黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

77年ぶり!! 松尾寺 ご本尊ご開帳参詣

2009-05-08 19:37:50 | 西国三十三所巡礼
5月3日は明日香村および壺阪山を歩きまくっていましたが、翌日も朝から今度は
地元・舞鶴の西国第二十九番松尾寺にお参りしました。
こちらもご本尊ご開帳中で、なんと77年ぶりのご開帳だそうです。

松尾寺までは自宅から車で行けば山門前まで30分ほどもあれば到着するのですが、
少しでも歩き巡礼を・・・ということで、今回はJRで松尾寺駅まで行って
駅からお寺まで歩きます。

大正時代の駅舎の松尾寺駅。構内をネコが通り抜けるのんびりした駅。当然、無人駅です。




駅から出るとしばらくは田園地帯を歩きます。


そして自動車道から一旦、近道の近畿遊歩道へ。最近まで荒れ放題で通れなかったみたいですが、
今は草も刈られていて歩くのにはなんの障害もありません。季節柄、ヘビはいますけど。


前日の疲れは特になくて足どりも軽やかに駅から約40分で松尾寺に到着。
午前8時すぎでしたが、すでに自動車で来た人がけっこういました。


西国第二十九番松尾寺、創建は和銅元年(708)に遡ると伝えられていて、
昨年は開創1300年を迎えました。ご本尊は馬頭観世音菩薩。西国札所では唯一の
馬頭観音です。先ほども書いたとおり、本尊厨子の扉が開かれるのは77年ぶりの
ことです。さっそく内陣に入り本尊の間近まで・・・。

像形はお前立ちとほぼ同じです。三面三目八臂で輪王座。お前立ちに比べて秘仏である
ためか金色が多く残っています。また大きく開いた口の中は赤色が鮮やかで歯もしっかりと
見えます。表情はお前立ちは全くの憤怒ですが、本尊は目尻から笑い皺のような筋が
入っているので、笑っているようにも見える不思議な表情です。左面・右面はともに
口は閉じた静かなる怒りの表情で右面のみ小さな牙が見えました。馬頭観音なので頭上に
馬がありますが、白い小さな馬が無表情でちょこんと乗っていて可愛らしかったです。
お前立ちと同じく玉眼なので鎌倉時代以降の作かと思われます。今年の9月末の
閉扉後の次のご開帳は60年後ということなので、地元でもあるしあと何回かは拝観
したいと思いますね。60年後は・・・どうかな?

拝観後はちょっと楽しみにしていたことが・・・。門前にある茶屋の流々亭で抹茶パフェ
を食べること。この茶屋は蕎麦と抹茶が名物です。築100年以上の趣ある建物です。




パフェグラスではなくて器に入ってきた抹茶パフェ。バニラアイスと抹茶アイスの他には
抹茶カステラ(シフォンケーキ?)・白玉・つぶあん・わらび餅など多彩な具が入って
けっこうボリュームあり! 歩き疲れた体にはとても美味しい甘味です。またこようーね!


黒駒思いのままの記」←こちらも見てやってください。

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コメント (2)
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