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江戸の妖怪、怪奇、怪談、奇談

江戸時代を中心とした、面白い話を、探して、紹介します。

開山の天駒(一) 「南紀土俗資料」

2025-04-06 19:27:30 | 天狗

開山の天駒(一) 「南紀土俗資料」

              20205.4.6

由良の開山興国寺(和歌山県日高郡由良町)の森には、昔から元狗がいると伝えられている。

安政元年(1855年)の大地震及び大津波は、                                                                 丁度闇夜の子の刻(ねのこく:午前0時位)で、何も見えないという暗さであった。
しかし、この山におおよそ畳一枚ほどの燈火が二つ点(とも)って山陰(やまかげ)の所までも明かりが晃々(こうこう)照らされて、人々の避難には、まことに好都合であった。
これは全く天狗の所為(しわざ)であったのだ、と言われている。

以上、「南紀土俗資料」土俗編、呪詛伝説 より