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★セブ島の旅・其の5★フェリー船内設備

2012年12月06日 | ★旅行★外国
船内設備の例

船室

短距離航路では1から2クラスの船室区分となっているものが多いが、長距離になるほど多様な料金体系による船室区分が見られる。また、従来の等級に縛られない命名法(商船三井フェリーの場合、スイート、デラックス、スタンダード、カジュアル、エコノミーの5段階)も見られるようになってきた。

特等船室
定員2人から4人の個室。1等の2人部屋の設備を強化したようなものとホテルのスイートルームに相当する豪華な客室の2種類に分かれる。大抵は特等止まりでスイートルームまで備えているフェリーは少ない。上部デッキの見晴らしが良い場所に割り当てられる。

1等船室
定員2人から4人の個室。4人定員の場合には2段ベッドの船も多いが、日本のフェリーでは和室(6畳ないし8畳)も存在する。2人部屋の場合は特等に比べて設備が簡素化されている他、窓のない内部屋に設定されていることも多い。短距離航路では個室ではなく、大部屋にリクライニングシートを備える形式の船室も存在する。

2等寝台
大部屋に2段ベットを大量に設置した部屋で、最低限ではあるがプライバシーが確保される。主な設備はライトにコンセントと枕といったところで、シーツは自分で敷く。合理化の一環として2等寝台のみという長距離フェリーも現れてきている。バリアフリーの一環として寝台の梯子をなくしたり、ベッドとテレビが備わった小部屋タイプ(いわゆるカプセルホテル形態)が増えてきている。

2等船室
仕切りが無いカーペット敷きの大部屋。1部屋あたり数十人単位の定員となる。短距離航路では、大部屋に椅子を備える形式の船室も存在する。じゅうたんに直接座る形を取るのは極僅かな国々に限られており、大抵の国では椅子式が主流になっている。多客時には展望室や食堂などのスペースを臨時席にするケースもある。自由席が基本だが長距離航路では2等船室でも座席を指定するケース(フェリーさんふらわあなど)があるほか、繁忙期に限り座席を指定するケースなどもある。

ドライバーズルーム
トラック運転手専用客室。2段ベッドと談話室を組み合わせた客室が標準的であったが、近年は個室を備えるフェリーも登場している。2等船室運賃(自動車運賃には、運転手の2等船室運賃相当額が含まれている)で、一般客の2等船室よりも良い接遇サービス環境にあることから、ドアなどでキャビンが仕切られており一般客が出入りできないようになっている。混雑時など、まれに一般客にも解放される場合がある。






















その他
食堂 - 長距離フェリーでは必須の設備であるが、オーシャン東九フェリーの「おーしゃんのーす」「おーしゃんさうす」のように食堂を廃止して自販機に置き換えるケースもある(同社では両船を「カジュアルフェリー」と呼称している)。また一定料金のバイキング方式を採用するところも増えている。また夕食の残りは夜食用の弁当で販売するケースが殆どである。

売店・自動販売機 -
ほぼ大半のフェリーに備え付けられている。菓子やご当地のお土産などを販売している。また自販機は飲料やカップラーメン、アイスクリームなどがある。一部航路では、コンビニエンスストアが設置されている。長距離フェリーや夜間便に関して、深夜時間帯は原則として売店を閉鎖している。

浴場 -
日本国内の長距離フェリーの多くに備え付けている設備。展望式になっているものが主流である。沖縄航路ではシャワーのみ、あるいは浴槽に水を貯めていないなどの処置を取っていることもある。短距離フェリーでも宇高航路で設置されている。

展望室 -
船首側にある場合は夜間閉鎖またはカーテンを全閉されることもある。また、混雑時には2等船室の臨時席にする都合で、展望室とは名ばかりでカーペット敷きの大広間になっている例も少なくない。二等の客が展望室のベンチで横になっているケースがあるがマナー違反である。

通信 -
長・中距離フェリーでは衛星電話を使った公衆電話が設置されている。日本国内ではNTTドコモの衛星携帯電話「ワイドスター」が利用される。通話料金は一般の公衆電話と比べやや割高であるが、通常の電話とあまり変わらない品質で通話ができる。高高度の衛星を使っているため、通話は0.2秒ほど遅延する。国際航路では、日本と相手国の公衆電話両方が用意されている場合がある。