黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

播州清水寺

2006-10-08 21:37:36 | 西国三十三所巡礼
京都の清水寺といえばもう超有名ですよね。京都に観光に来た人なら
金閣寺と並んで必ずと言っていいほど観光コースに入るお寺ですね。
京都の清水寺は西国観音霊場の第一六番札所ですが、一方兵庫県にも
清水寺というお寺があってこちらは同じく西国観音霊場の第二十五番札所
です。同じ観音霊場に同名の寺が2ヶ寺あるということになります。
この2つの清水寺の関係というのは、平安初期の征夷大将軍である坂上田村麻呂
によって繋がっていると言われています。

創建は播州(兵庫県)の清水寺のほうが古くて、この地方に居住していた
坂上田村麻呂が播州清水寺の霊験により征夷を成し遂げて、その後平安京に
居住することになった田村麻呂が播州清水寺の地によく似た平安京の東山に
観音像を勧請してその後伽藍をつくっていった・・・まあ伝説もからんで
いるかもしれませんが。ちなみに播州の方は山号が「御嶽山」で京都の方は
「音羽山」といいます。

さて、今日はこの播州の方の「御嶽山 清水寺」にお参りしてきました。
西国観音霊場の巡礼です。伽藍自体は度重なる災害で何度も破損を繰り返して
いるので殆んどが大正時代以降の建築物になります。下の写真は山門の仁王門です。



2つの清水寺の共通点として、いずれも「霊泉」・・・すなわち清らかな井戸水の
泉が湧き出ていたことに寺名が由来します。京都の方は「音羽の滝」が有名ですが
こちら播州の方は井戸があってその水に自分の顔を映すと3年寿命が延びると
言い伝えがあります。まあ僕もちなみに顔をうつしてきましたがw
井戸自体は写真のように古いもので飲料はとてもできるものではないですね。



この播州清水寺から車で30分ほど走ると、西国観音霊場の番外札所の「花山院」が
あります。こちらも今日、お参りしました。花山院は平安中期の花山法皇が晩年を
過ごされた地で崩御の地でもあります。藤原道長の策略で19才にて皇位を去った
花山法皇は西国観音霊場の巡礼者でもあり、中興の祖としても崇敬されていて
その廟所が番外札所となっています。写真は本堂である「花山法皇殿」です。



清水寺の方は朝早く9時前には着いていたので人が少なかったのですが
花山院は昼近くになっていて参拝客も多くて、特に団参(団体参拝)が
絶え間なく来てました。納経所でもご朱印帳が山のように積まれていました。
納経所の人も大変そうでした・・・。

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