江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

深川神明宮

2011-10-15 | まち歩き

深川神明宮は深川に在る神社で、都営新宿線の森下駅を南に少し歩いたところに在ります。

今からおよそ四百年前、深川の地は未だ葦の茂る三角洲で住む人は居ませんでした。深川の地を開拓したのは、摂津国(現大阪府)から来た深川八郎右衛門とその一族で、八郎右衛門が開拓民の幸せと深川の地の発展を願い神明を勧進したのが深川神明宮の始まりです。

深川の地名は、徳川家康がこの地を巡視した際に、地名が無かったこの地を八郎右衛門の姓「深川」を以って地名にするように命じたことに由来します。


深川神明宮は藤沢周平著「凩の用心棒」(孤剣 用心棒日月抄に収録、新潮社)の中で、その門前に青江又八郎の用心棒仲間の米坂が雇われた呉服屋が在る場所として登場しています。かつて西側を流れていた六間堀とそこに架かる中ノ橋も登場しており、要注目です。


深川神明宮が登場するその他の作品

  • 藤沢周平著「影の男」(人間の檻 獄医立花登手控え(四)に収録、講談社)(作品中では神明社)

深川神明宮 東京都江東区森下1-3-17

都営新宿線・大江戸線 森下駅より約150m 徒歩約2分


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