謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

オランダ式(レシフェ:ブラジル)

2008-08-01 03:27:20 | 3rdミッション 南米
2008.08.01(金)

 サルバドールから夜行バスでレシフェに到着。

 ここレシフェは運河が多く、ブラジルのヴェニスと呼ばれる美しさを誇っている・・・


 

 





 「・・・」





 「・・・・・・」




 まあ、こんなもんだろう・・・


 ただ運河が多いから喩えられただけで本家を超えていたらヴェニスの方こそ「イタリアのレシフェ」となる筈だから・・・



 まあ今回の話の焦点はこれではない。

 
 「オランダ様式・・・」



 これが話のキーポイントだ。


 まず写真を2枚見てほしい・・・

 




 ちなみに左がポルトガル様式、右がオランダ様式であるが・・・

 一目でこの教会の違いははっきりと分かるだろう・・・

 そう、塔の数が違うのである・・・


 資金を豊富に使い建築されたポルトガル様式では2本、そして資金を節約して建てられたオランダ様式は1本・・・


 私はかつて風聞で「オランダ人の倹約家ぶり」というのを聞いたことがあるが・・・

 こうして並べて比べてみるとその違いはよりはっきりと浮き彫りにされるだろう・・・


 さらに駄目押しでもう一組・・


 ポルトガル様式
 

 オランダ様式
 

 

 もう言葉はいらないだろう・・・


 英語では割り勘のことを「Go Dutch(オランダ人方式で支払う)」と言われるほどのこの倹約振り・・・
 
 たとえ相手が神であろうとその精神は止まる所を知らない恐ろしさだ・・・



 まだ見ぬ国オランダ・・・


 そしてそこに住むオランダ人・・・



 私にはいまはっきりと分かったことがある。




 「オランダ人、セコッ!!」



 と・・・

オー!リンダ!!(オリンダ:ブラジル)

2008-08-01 03:04:44 | 3rdミッション 南米
2008.08.01(金)

 世界遺産の街、オリンダへは先程のレシフェからの日帰り観光だ。

 ここオリンダはかつてオランダにも植民地支配された歴史を持ち、そしてポルトガル、オランダ双方のコロニアル様式の建築が残るという珍しい街だがただそれだけではない。

 このオリンダという名の由来は初代知事がここにあるセーの丘からび景色を眺めたときに

 「オー!リンダ!!(ポルトガル語で「おぉ!なんと美しいのだ」)」

 と感嘆したことに由来するらしい。



 まあこんなのは昔話だし、大体こういう言い伝えには尾ひれがつき風聞と言った類、はっきりいってたたの噂に過ぎないのかもしれないが・・・

 

 毎晩鏡を見ながら

 『鏡よ鏡、この世で一番美しいものは??』

 と問いかけ

 「それはデューク様、あなたです」

 と言われているほどの"美しいもの好き"な私にとってはまあ過去の話とはいえ確認する価値はあるだろう。


 そして私も『オー!リンダ!!』と叫べるのなら・・・

 それはそれで重畳極まりないと言った所であろうか・・・


 オリンダのカルモ広場付近でバスを降り、散策を始める。セーの丘は最後に取っておこう。

 美味しい物は最後に味わった方が良いからだ・・・

 到着して早速見上げたカルモ教会


 街中の家々一つ一つ、ペインティングが施されて見ていて可愛らしい・・・

 





 んっ?全てが全て可愛い訳でも・・・

 この猫は失敗か??



 そして見ていて笑えるけど住みたくないぞ!こんなん!!



 いずれにしても前座の街並でこれぐらい楽しいと・・・

 ハイライトのセーの丘も期待できるだろう・・・


 そしていよいよセー教会が目に入ってきた・・・



 その眺めは・・・






 「・・・」



 「・・・・・・」




 いやっ!決して悪い訳ではない、だが・・・


 もう一度見てみよう・・・









 「・・・」





 「・・・・・・」





 「うーむ・・・確かに・・・良いことは良いのだが・・・」




 だが・・・



 はっきり言って感嘆の声を上げるほどではない・・・


 英語で言うなら


 「That's nice!」


 程度のもんだろうか・・・



 美しいもの好きの私だからこそ・・・


 その美しさに期待しすぎたのかもしれないが・・・






 噂を信じてここまで来たのに



 『オー!リンダ!!」



 には程遠かったと言う感は否めない事実だ・・・







 今、私はプロフェッショナルとして「オリンダに期待する多くの旅人達」に声を大にして警鐘を発そう!







 「噂を信じちゃいけないよ・・・」



 と・・・




 写真はセーの丘付近にあった仮面付の家