深川の仙台堀に架かる橋で、春になると、この橋の上流・下流に立ち並ぶ桜並木の美しい花を堪能することが出来ます。橋を北に渡り、真っ直ぐ進むと小名木川の高橋に至り、更に北に進むと竪川の二ツ目橋(現在は二之橋)に至ります。どちらの橋も時代小説には度々登場する橋ですから、川と橋の位置関係を頭に入れておくと、時代小説を読む際に、本所・深川のイメージが膨らむのでお勧めです。
海辺橋は、池波正太郎著「冬木立」(剣客商売(九)に収録、新潮社)で登場し、その中で秋山小兵衛は海辺橋近くで正義の刀を振るい、悪を成敗するのですが、現在は北詰に交番が在るので、例え正義のためであったとしても、腕力で悪事を解決するのは難しい状況になっています。
海辺橋が登場するその他の作品
- 藤沢周平著「消えた女 彫師伊之助捕物覚え」(「おうの」の章、新潮社)
- 藤沢周平著「漆黒の霧の中で 彫師伊之助捕物覚え」(第三章、新潮社)
- 藤沢周平著「ささやく河 彫師伊之助捕物覚え」(「襲撃」の章、新潮社)
- 藤沢周平著「霧の果て 神谷玄次郎捕物控」(「針の光」の章、文藝春秋)
海辺橋 東京都江東区清澄3-3-32付近
東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線 清澄白河駅から約500m 徒歩約7分
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