたい。

さて、今日の天皇杯。
ここ数年東京は毎回天皇杯の緒戦にはてこずる。
相手が格下と舐めてかかっているわけではないのだろうが、どうもおっとりと相手に合わせてしまう。
そのあたりもやはりメンタリティなのか。
まあ、そんなことも含めて違うカテゴリーの相手との対戦も楽しめる天皇杯の緒戦はやはり楽しみだ。
4回戦の観客動員が少ないのが私にとってはむしろ不思議なくらいだ。

バンディオンセが3回戦で横浜FCを破った試合はテレビでたまたま見ていたが
しっかりとしたディフェンスからカウンターを仕掛けてくるところなどははつらつとしたチームだった。

相手を十分スカウティングできていない、ということもあるのだろうが序盤はどうしても様子見というか、
自分たちのペースを掴みあぐねていてぎこちない。
バンディオンセにとってはJFLの上のJ2のそのまた上の相手であるから、ある種の開き直りで積極的にアタックしてくる。
フィニッシュに至るところでの拙さはJのクラブとは比べるべくもないが、
それでもディフェンスの背後を狙われるシーンもあったりして、決して簡単な相手ではない。

15分ぐらいまでそんな感じでバタバタとした展開になったが、相手のミスで増嶋のゴールが決まった17分ごろから、
ようやく落ち着いてボールが廻るようになってきた。
33分にルーカス、43分に馬場と小気味よく加点して前半を折り返してからは完全に東京のペースとなった。

後半も約10分おきに点を加え、終わってみれば7-0と堂々と格の違いを見せ付けた。
たぶんに相手にボールを持たせていた時間帯もあったが、決定的なシーンを何度か作られたのは課題か。

バンディオンセは前半の3失点が重くのしかかって自分たちのサッカーができなかった。
特にディフェンス面に課題があった。DFとGKの間にボールを入れられたときの処理があいまいで、そこで再三ピンチを招いていた。
東京が長めのボールをディフェンスラインの背後に入れてきたときの処理の約束事がなかったようだ。

塩田が久しぶりのスタメンながら安定感のある仕事をした。土肥の後継者として申し分のないキーパーに育ってきたのが嬉しい。
そして馬場の好調ぶりも終盤戦に向けての好材料。
ノリオも復帰して豪快なゴールを決めてくれたし、今日の修正点をしっかり確認して来週は川崎に一泡吹かして欲しい。