久しぶりに、快晴の空を見上げています。
ヒバリが高く飛んでさえずり、土筆が一斉に芽をだし、ぐんぐんと背伸びをしています。
3月も終わりになって、やっと春の優しい臭いが感じられ、心がワクワクしていくのが解ります。
寒かった期間が長い分だけ、待ちわび感が溜りにたまった分だけ、喜びも、嬉しさも、倍増するんですね。
そんな、春の陽気に浮かれすぎているヒゲ専務ですが、皆さんの心は浮かれていませんか?
いずれ来るのはわかっていても、寒さに耐えしのぶ日々は、その一日一日が、やはり長く感じてしまうものですね。
それでも、耐えた分だけ喜びも大きくなり、ちょっとした幸せを感じられる、貴重な時間だと思っています。
それと同時に、恒例の春祭りが近づく恐怖も、同時に味わうことのできる、これまた超々貴重な時間であると、感謝しているところです。
ナドナド・・・
さて、前回からの続き、木製建具の引戸に付いて、もう少し皆さんと一緒に考えてみましょうね。
前回までは、引戸を利用する際の利点や、プランニングの注意点をお話ししました。
今回は、引き戸の種類とその使い方をお話ししますね。
引戸と言っても実は多彩で、一枚の扉を動かして出入りする、片引き戸。
二枚や三枚の引き戸が、柱や枠の中を自由に動かせる、引違い戸。
更には、引分け戸と言って、2枚の建具が左右の壁に引き込まれ、中央がオープンになるタイプも有ります。
それから最近、LDKなどの大きな空間に設置するタイプで、可動間仕切りと呼ばれ、天井までいっぱいの高さがある引き戸も、多く使うようになりました。
どれがお勧めということではなく、設置する場所や空間、使用目的や利便性を考慮しながら、最適なタイプを選ぶのです。
もちろん、その場所や建具にマッチした金具やレールを選ばないと、使い勝手が悪かったり、すぐに歩きに不具合を生じたりするのです。
前回に少し書きましたが、一枚の建具に使用する部品も、時には十数個に及ぶこともあります。
ただ引手金物をつけ、コマを取り付け、レールを敷いて歩かせれば良いということでは、決してありません。
予算も含め、その空間にベストの引き戸タイプと部品をセレクトし、さらにベストの技術を駆使して、取り付けをしていく。
そしてもう一つ大切なのは、一枚一枚の建具を、使う人の身になって心を込め、建てることが出来るかどうかではないでしょうか?
さらに、最近私たちが気を付けているのが、デザイン性です。
使い勝手や、利便性は最低限必要なのですが、そこに見た目の楽しさや、カッコよさも忘れてはいけないと思っています。
毎日使い、常に手に触れ、そのたびに目にするその建具が、野暮ったいものではがっかりしてしまいますからね。
そこで次回は、利用目的とデザイン性とのバランスを、皆さんと一緒に考えてみましょう。
ではまたっ!!
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